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2021年10月

韓国の20代「通貨危機がまた来てほしい。失うものなんかないから現在の状況がひっくり返ったほうがいい」

【コラム】20代に人気がない大統領候補の対決=韓国(中央日報)
先日、20代の青年らと話す機会があった。契約職やアルバイトを転々としながら希望がないと語った。人生の出発ラインでぞっとするような考えもする。「通貨危機がまた来てほしい。守るものも失うものもない。住宅価格が暴落して現在の状況がひっくり返れば最後のチャンスがくるのではないだろうか」。

1990年代に生まれた20代は大韓民国の建国以降、初めて親より貧しい世代になる可能性が高い。統計庁によると、20代の賃金勤労者353万人のうち40%の141万人が非正規職だ。2016年の32%から現政権の5年間に40%に増えた。30代(23%)、40代(29%)、50代(36%)よりも高い。相対的な弱者の20代が最初に非正規職に追い出されたからだ。「非正規職ゼロ(0)」を掲げた文在寅(ムン・ジェイン)政権としては悲惨な結果だ。

資産の差も全年齢帯で20代が最も大きい。上位20%(3億2855万ウォン)と下位20%(844万ウォン)の資産の差が39倍にのぼる。20代から大きな差が生じるのは、親から資産を受けたかどうかが決定的な要因だ。 (中略)

微妙なことがもう一つある。男女不均衡の問題だ。20代の男性が女性より41万人も多い。昨年、20代の男性は372万人、女性は331万人だ。男児が好まれた90年代に妊娠中絶があった結果だ。似た年齢の男女が結婚するという仮定のもと、男性9人のうち1人はパートナーを見つけることができない。男女不均衡は多くの社会問題をもたらす。女性に対する過度な嫌悪として表出したり、これに対抗して「男嫌い」が広がったりもする。 (中略)

年金だけでなく住宅価格と雇用問題で失望する20代の前で政府の肩を持つと良い声は聞けない。リアルメーターによると20代の文大統領の支持率(11月第1週)は22.9%にすぎなかった。全年齢帯で最も低い。70代以上(24.2%)より低い。
(引用ここまで)


 ……すごいな。
 「通貨危機がまた来てほしい」なんてそうそう言える台詞じゃないですよ。
 まあ、いまの20代の韓国人はほとんどがその様相を見ていないからこそ言えるのでしょうが。
 97年だもんなぁ。韓国ではまさに天地がひっくり返ったかのような騒ぎでしたからね。
 「国家が破産する日」という映画はかなりリアルに通貨危機の様子を追っています。わりとおすすめ。
 新書のほうは10年後くらいに書かれたものです。紙の本で読んだ覚えあるな。

国家が破産する日 (字幕版)
ハン・ジミン
2020-04-08

1997年―世界を変えた金融危機 (朝日新書)
竹森俊平
朝日新聞出版
2014-02-05


 もうそのくらい韓国人の20代はやさぐれている。
 もちろん、全員が全員そういうわけでもないでしょうが。少なくとも「土の匙」の基本的な感じはこれかなぁ……。
 失うものがない、という怖さを持ち得ている。
 まあ、就職氷河期を体験している楽韓さんも理解できないではないのですけどね。


 そうした20代は「不公正」を極端に嫌っている。
 ムン・ジェインはパク・クネを否定して公正な韓国を作ると約束したのに、なにもできていない。
 けっきょく、チョ・グクやチュ・ミエらがこれまでと同じように「力のある親」であることを見せつけてきました。
 そのムン・ジェインの後継者となるイ・ジェミョン候補の「ベーシックインカム」も気に入らない模様。「金を見せれば尻尾を振るとでも思っているのか」くらいの感じなんでしょうね。

 一方で野党の国民の力の予備選挙で敗れたものの、ホン・ジュンピョ議員は「公正な競争」を掲げたので若者からの受けがよかったという話です。
 ユン・ソンニョル(ソクヨル)候補は党の統一候補にこそなったものの、いまひとつ若者層に人気がないようです。
 全斗煥を支持するとかいう発言だろうなぁ。
 今回の大統領選挙、主力候補に国政経験もなければ若者からの支持もないっていう。

 まあ……言ってしまえば「金の匙」以外で、一定以上の才能がない韓国人はもう救われないとは思うのですが。
 韓国で宝くじの売上もそりゃ増えるでしょ、って感じですね。
 それくらいしか階層を飛び越える機会がないのですから。

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韓国政府「アメリカは終戦宣言に乗り気だ。文面まで検討している。なのに日本が反対している」……現状把握、大丈夫?

トランプも安倍が阻止した…日本の「反対」で遠ざかる終戦宣言(中央日報)
バイデン政府が対北政策で韓日米の調整された立場を強調する中で、文在寅(ムン・ジェイン)政府が任期末にドライブをかけている終戦宣言を巡り、韓日間の異見が浮き彫りとなっている。日本は終戦宣言の当事国ではないが、安倍内閣当時の2018年にも反対立場を明らかにし、関連議論にブレーキをかけた。

共同通信は6日、日本が先月米国ワシントンで開かれた韓日米3国北核首席代表会合で、終戦宣言について「時期尚早」と明らかにしたと報じた。岸田文雄政権発足後に初めて開かれた3国会合だったが、この席で日本外務省の船越健裕アジア大洋州局長が「北朝鮮がミサイル試験を繰り返している」ことを理由などに挙げて、終戦宣言の有用性を強調する韓国外交部の魯圭悳(ノ・ギュドク)韓半島(朝鮮半島)平和交渉本部長の意見に同意しなかったという趣旨だ。当時、米国外務省のソン・キム北朝鮮特別代表ははっきりした立場を明らかにしなかったという。 (中略)

朝日新聞の牧野愛博記者は今月3日、ラジオ・フリー・アジア(RFA)のインタビューで「日本政府は(米韓が)終戦宣言を検討すること自体を拒否し、終戦宣言に対する反対の立場を繰り返している」と話した。
(引用ここまで)


 まあ、そりゃ日本だって反対するでしょ。
 あたかもアメリカは賛成していたのに、日本の反対で〜みたいな論調になっていますが。
 アメリカだろうと日本だろうと自分のところの国益に反するものに対してはそりゃ反対するでしょ。
 トランプが大統領になることができたひとつの要因に米韓FTAやNAFTAがあって、トランプ大統領は実際にそれらを書き換えた。
 あれこそ国益の問題でしたからね。

 終戦宣言も同様で。
 ムン・ジェインは「一度出しても撤回できる」とか言っていますが、そんな生やさしいものでもないし。
 そのていどのものであるのなら出す必要もないでしょうし。

 終戦宣言ということで多分に感情的なものがつきまとっているのですが、これを前に進めようっていうのも韓国の国益上の問題。
 国益と国益がぶつかるから外交という手段が生まれるわけです。
 実際にはアメリカも明確な反対姿勢こそ見せていませんが、少なくとも賛成はしてないですからね。




韓国が提案する終戦宣言に…米国「文政権の希望的な思考」(中央日報)
先月12日(現地時間)、韓国政府の当局者は米ワシントンで米国側と協議を終えた後、「我々が考える終戦宣言の構想を詳細に説明し、我々の立場に対する米国の理解が深まったと考える」と述べた。 (中略)

米国務省の弁護士が終戦宣言文案について法律検討をしているという言葉までが出てきた。韓国政府当局者が伝える文在寅(ムン・ジェイン)大統領の韓国戦争(朝鮮戦争)終戦宣言提案に対し、米国は非常に前向きな反応だと紹介された。

しかしワシントンの東アジア太平洋専門家らが伝える米政府の気流は全く違う。
(引用ここまで)

 「終戦宣言の文面まで検討している」という韓国政府。
 「アメリカは一顧だにしないだろう」とする専門家ら。
 まあ、ムン・ジェイン政権と専門家、どちらを信用するのかって言われたら……ねえ?

 ムン・ジェインは残された任期でなんとか南北融和につながるレガシーを残したい。
 終戦宣言はそれを一気に解決でき、かつ駐韓米軍を追い払うことのできる魔法の杖のようなものなのですが。
 だからこそ日本もアメリカも取り合うわけがないんだよな。
 そもそも対中国だけでも手一杯なのに、対北朝鮮と言うだけでなく対朝鮮半島の外交構造を一気に変換してしまうような終戦宣言なんて出せるわけがない。
 日米に利があるのならばともかく、なにもないのですから。

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韓国企業「(夏頃から)石炭不足で中国産尿素が輸入されなくなるのでは?」→韓国政府「尿素不足は先月21日に把握して対策をはじめた」……ダメだ、この国……

韓国政府、尿素1万8000トン仮契約したのに…2週間以上返答のない中国(中央日報)
ただ中国の尿素輸出制限が「尿素水大乱」へと広がったのは韓国政府の早期感知機能が不足したためという批判が出ている。尿素の場合、中国からの輸入の割合が97%に達する上、中国が昨年末からのオーストラリアとの貿易対立で尿素の原材料である石炭需給に問題が生じ始めた。このため業界では4~5カ月前から尿素と尿素を原料にする肥料の需給に問題が生じる恐れがあるとの懸念が大きくなったという。

外交部当局者は尿素水需給不安問題をいつ初めて認知したのかとの質問に「先月21日に中国から輸出検査強化措置が伝えられた後(問題を認知して)すぐに中国政府に懸念を伝達した」と説明した。これは中国政府の輸出検査強化発表があるまで関連動向について全く把握できずにいたという意味とも解釈可能だ。サプライチェーンが特定国に偏った品目の場合、常に需給不安に対するリスクを管理しなければならないのに、サプライチェーンモニタリング体系そのものがまともに作動していないということだ。
(引用ここまで)


 業界からは4〜5ヶ月前から「このままでは尿素が足りなくなるのでは」という懸念があったとされている。
 けれども政府が尿素不足を把握したのは先月21日の中国からの検査強化後。
 ……ダメだ、この国。

 ちょっと前にも書きましたが、中国の石炭不足から連想ゲームで尿素・アンモニアの不足は十分に考慮できる範囲内のこと。
 すぐに肥料、尿素水への影響は思いつくべきです。
 少なくともそのあたりの専門家ならすぐにでも理解できる部分。
 政府内にそういう専門家がいないのだろうなぁ。

 というか、産業界から声が上がれば十分に対応できたと思うのですが。
 産業通商資源部にはそんな声をピックアップできるシステムがないのか。最初から産業側が諦めているのか。


 現在、あらゆる方面に声をかけている……とのことですが。ロシアから来年1月に到着する分以外はいまのところ契約できていない状況。
 比較的近場である日本やインドにも声をかけて断られているとのこと。

企業たち「尿素探せ」世界八方に走るが……日本、インドも「私たちもギリギリ」(東亜日報・朝鮮語)

 日本も少なからずギリギリでしょうしね。
 この記事でも日本に言及するコメントはないことはないですが、それよりも政府の無能さに嘆息しているほうがはるかに多いといったところ。
 日本という単語が出てきても「日本には2度と負けないとか言っておいてこれか?」みたいなものが多いですね。

 まあ……韓国というもののダメさ加減をこれほどまでに如実に現している事象ってないでしょ。
 国家運営の手腕がいっさいダメって自らアピールしているも同然ですからね。
 ムン・ジェイン政権のやってきたことの仕上げ、といえるかな。

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楽韓さん、本日の動向 - アメリカでの接種率が上がらない理由はここらへんにもあると思われる

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 光文社新書のセールで人は科学が苦手~アメリカ「科学不信」の現場から~が対象になってました。
 ざっくりですが、アメリカでワクチン接種率が上がらない理由も分かりますよ。もちろん、政争の具に使われている側面もありますが。
 これを相手にしているんだからアメリカ政府も大変だ……。アメリカ人の持つひとつの側面を理解するのにいい本です。



 あと勝間和代氏のお金は銀行に預けるなもセール対象。この値段だったら読んでおいても概念的には損をしないと思います。増やしたいのなら、インデックスなんよね。






 週末には東池袋エーラージのディワリスペシャルでした。
 画像にはパイナップルとココナツベースのフルーツカレーが来てないのですが、これがおいしかった。
 パイナップルなので甘酸っぱい中でも辛さがあり、スパイシーでもあるという。
 若干、頭がバグります。フルーツカレーの時はそれが面白いのですけどね。

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