韓国警察庁長の独島訪問を日本側が問題とし、韓米日外交次官共同記者会見が流れた。悪化の一途を辿る韓日関係の現住所を明らかにしたという評価だ。また、一部で注目する米国の韓日仲裁役も限界があるというのが今回確認された。
訪米中のチェ次官は17日(現地時間)特派員たちと会って「日本側で金昌龍警察庁長による前日の独島訪問問題で不参加の意思を伝えてきた」とし、韓米日外交次官共同記者会見が無産化された背景を説明した。 (中略)
共同会見の1時間40分ほど前になって、駐米韓国大使館側からシャーマン副長官が1人で記者会見を進行するとの公示を特派員に伝えた。以後10分ほど遅れた記者会見にはシャーマン部長官だけが姿を現した。 (中略)
政府高位関係者によると、日本側は共同会見で日本メディアが韓国警察庁長の独島関連訪問質問をし、これに日本は自分たちの立場を強く話し、韓国側も反論を提起する状況が発生することを懸念したという。 (中略)
一方、韓日関係が悪化日路を歩いている中、警察庁長の独島訪問の時点が外交的に惜しい部分があるという声も提起される。
チョ・ジング慶南大極東問題研究所教授は「警察庁長の独島訪問は当然だが、韓日関係が敏感な状況で今後どのような影響を及ぼすかなどが先に考慮されなければならず、関連して不十分だった部分がある」と話した。
(引用ここまで)
いや、なかなかの驚き。
韓国メディアでは「日本が共同記者会見を蹴ったことでアメリカのメンツを潰した」という言説が出ているのです。
出ている……というか主流ですね。
「アメリカ メンツ」で検索するだけでもけっこうな数の記事が出てきて、それらのほとんどが「日本がアメリカの体面を崩した(メンツを潰した)」というもの。
中央日報あたりはタイトルにもまんまのものを入れています。
日本、ワシントンで米国のメンツつぶした…韓米日共同記者会見蹴った理由(中央日報)
以前からアメリカは他国同士の領土紛争には鼻を突っこまないことを原則としています。
同盟国同士であればなおのこと。
韓国側が「独島が!」「アメリカは韓国を支持しろ」といくら言ったところで馬耳東風。
それをいいことに、わざわざ次官級会談がある前日に挑発行為をしてきている。
「アメリカがメンツを潰された」のは間違いないですが。
それがどこに起因しているのか。
日本が共同記者会見を拒絶し、アメリカは「韓国とアメリカでの記者会見」ではなくシャーマン副長官単独での記者会見を選択した。
シャーマン副長官は6年前に「歴史認識云々で現在と未来に影響を及ぼすな」という発言をした人物です。
明らかに時期を狙って挑発行為をしかけてくるという韓国の態度にアメリカの心証がどうなったのか。
すでにアメリカは徴用工裁判に伴う日韓間の問題について、日本側の主張を指示する方向で理解しているとされています。
まあ……「日本がアメリカのメンツを潰した」と思っていればいいんじゃないでしょうかね。
「アメリカと韓国は血盟なのだ」って思い続けていればいいと思いますよ。
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