韓日米3カ国のうち韓国の代表企業が新型コロナウイルス流行後、今年上半期まで平均して最も良好な業績を収めたことがわかった。これに対し日本企業は売り上げがマイナス成長したことがわかった。
韓国経営者総協会(経総)が27日に発表した「新型コロナ前後の韓日米業種別代表企業の経営実績比較」の結果によるもの。経総は調査対象として、2020年のフォーチュン・グローバル500から国ごとの上位企業と各国の業種別上場企業売り上げ上位の企業を選定した。韓米が8業種から2社ずつ16社、日本は半導体とインターネットサービス部門の代表企業がなく6業種から2社ずつ12社、合わせて44社が対象となった。
(引用ここまで)
なるほど?
フォーチュン誌のグローバル500に掲載されるような企業においては「韓国企業」は絶好調であると。
どうもチェリーピックの臭いがとんでもなくしますけどね。
でもまあ、「韓国企業」は順調であるとしましょうか。
ですが、韓国経済はいまひとつ。
第3四半期の成長率は前期比で0.3%であったことが韓国政府から発表されました。
韓国7~9月期の成長率 0.3%に鈍化=年4%成長は困難か(聯合ニュース・朝鮮語)
つまり、いつもの外需一本槍である、ということです。
上位の韓国企業は輸出で稼げてはいる。
でも、内需はグダグダ。
ここまで韓国メディアが誇らしげに「韓国企業は順調だ」って言っている中、自営業がすごい勢いで店を畳んでいる状況が続いている。
中古什器の店が引き取りを取りやめているってレベルで。
もう内需がどうなってんのよって話でもあるわけです。
さらに家計債務が過去最高額に到達しています。
韓国、今年に入って約9兆円増えた家計向け融資…総量管理の限界に迫る(ハンギョレ)
韓国政府は1年間での昨年比の家計債務の伸びを6%以内に収めたいとしていたのですが、すでに昨年末比で5.8%上昇。
青年層は階層突破を狙って信用取引で暗号通貨と株に手を出し、生活費を借金でまかなう層が増えつつある。
ちなみに自営業者の借金は統計上、「家計負債」の範疇ではありません。
あ、それから非正規労働者が過去最多になっています。
韓国、雇用回復傾向「明確」というが…非正規労働者「過去最多」の800万人(ハンギョレ)
今年、正規労働者は昨年より9万4000人減少し、非正規労働者は64万人増加したことが分かった。賃金労働者全体に占める非正規労働者の割合は38.4%で、史上最高値を記録。これまで政府は、コロナ禍2年目を迎えて緩やかな雇用回復が続いていると説明してきたが、実情を見てみると「質の悪い雇用」ばかりが量産されていたわけだ。 (中略)
昨年は、コロナ禍で賃金労働者の総数が減少する中、特に非正規労働者が直撃を受けたため、非正規労働者の割合が下がっていた。しかし今年は、賃金労働者の数は回復したものの、その増加分のほとんどが非正規労働者で埋められたことで、非正規労働者の割合は対前年(36.3%)比で2.1ポイント上昇した。 (中略)
増えた非正規労働者のかなりの部分が、政府の公共雇用事業によるものだった。今年増加した64万人の非正規労働者のうち、22万8000人が政府の高齢者雇用事業の影響を大きく受ける保健・社会福祉サービス業の従事者だった。年齢層を見ても、60歳以上が27万人と最も多く増えていた。
(引用ここまで)
アベノミクスで「非正規労働者が増えた」として批判されていますが、実際には正規労働者も増えていたのですよね。
とにかく雇用が回復したのは間違いない。個人的にはもう一歩踏み込むべきだと思ってましたが、雇用が回復したというだけでもまあ合格点は出せるでしょう。
あと株価ね。
ですが、韓国の情勢はそうではなく。
非正規労働者だけが増え続けている状況。それも高齢者の官製雇用ばかり。
まあ、これが「韓国の未来は輝かしい」とされたムン・ジェイン政権の末期であるということですかね。
韓国企業は順調でも、韓国人の懐はそうではないというオチになったのさ。
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