チャン・ハソン駐中韓国大使が先週、中国シノファーム製ワクチンを接種したと明らかにして、それまで接種を引き延ばした理由として「これ(中国ワクチン接種)が大丈夫だという誤った認識を与えてしまうため」と語った。 カン・チャンイル駐日韓国大使は日本総理や外相に会うことが出来なかった理由が自身が申請をしなかったためだと明らかにした。 韓国外交の核心当事国駐在大使の資質と力量に対する批判が提起される。
チャン大使は6日にオンラインでの国会外交統一委員会国政監査で「政府が国民の生命と安全を保障するべきなのにわずか1週間前に接種したのであれば海外同胞が不安なことではないのか」というパク・チン国民の力議員の質問にこのように答えた。 引き続き「海外同胞を放置するということなのか」という質問には「ワクチン接種は一人一人選択の問題で大使館はワクチン情報がなくて専門的判断で措置できる力量がない」として「接種後に問題が発生すれば積極的に支援するがワクチンを接種しなさいとか止めなさいとか選択の問題に指針を与えることはできない」と付け加えた。 駐中大使が公式席上で中国産ワクチンの安全性に憂慮を現わしたことは今回が初めてだ。 (中略)
この日の国政監査では、駐日大使も資質論議に包まれた。カン大使は「赴任後に日本の首相や外相を面談していない大使は史上初ではないか」とするチョ・テヨン国民の力議員の質疑に「まだ申請もしていない」と答えた。「現地大使が外相や首相に会うのが一般的」という指摘には、「そうではない」とし「そう言ってはいけない」と怒った。「韓日関係が史上最悪」と明らかにしたカン大使は「本来大使が行くときは首相が会ってくれるものだが、ナム・グァンピョ前大使は帰る時も面会していない」とし「それだけ韓日関係が冷ややかなものだ」と主張した。カン大使は岸田文雄新首相時代からの韓日関係について「急激な変化は、当分の間、期待しにくい」と述べた。
(引用ここまで)
今日も韓国国会で行われている国政監査の話をひとつ。
韓国経済を所得主導成長政策でかきまわすだけ引っかき回した挙げ句に更迭されたチャン・ハソン元大統領府政策室長は現在、駐中韓国大使に収まっています。
で、そのチャン大使が「1週間前にシノファーム製のワクチンを打った」と明らかにしたのですが。
これまでワクチンを打ってこなかった理由が「中国製ワクチンが大丈夫なものである、という誤った認識を(海外にいる韓国人に)与えてしまうため」と明らかにしてしまったのですね。
中国本土だとシノバック、シノファームの2社以外のワクチンはほとんど打つことができない模様。
デルタ株に対しては効果がいまひとつなのではないかとされているのですね。
まあ、実際には重症化を防ぐ効果はそれなりにある……ともされているのですが、インドネシアでは中国製ワクチンで接種完了している医療関係者がバタバタ倒れていたりもします。
タイでは1回目に中国製ワクチンを打っても2回目をアストラゼネカにするともしていますし、さらに中国製ワクチンで接種完了していてもmRNAワクチンでのブースト接種をする国も出てきています。
そんな状況の中で「大使が接種したから中国製ワクチンでも大丈夫だ」というメッセージを与えるのは怖いというのは理解できなくもないですね。
まだこの発言に対して中国からの反応はありません。国外のことですし黙殺されるかな。
さて、その一方でカン・チャンイル駐日大使も同様にオンラインで国政監査に参加しています。
日本では「岸田政権になっても日韓関係が急激に変化することはない」という発言だけが伝えられていますね。
姜昌一駐日韓国大使「韓日関係の急激な変化、当面期待は難しい」(中央日報)
それ以外にも「首相・外相と面会していない大使などこれまで存在していなかったのでは?」とする質問に対して「面会を申請していないだけ」とはぐらかしたそうですわ。
さらに「首相や外相に大使が会うのは一般的」との質問には「そんなことはない」と激昂したとのこと。
まあ……一般的というか。韓国大使はこれまで会っていた、というのは実際でしょうね。
でも、もう会う必要がない国になってしまった、ということなのですよ。
韓国では「冷遇」とされていますが、冷遇も続けば普通になるでしょ?
日本と韓国は、これからそういう二国間関係になるのです。
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