イ・ジェミョンと共に民主党大統領候補が「5・18光州民主化運動をはじめ、国権回復のために激しく戦った独立運動など認め、尊重すべき歴史的事件について歪曲・操作・否定する行為を処罰する歴史歪曲断罪法を必ず作らなければならない」と強調した。
イ候補は28日、光州両林教会で礼拝を終えた後、記者たちと会って「反逆行為、虐殺行為に対して力があれば処罰を免れ、むしろ崇められる異常を正常化しなければならない」と述べた。
彼はドイツでナチスを扱う事例と比較し、「ナチス犯罪についてはまだ戦犯関連者を追跡して処罰している」とし、「ナチス犯罪行為に対して賛美、否認、または歪曲する行為を処罰する」と述べた。
イ候補はすでに5・18歪曲処罰法が施行されたが、追加制度改善が必要だという意味には「独立運動もそうで、歴史的に否認してはならない歴史が多い」とし「5・18だけの問題ではない」と答えた。
(引用ここまで)
イ・ジェミョン関連ネタを2発。
まず、最初に「歴史歪曲断罪法を作らなければならない」と宣言しました。
「断罪法」ときましたよ。
すでに韓国では5・18、いわゆる光州事件を否定したり、北朝鮮の関与を云々すると処罰されるという法律が今年の1月に施行されています。
去年の年末に共に民主党が単独採決に至ったものです。
記事中にもある「5・18歴史歪曲処罰法」ですね。
7年以下の懲役、もしくは7000万ウォン以下の罰金。
この法律の存在だけでも「韓国には言論の自由がない」と見られるようになっています。
あのニューヨークタイムズですもうっすらと批判に廻るほどの法律、といえばそのていどが知れると思います。
‘Historical Distortions’ Test South Korea’s Commitment to Free Speech(ニューヨークタイムズ・英語)
これをさらに強化しよう、と言い出したわけですね。
この法律では光州事件だけが対象でしたが、それをさらに拡げようという意向です。
なにしろ「歴史歪曲断罪法」ですからね。
最終的には「韓国の建国は1948年である」と言っても懲役7年になるんじゃないでしょうかね。
それでなくとも大きく分断されている韓国の保革をさらに分断し、保守派を断罪しようという方向性になるのは間違いないところ。
そしてもう一本がこちら。
イ・ジェミョン「全斗煥追徴金相続法」推進… 遡及立法問題ない」(SBS Biz・朝鮮語)
イ・ジェミョン共に民主党大統領候補は、故全斗煥前大統領の残りの追徴金問題と関連して「追徴金も公的債務と見て、チョン氏の相続財産が見つかったら国家に(債務を)履行するようにしなければならない」と明らかにしました。
イ・ジェミョン候補は29日午前、光州朝鮮大学で開かれた地域の大学生との懇談会でこのように述べ、「立法をするが財産に課された責任を相続することにすれば遡及立法問題はないだろう」と説明しました。
イ候補は「例えば1億ウォンの財産を持つ人が追徴金5千万ウォンを出さずに死んだが、追徴金は相続できないので子孫が1億ウォンをそのまま相続されたとすればこれは正義か」とし「追徴金は刑事処罰だから相続されないのですが、まったく追徴金を継承するようにする方法を作ろうと言いました。
(引用ここまで)
これも同様ですね。
全斗煥というものをすべて悪として断罪しようという試みのひとつ。
ユン・ソンニョル(ソクヨル)候補が「全斗煥の政治は光州事件以外ではいい部分もあった」と口を滑らせたことにもつながっていますかね。
現行法だと追徴金が未納であっても、子孫には負債としては引き継がれないという決まりになっているそうですが。
それを当選後に新たな法律を作って、全斗煥の負債を子孫に引き継がせようとしている……とのこと。
で、「これは遡及法ではない」と言っているのだそうで。
遡及法であることを逃れても連座制であるように見えますけどね。
じゃあ、甥が犯した殺人事件でイ・ジェミョンが裁かれてもしかたないか。
ノ・ムヒョンが当選した、というときには「これで韓国は面白おかしいことになりそうだ」と予感したものでした。
パク・クネの弾劾からムン・ジェインが当選するという流れのときには「これで韓国は無茶苦茶になるだろう」と予測しました。
もし、イ・ジェミョンが当選したら……もうね、考えたくもないのですが。
その一方でちょっと見たい気もしている。でも現実にはなってほしくないなぁ……という気分のほうが大きいかな。
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