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2021年09月

韓国初の国産ロケット、打ち上げは失敗……なぜかムン・ジェイン大統領が自ら「成功できなかったが大きな成果」とアナウンス

カテゴリ:宇宙開発 コメント:(132)
韓国初の国産ロケット打ち上げ 衛星軌道投入は失敗(聯合ニュース)
 ヌリの飛行は全過程が正常に行われたが、ダミー衛星が目標の速度に至らず、地球低軌道に乗ることができなかったという。

 ヌリは南部の全羅南道・高興の羅老宇宙センターから打ち上げられた。1段目の分離やダミー衛星を保護するフェアリングの分離、2段目の分離、第3段エンジンの点火と停止を経て、高度700キロでダミー衛星を分離した。

 ダミー衛星が目標の速度に達しなかったのは、第3段のエンジンが予定より早く停止したためという。
(引用ここまで・太字引用者)


 「全過程が正常に行われたが、3段目が予定より早く停止したために失敗」……えっと?
 ま……まあ、今回のヌリ号の打ち上げ名目はあくまでも試験ですから、軌道への衛星投入が失敗したところでどうということもない。どうせ1.5トンのダミーですし。
 これまで自力での打ち上げを経験したことがないので、新たな知見を得られればそれで成功という言いかたもできると思います。
 いや、実際問題ね。

 ただなぁ……。
 ナロ号の1号機でも「2段目」という名称の韓国製キックモータに搭載されたフェアリングの展開がうまく作動せずに衛星軌道への投入に失敗しています。
 今回の3段目相当なわけで。
 ちょっといやな感じはしますね。


 一方で75トンエンジンを4基クラスターさせた1段目、75トンエンジン1基の2段目については燃焼もうまくいったようでおめでとうございます。
 まあ、テレメータからの詳細データではどうなのかは分かりませんが、とりあえず。

 あと面白かったのが、メディアがえらい勢いで報じていたことですかね。
 それこそ3分おきに速報を出す勢いでした。
 まあ、そこまで感動できるのはどこか羨ましくもありますかね。日本はすでに50年以上前に通った道だからなぁ。

 もうひとつの面白ポイントはなぜかムン・ジェイン大統領がわざわざ現地におもむいて、さらに自ら成功しただの失敗だっただのアナウンスしているっていうこと。

文大統領 韓国初の独自開発ロケット打ち上げ「素晴らしい成果」(聯合ニュース)

 この日本語版の記事は抄録ですが、実際にはえらい長い演説をしています。

[全文]ムン大統領ヌリ号発射見学、国民メッセージ(聯合ニュース・朝鮮語)

・目標を達成はできなかったものの、最初の打ち上げで優れた成果を収めた。
・2027年までにさらに5回、ヌリ号を発射する。
・3兆7000億ウォンを投じて韓国型衛星航法システムKPSを本格推進する。
・民間に技術移転をして低コストの固定ロケットを民間に打ち上げさせる。
・30年までに(ローバーを)月面着陸させる。

 KPSはみちびき的なローカル衛星航法システムですね。以前から話は出ていたものです
 なるほど、いろいろとネタは継続する……というわけです。

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韓国人「日本の検査費は40万ウォンだってことを書けよ!」→日本の新型コロナ感染数の激減にいまだに陰謀論が跋扈中

検査減らしたか、ワクチンの効果か……日本2万5485人→391人ミステリー(国民日報・朝鮮語)
日本では最近コロナ19確定者が急減している。ところが理由が「ミステリー」だ。検査の減少、ワクチン接種率の増加、周期説などが挙げられているが専門家たちは、まだ正確な答えを出しかねしねている。

21日読売新聞など現地メディアによると、前日の基準、日本の新規感染者数は391人である。これは、わずか2ヶ月前の8月21日(2万5485人)に比べてなんと98%も下落した数値だ。首都東京でも8月に東京オリンピック開催当時の新規感染者が6000人に迫ったが、最近毎日の感染者の規模は50人以下に落ちた。

このような状況を残して一部ではコロナ19検査の減少を原因と挙げる。しかし、検査の減少に比べて感染者数が大きく急減している。現在、日本国内の毎日の検査量は4万件であり、8月の大流行時に1日の検査数16万8500件に比べて3分の1の水準である。一方、確定者数はその期間で2%水準に落ちた。大曲憲夫日本国立国際医療研究センター国際感染症センター長は「人口のほとんどが身体に強い抗体が存在するによる効果としか説明は難しい」と述べた。 (中略)

しかし、日本のミステリーとなった「防疫成功」が再び揺れる可能性が高いとの指摘が出ている。アメリカのメディアタイム誌は「日本防疫当局関係者は、今回の冬の予防接種完了者の抗体が落ちる時期と寒さのピークが重なる時期に再び大規模な集団感染事態が起こることを懸念している」と伝えた。
(引用ここまで)


 韓国の今日発表分の新規感染者は1441人。
 木曜日発表の数字で1500人を切ったのは14週ぶりだとの話。
 どうにかこうにか下落基調であるのは間違いないですが、減りきっていないのも確かです。
 ムン・ジェインが言っていた「この流行は太く短く終わらせよう」なんていうのがまんま妄言だったことが分かりますね。
 この発言は7月12日の防疫点検会議でのもの。最高レベルの防疫措置となるレベル4を発令する際の言い訳だったのですが。
 以降、3ヶ月以上そのまま続いています。

 まあ、韓国からしてみたら不思議でしょうね。
 ワクチンの接種完了率はさほど変わらないところまできています。

fullyvaccined_211021.png
グラフはourworldindataから引用

 19日時点で日本が68.3%、韓国は66.8%。その差、わずかに1.5%。しかし、日本の接種状況はすごいな。訥々とリニアに同じペースで接種が続いている。医療関係者も役所もすげえよ……。


 日本での昨日の新規感染者数は323人。実に10倍以上。
 東京のそれは36人。ソウルは502人。こちらでは10倍どころではない差がついて久しい状況です。
 ちなみに東京での新規感染者数が50人以下になったのはこれで5日連続。

 ワクチン接種率もマスクをする率もさほど変わらない。
 でも新規感染者数は明白に、10倍以上異なる。
 というわけでいまだに「日本の感染者減少はミステリー」みたいな言説になっているわけです。
 コメントも相変わらず「日本は検査が有料だから」とかいう話を嬉々としてしてますしね。

 この記事のコメントによるとついに3万円と40万ウォンに値上がりしたらしいですよ(笑)。
 懸命に「検査費が高いことをキレギ(ゴミ記者≒マスゴミ)は書け!」ってコメントしているのですが、さすがに記者もそれは嘘であることを知っているので書けませんわな……。

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韓国、K2戦車の技術をトルコ輸出に成功 → 研究者に割り当てられる成果給ボーナスで泥沼の法廷闘争へ

カテゴリ:軍事 コメント:(48)
タグ: K-2 軍事 戦車 ADD
K2戦車のせいで企業が死ぬ思いなのに… ADD研究員400人700億成果給「身内の争い」(文化日報・朝鮮語)
21日、国会国防委員会と共に民主党キム・ジンピョ議員によると、K2黒豹戦車の開発に参加したADD研究者約400人がADDを相手に、2008年成立したトルコへの戦車技術輸出による技術料補償の支払い請求訴訟を進めている。最初は研究者が各自訴状を出したが、現在は3件の訴訟で事件が併合されたことが分かった。

K2戦車はADDが探索開発を経て、2008年のシステム開発が完了した国内開発戦車だ。ADDは2015年にトルコにK2戦車の技術を輸出する対価としてシステム開発企業である現代ロテムを経て1417億ウォン(当時ウォン基準)を受けることにしたし、このうち50%である約700億ウォンが関連規定に基づいて戦車開発に参加した研究者の400人に支給されるボーナスとして割り当てた。しかし、多くの研究者が戦車の開発に貢献した程度の差があると配分方式に不満を提起し、内部的に解決しようとする試みが失敗すると、最終的に法的争いにつながったのだ。これにより、成果給は6年目になるいまも支払われていないと伝えられた。

しかし、技術料を支払った現代ロテムは防衛事業庁が戦車の心臓であるパワーパック(エンジン+トランスミッション)国内開発を決定したため、変速機などの開発の遅れにより、天文学的金額の莫大な被害を受け、一部の部品メーカーは倒産の危機に追い込まれたことと比較するとADDの成果給配分をめぐる集団請求訴訟の雰囲気と微妙な対照をなしている。
(引用ここまで)


 K-2戦車がトルコへの技術輸出が行われた際、ADD(国防科学研究所)の研究者にボーナスが支払われることになっていたとのことですが。
 その分配を巡って研究者同士で諍いが起きて訴訟沙汰になり、いまだにボーナス支給が行われていない、とのニュース。

 そもそもがK-2自体が成功した戦車かというと微妙なところで。
 本来であればM48A3、A5をすべて置き換えるべく700輛の生産が予定されていたのですが。
 初期生産は200輛に削減。
 その後のパワーパック開発に際したゴタゴタというか、ぐだぐだ感は何度かお伝えしていますね。
 詳細はこちらのエントリをごらんください。


 現状は総計で260輛が生産される予定で、内訳はこんな感じ。

・バッチ1 ドイツ製パワーパックを搭載した100輛
・バッチ2 斗山製エンジン+ドイツRENK社製変速機を搭載した106輛
・バッチ3 変速機を国産に変えようと思ったけども失敗 54輛

 バッチ3に関してはまだ生産中かな。M48A3はほぼ置き換えできそう、との話ですがM48A5はまだ400輛が現役とのこと。
 第4次生産も視野に入っているようですが、それでも当初予定からはかなり削減されてますね。

 ちなみに記事タイトルの「企業は死にそうなのに」というのは、国産パワーパックの開発失敗によって遅延損害金が1000億ウォン規模に膨れ上がったためです。
 開発主幹の現代ロテムが支払うそうですが、これもどうなることやら。

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楽韓さん、本日の動向 - 庵野秀明展に行ってきたのだった

【PR】Kindle Unlimitedが3ヶ月199円のキャンペーン中です。

 そうそう、庵野秀明展に行ってきまして。
 いやもうね、圧巻。
 展示物の8割以上は撮影できるので映えるシーンを見つけるのもよいかと思います。

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 新マンの劇中スーツとかマジか……ってなりましたわ。会期後半にでももう1回行ってみよう。
 展示後半の「文化としての特撮、アニメを守ろうとする保護者」への転じようがすごいな……成功者はこうあるべきだと思いますけどね。

 Kindleの月替わりセールハラリのサピエンス全史がセールになっていると書きましたが、それ以外にもひとつ注目タイトルが。



 歴史の動きの中で経済がどのような意味を持っていたか、といった話を書いている本。
 お金なしに、富への憧憬なしに歴史は動かないんだなあ……という例が多数描かれています。この本がワンコインならお得。

 それとKADOKAWAのセールでこばと。とXが全巻半額に。


X(1) (あすかコミックス)
CLAMP
KADOKAWA
2013-10-17


 あとそれに便乗したのかレイアース、レイアース2の1巻がそれぞれ半額。3巻しかないからね……。




 今日のKindle日替りセールからのピックアップこちら。