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2021年09月

韓国大統領選挙、与党からの候補にイ・ジェミョンが決定。日韓関係の行方はさらなる最悪へ……

民主党の大統領候補にイ・ジェミョン... デジャンドン余波の中、かろうじて本線へ直行(聯合ニュース・朝鮮語)
イ・ジェミョン京畿道知事が10日、第20代大統領選挙とともに民主党候補に選出された。

2017年の民主党の大統領選挙の予備選挙でムン・ジェイン大統領に敗れたイ候補は、デジャンドン政局の中で与党候補として大統領選挙挑戦に乗り出すことになった。

ただし、当初の56%程度記録するという予想とは異なり、デジャンドン疑惑の余波とかみ合って3次選挙人団投票で大きな票差でなり、滑りこみで過半数突破となったことは、今後1チーム構成など問題になると予想される。
(引用ここまで)


 「日本は敵性国家」だけども「日本人が嫌いなわけではない」「問題は右翼勢力」とかなんとかいう発言を続けているイ・ジェミョンが共に民主党の大統領予備選挙を勝ち抜き、正式に大統領候補に指名されることになりました。
 それでも総合的な支持率は50.29%とぎりぎりのライン。
 いわゆる「テジャンドン開発疑惑」の中、決選投票に持ちこまれない「過半数確保」には滑りこみセーフといったところでした。

 まあ、イ・ナギョンはすべてが遅かったのですよ。
 チョン・セギュンとの一本化も遅かったし、自ら国会議員を辞して背水の陣を敷くのも遅かった。
 最初から国会議員を辞めて「イ・ジェミョンは知事を続けて安泰の中で予備選を戦っているではないか」という形で選挙戦を戦えれば上位2名の決選投票に持ちこむこともできたかもしれないのですけどね。
 ちなみにイ・ナギョン陣営は無効票についての異議申し立てをすると示唆しています。

イ・ナギョンキャンプ、予備選無効票に異議申し立てで「予備選挙不服示唆」(ファイナンシャルニュース・朝鮮語)


 予備選当選後に「日本を追い越す〜」という演説をしたそうですよ。
 もうPPPで追い越した、でいいのにねぇ。

韓国大統領選、与党候補に李在明氏 「日本追い越す」(日経新聞)

 あと異議云々もありますが、ムン・ジェインはすでに祝意を伝えているとのこと。
 イ・ジェミョンは共に民主党内で主流となっているムン派ではありませんが、禅譲の空気感だけでも出しておかないといろいろとよろしくないという判断でしょう。

ムン大統領、イ・ジェミョン候補予備選挙の勝利を祝う(YTN・朝鮮語)

 共に民主党の支持層が一本化されるというわけではありませんが、泣いても笑っても候補はイ・ジェミョンしかいないわけで。
 それに比べて最大野党の国民の力はあまりにもグダグダ。
 いまだに「手のひらに王」の件でうだうだやっている模様。
 まあ、これでよほどの大逆転要素がないかぎりはイ・ジェミョン大統領になることでしょう。
 前回、ムン・ジェインに敗れたホン・ジュンピョがまた出馬してるくらいですからね。
 保守側の人材払拭具合は大変だわ……。

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韓国メディア「韓国型戦闘機KF-21に「韓国型バルキリー」を従えさせよう、ゲームデストロイヤーにできる!」……韓国さんは夢が多くてよろしおすなぁ

KF-21に「韓国型バルキリー」を足せばゲームデストロイヤー!(週刊東亞・朝鮮語)
9月に7〜10日に、ポーランドで開かれた国際防衛産業展示会に目を引くものかが展示された。まさにアメリカ空軍の未来無人戦闘機事業有力候補として挙げられているXQ-58A」バルキリー」の縮小モデルである。米空軍は、人間が直接操縦する戦闘機として実行するための危険な航空作戦に投入しようと「低消耗航空機技術(Low Cost Attritable Aircraft Technology・LCAAT)」事業を進めている。その名の通り、敵に撃墜されても大きな政治・軍事・経済的打撃がない高性能ドローンを大量導入する事業である。米国ドローンメーカークラトスのXQ-58AバルキリーとゼネラルアトミックスのMQ-20「アベンジャー」が事業受注で競合している。

軍事用無人偵察機の技術は急速に発展している。自ら離着陸して飛行して、味方統制所が指定されたターゲットを攻撃するレベルに到達した。有人戦闘機と一緒に運用されているドローンは「ロイヤル・ウィングマン(Loyal Wingman)」に通称される。「ウイングマン」は戦闘機編隊での長機を援護・支援する僚機を意味する。「忠実な僚機」に直訳することができるロイヤルウイングマンは本来、米国の航空機メーカー、ボーイングがオーストラリアで開発したステルス無人戦闘機の名前だった。複数のメディアが有無である複合運用システムの無人戦闘機のロイヤルウイングマンという名称を使っていたために、これが一般的な表現で定着した。 (中略)

主要先進国が開発されている第6世代戦闘機の性能を評価する重要な指標も無人戦闘機の運用能力である。米国はF-35Aと連動するLCAATをさらに発展させ、第6世代戦闘機PCA、FA-XXとも連動する計画だ。英国テンペスト、フランス・ドイツが共同開発したFCAS、日本のF-3も高度の人工知能とデータリンクシステムを利用したの有無である複合システムとして開発されている。このような第6世代戦闘機の開発トレンドに「4.5世代」戦闘機が挑戦状を差し出した。韓国航空宇宙産業(KAI)が開発したKF-21がその主人公だ。

当初次世代韓国型戦闘機(KFX)事業は、既存のF-16を交換する4.5世代戦闘機の開発を目指した。ただし最終的に確定された設計形状が米国F-22(第5世代ステルス戦闘機)と似ていてステルス改良を念頭に置いたものと判明した。防衛事業庁とKAIはKF-21を「進化的性能改良」して6世代戦闘機に準ずる未来の戦闘機へと発展させていくという構想を明らかにした。 (中略)

軍当局は、将来の航空兵器システムの開発動向を勘案しKF-21のブロック3の開発を急がなければなら。同時にこの連動する韓国型バルキリー獲得にも積極的に取り組まなければならない。韓国型の有無の戦闘任務機複合システムは、将来韓国空軍の「ゲームチェンジャー(game changer)」を超える「ゲームデストロイヤー」(destroyer:破壊者)にするものである。
(引用ここまで)


 韓国の独自技術で計画、設計、生産が行われるKF-21について、KF-Xと呼ばれていた時代からさまざまな夢のような将来が描かれています
 当初からF-16よりも強力でF/A-18やラファールよりもコストパフォーマンスが高い、とされていました。
 さらに将来的にはBlock2では完全なウエポンベイを備える。Block3では先進的センサーと強化されたエンジンが搭載されることになる、となっていましたが。
 現状だとバッチ2と呼ばれるもので対地攻撃能力を得るようになり、バッチ3でウエポンベイを投入するという案になっているようですね。

 で、艦載機タイプであるKF-21ネイビーを開発し、これまた韓国独自の韓国型空母に搭載し、韓国型原潜をつけて空母打撃群を構成するというのが韓国の「自主国防」の夢なのです。
 ……いや、まあ艦載機をKF-21(の改造型)にするかはともかく。
 空母打撃群を構成したいというのは真面目な構想としてあるのです。
 いや、ホントに。空母と原潜を建造したいというのはそういう意味ですからね。

 で、今回はそれに加えてKF-21は4.5世代機ながらも無人機を従える、いわゆるロイヤルウイングマン構想もあるべきだと韓国メディアが言い出しています。
 ……いやぁ。
 リンク16ですら搭載できるかどうか分からない(個人的には絶対にそんなことはないと思っていますが)とか言われていているKF-21が独自通信網を形成するつもりなんだ?
 しかも「韓国型バルキリー」ですって。
 この場合のバルキリーは変形するほうではなくてXQ-58のことですね。


 ちなみにF-35が後付けでロイヤルウイングマンを導入できる(であろうとされている)のはF-35同士が通信できるリンク機能のMADLがとてつもなく優れているから。
 他機が見つけた情報をあたかも自機が発見したかのようにしてリアルタイムで扱うことができる。1機が見つけた敵機なり敵船を即座に攻撃するなんてことをやってのけるのです。
 F-16を改造してロイヤルウイングマンにしようなんて構想もあるとされています。

 それ以外にも第6世代戦闘機となる条件のひとつが無人僚機を従えることができるようになること、ともされています。
 日本のF-3、イギリスのテンペスト、仏独のFCASのいずれでも無人機を従えて作戦行動を取ることが構想されているのですね。
 んで、今回はKF-21もその機能を搭載すべきだ、との主張。

 ……あれだなぁ。
 失敗を経験していない人は勇猛でいいですね、とはいえるかもしれないな。
 記事のタイトルに「!」がついていることで、その勇猛さがよく理解できる気がします。
 がんばってほしいものです。うちのネタ的にも。
 でもまあ、とりあえずは対地攻撃能力の取得かな。

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韓国外相、アメリカ国務長官に「終戦宣言を出そう」と説得するものの、国務省は会談のプレスリリースすら出さずに無視……そりゃあね

ジレンマ相変わらずも…米国に「終戦宣言」要求する韓国(中央日報)
韓国外交部によると、鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官は5日(現地時間)、仏パリでブリンケン米国務長官と略式会談を行い、終戦宣言の必要性を説得した。米国務省はこの日の会談について特に報道資料を出さず、ブリンケン長官のツイッターも鄭長官に会ったと短く言及しただけで、終戦宣言関連の内容はなかった。 (中略)

このように外交部は、先月21日(現地時間)に文在寅(ムン・ジェイン)大統領が国連総会演説で韓米中朝終戦宣言を提案して以降、韓米協議が行われるたびに終戦宣言を議題にしている。 (中略)

しかし文在寅政権が任期末に注力する「韓米中朝終戦宣言」には本質的なジレンマがあるという指摘だ。まず韓国は終戦宣言について「停戦体制に影響を与えない拘束力がない宣言」という立場だ。

李仁栄(イ・インヨン)統一部長官は欧州訪問前の先月29日、記者らに対し、終戦宣言について「経済的、軍事的、政治的な負担がない有用な措置」と説明した。これに先立ち文大統領も2018年9月、米FOXニュースのインタビューで「終戦宣言は政治的な宣言であり、いつでも取り消すことができる」と述べた。 (中略)

文在寅政権は2018年から板門店(パンムンジョム)宣言に明示された韓米朝3者または韓米中朝4者の終戦宣言を推進し、「北の非核化措置を担保することはできない」という懸念が提起されるたびに「いつでも戻すことができるので関係ない」という防御論理を展開した。

しかしこれは拘束力もなく可逆的な終戦宣言をなぜするのかという質問につながる。また政府はこのような終戦宣言が韓半島(朝鮮半島)の平和に具体的にどう作用するかについて明確な答えを提示できなかった。これに関連し、当事国の共感を得るのに力不足であるうえ、終戦宣言の名分自体に疑問が提起されるという指摘が相次いで提起された。
(引用ここまで)


 ムン・ジェインが固執する終戦宣言についての話。
 9月に国連総会での演説で「南北朝鮮とアメリカ、もしくは南北と米中による終戦宣言」を提案してからこっち、大統領府高官・大臣級がさかんにアメリカに対して終戦宣言を出そうと働きかけているとのこと。

 以前から外交についてのメンターであるムン・ジョンインも、そしてムン・ジェイン大統領も口を揃えて「都合が悪くなったら取り下げてもいい」としているのですが。
 可逆的な終戦宣言ってなによって話になっている。

 経済・軍事・政治的な負担がない終戦宣言だから、カジュアルにさらっと出してしまおうというのが韓国の言い分なのですが。
 じゃあ、そもそもそんなものを出す意味とはなにかって問われている。
 「朝鮮戦争の終戦宣言」が政治的なものではない、ってどういうことなのよと誰しもが思っているでしょうね。


 要するに言った者勝ちを狙っているのです。
 タレントや歌手に対して「ポスターに名前を刷ってしまったので(ホームページに名前を入れてしまったので)来てもらわなければ困る」みたいなやりかたが韓国では往々にしてあるのですが。
 それと同じことを終戦宣言でもやろうとしている。

 アメリカは何度となく「終戦宣言を出すのであれば、二度と撤回できないような状態で出すべきだ」としていますし、去年の国連演説でも述べた際には専門家らが「……こいつはなにを言ってるんだ?」くらいのコメントがいくつも出てきました。
 まあ、今回も言うだけ言ってみたというのが実際でしょうね。

 チョン・ウィヨン外交部長官が「終戦宣言について説得した」はずのブリンケン国務長官もなんのリアクションもなし。国務省は会談についてプレスリリースすら出さなかった。
 「まーた言っているよ」くらいの扱いになっているのは間違いないところでしょう。

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