韓国も米国で拡散されているF-35批判論を注視する必要がある。韓国型軽空母事業でF-35が有力艦載機候補に挙げなるからである。「大手」米空軍が購入量を減らすほど、「規模の経済」現象に基づいて、F-35の価格は高くなる。韓国が初めて軽空母艦載機として「コストパフォーマンスの悪い」F-35に固執する正当性が低くなるだろう。次に米国は、F-35を購入数量をどの程度まで減らすだろうか。米国航空専門誌「アビエーションウィーク」は、昨年12月に米空軍内部文書を引用して導入数が当初の1763機から1050機以下に減少し得ると報道した。今年5月に米国CNNは米空軍がF-35を800機だけ注文するだろうと報道した。 ッ
米海兵隊用に開発された垂直離着陸バージョンF-35Bも状況は同じだ。当初F-35B型は米海兵隊353機、英国空軍138機、イタリア海・空軍30機の購入が約束された状態であった。軽空母を運用したり、導入予定のオーストラリア、スペイン、トルコも100機を導入する見通しだった。しかし、「削減」に出た米海兵隊の戦闘機導入縮小をはじめと各国がF-35Bの注文量を減らす傾向にある。一時600機ほどと予想されていた注文は、現在では半分程度に急減した。F-35Bの値上げは、すでに現実のものとなった。昨年1月に米国議会がシンガポールにF-35B 12機の販売を承認した際には1機あたりの価格は2億2916万ドル(約2682億ウォン)だった。英国は48台を90億ポンド(約14兆5680億ウォン)で契約して1機3000億ウォンで購入する予定である。全体の生産量が半分に減少すれば、価格がどこまで高まるか知ることができない。
F-35の購入をめぐる各国の「ポーカーフェイス」は他人事ではない。韓国空軍はF-35A 40機を導入している。さらに長期的には20機を追加し、1つの飛行隊を設ける予定だ。海軍は軽空母を導入しながら艦載機としてF-35Bを有力に検討している。両モデルとも価格の負担が大幅に増えるとみられる。空軍型のF-35Aは、米空軍が導入規模を縮小しても、他の国の導入量が相当である。直接導入価格の上昇よりも、将来の維持費用が問題として浮上する可能性がある。すぐ戦闘機の不足に悩まされている韓国空軍は、米国側の動向を綿密に分析し、F-35Aをどのように導入して、どのよう運用する腹案を用意しなければならない。
より大きな問題は海軍のF-35Bだ。現在、韓国海軍の計画通りに20機を導入するためには、6兆ウォン以上の予算を注ぎ込まなければならない。さらに全生産量の減少に1機あたりの価格が高くなり、今後の維持費さえ急騰すると、F-35Bのコスパは急落する。強襲揚陸艦「独島」が艦載機価格高騰に困惑したことを思い出してください。韓国初の空母をいつでも実戦投入が可能な「鍛えた太刀」に育てるためには艦載機を十分に確保する必要がある。今のように、F-35B 1機種のみ眺める軽空母の導入事業を大幅に修正して代案を模索するべきである。韓国航空宇宙産業(KAI)が生産した国産戦闘機KF-21艦載機モデルを開発するほうがよいことでもある。
(引用ここまで)
F-35の調達数削減説は出ては消え、消えては出るという状況ですが。
F-35Aについては削減はほぼないでしょうが、海兵隊とイギリスが調達予定のF-35Bは減るかもしれないなぁという状況。
F-35Aはアメリカ以外の国の調達国が増え続けるでしょうから。
ただ、西側の軽空母、強襲揚陸艦導入国にはF-35B以外の選択肢がないように思えるのですけどね? カタパルトとアレスティングワイヤのある正規空母ならラファール、FA-18E/Fって手もありますが。
イタリアとかホントどうするつもりなのやら。軽空母を廃棄してしまうというのも手ではあるかもしれない。
ただまあ、日本ではF-35B 42機の導入が決まっています。島嶼部の短い滑走路でも運用できる利点が大きいと判断されたということでしょう。
韓国もそれに追随して20機の導入を発表していますが、実際にどうなるかはまだ不明。
イタリアも日本と同様に空軍での導入があったと記憶してますが、ホントにどうするつもりなんだか。
んで、韓国メディアからは「F-35Bは高騰するので導入を考え直したほうがいい」という話がまたぞろ出てきた……と。
その代替案としてKF-21の艦載機バージョンを開発するのがいいぞ、とか言い出しているっていう。
以前も「F-35Bは高いから、KF-21艦載機版と中規模空母にしよう」とか言っていたメディアもありましたっけ。 もうね。
ラファールみたいに艦載機として運用するのが前提で開発もそこから行われていたのであればともかく、そうでないものを途中から開発目的変更してなんとかしようとか無理だから。
いや、むしろやってみてもらいたいくらいですけどね。まずは計画として面白そうですし。
なによりも日本にとっては韓国が「軽空母+F-35B」を導入するよりも「韓国型(軽?)空母+KF-21艦載機版」のほうが弱体化するのは間違いない。
F-35シリーズのセンサー類の充実具合はとんでもないものになっているのです。
それが島嶼部の小型空港、海自の軽空母、米海兵隊の強襲揚陸艦と飛び回れられるのは脅威でしかない。
F-35B同士だったらにらみ合いになりますが、これがKF-21だったらもう大助かり。
空母、原潜、核兵器の3点セットは「自主国防」を標榜する左派政権にはある意味において念願といっても過言ではないもの。
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