「尿素水ではなく『尿素肥料』程度の問題と考えた。これほど波及力が大きいとは知らなかった……」
最近「尿素水大乱」の原因を尋ねる質問に9日、大統領府関係者が見せた反応だ。大統領府は「政策コントロールタワー」として管理責任だけになるというが、特定品目の品物事態が大乱に広がり、国民の日常を脅かすまではすべてその理由があったのである。実務省庁は安易な判断と遅れた報告で適時対応のタイミングを逃し、大統領府は尿素水の輸入が中断されてから21日も過ぎた時点で問題の深刻性を悟った。
米中覇権の戦いと新型コロナウイルス感染症(コロナ19)事態以後、地球村が国益に埋没して物資確保に死活する状況で、このような国政運営はいつでも国民の生活を麻痺させる「第2の尿素水事態」を起こすできるという批判が多い。 (中略)
厳しい電力難に直面した中国は同月15日、「尿素輸出検査」を義務化し、事実上輸出を中断したが、4日前の11日にはすでに検査を予告していた。 (中略)
しかし、初期対応の最前線である外交部は「ゴールデンタイム」を逃してしまった。駐中国韓国大使館は先月21日には尿素輸出中断の危険性を本部に報告し、外交部も同時に産業通商資源部など所管省庁に関連事実を伝達したことが確認された。大まかに言って、政府当局の無関心の中に10日近くを無為に過ごしたというわけだ。 (中略)
産業部の措置もスムーズではなかった。産業部関係者は「外交部から尿素輸出中断内容を聞いた後、状況把握に乗り出した」とし「実際、尿素は主要管理品目ではないため、中国が輸出を制限した際、大きな関心を傾けなかった」と失策を認めた。産業部は通商業務を担当する責任部処だ。
両実務部署が足早い初期対応に失敗したことが大きいが、大統領府の責任がないわけではない。大統領府は、中国の尿素輸出中断から3週間ぶりの今月5日、アン・イルファン経済首席をチーム長とした「尿素水対応タスクフォース(TF)」を稼働した。 (中略)
最近の「尿素水大乱」の根本原因は「グローバルサプライチェーン不安」にあるという診断だった。それと共に「海外物量確保に総力を傾けているから不安感を持たないでほしい」と国民に要請した。間違った言葉ではないが、今回の事態で大統領府の危機意識は「修辞」にとどまったという抜け穴がそのまま露出された。
尿素水大乱は、来週には落ち着くかどうかが判明する模様だ。駐韓中国大使館側は「韓国の困難を未だ予想しなかった」とし、積極的解決意志を大統領府に伝えたと伝えられたという。
(引用ここまで)
何度か指摘しましたが「経済性の欠如」を理由に韓国国内での尿素製造を10年前に中止。
その後、車両用尿素については97%、その他も含めた尿素については65%前後を中国に依存してきたわけです。
で、その中国が尿素を石炭不足から実質的に輸出禁止したところ、韓国政府はぼんやりとその様子を見ていただけだったっていうね。
「尿素水がそんなに産業に影響を与えるとは思っていなかった。肥料ていどの話ではないかと……」って語った大統領府高官がいたとのことですが。
まあ、大統領府ではそういう対応になってもしかたないでしょうが。
通商産業資源部がなにもできていなかったのがやばい。
今回の「尿素水大乱」には本当に乾いた笑いしか出てこない。
自分たちがなにをやっているのかを認識できていない。
KTXの枕木に吸水性スポンジを使ったら、スポンジの水が凍ってしまって枕木が破損したこと。
春になると道路陥没が頻発すること。
ロケット部品をくず鉄として売り払ったこと。
原発のタービン建屋が雨漏りすること。
そして、尿素がなくなったら産業がどうなるのか。
すべて同じ線上にあることです。
何度言ってもソメイヨシノがクローンであるということを理解できなかったのもこのあたりとも同じ感触。
なんというか、「韓国」というものが凝縮されてますわ。
経済性を重視して選択と集中の結果、ですよね。
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