まあ、要するになにもしない現状維持だという話なのですが。
飲食店や映画館の営業時間制限もなし。会食における制限もワクチンをしていれば12人と変化なし。
本当に「なにもしない」のですが、それでも「特別防疫措置に入る」とはしていたのですよ。
当初、その特別防疫措置がどのようなものかは不明だったのですが、いくつか判明したのでチェックしていきましょう。
【社説】病床確保もできないまま「すべての感染者は在宅治療」とは…=韓国(中央日報)
まず、すべての感染者を在宅治療とする方針となりました。
現状、新型コロナの感染者で1149人が入院待機。
集中治療室は75%が使用中。ソウルでは91%を超えたとのこと。
集中治療室の稼働率75%を超えた… 1149人は「待機中」(韓国経済新聞・朝鮮語)
当局は「病床を増やすので少し待ってほしい」としていますが。
病床を増やしたところで医療関係者が増えるわけもなく。すっかり夏頃にどこかで見た光景がリプレイされている状況となっています。
この自宅待機は昨日決まったことですが、さらに今日になってから「70歳以上であろうとも自宅待機」という方針が決まりました。
70歳以上も在宅治療… 重度の急増の懸念(東亞日報・朝鮮語)
重症の懸念があろうと病床がないのでどうしようもない、とのこと。
「5000人、1万人までは想定内」とはなんだったのか。
特別防疫措置は3本立て、とのことで。
上記の中央日報社説によると「ブースター接種、自宅療養、そして経口治療薬の普及」なのだそうです。
経口治療薬はメルクモルヌピラビル、ファイザーのパクスロビドなどがありますが、これらではなく韓国国内で開発されたレッキロナを用いるのだそうで……。
まあ……韓国政府がメルクやファイザーと契約したという話は聞こえてこないので、それくらいしか手はないのでしょうけどね。
レッキロナですが、海外で承認されている国もあるようですが……これといって芳しい話も聞こえてきていません。
結果、今日21時の時点で3857人と同時間帯最悪の新規感染者数を叩き出しています。
午後9時まで全国で3857人確定…同時間帯最多記録(聯合ニュース・朝鮮語)
21時時点で比べた時、火曜日発表の数字の約1.5倍。
最終結果もそのていどになるのではないでしょうかね。過去最悪だった25日発表の4115人を超えてくるのではないかと予想されます。
さらにオミクロン株が疑われる患者は韓国国内でも見つかりました。ナイジェリア帰りのカップルだそうで、現在までで疑い患者は4人。
韓国「オミクロンの疑い」4人になった・・・ナイジェリア旅行カップル(中央日報・朝鮮語)
まだオミクロン株は重症化率や感染度合いも実際のところは不明なので、恐れすぎはよくないとも思いますが……。
踏んだり蹴ったりの状況であるのは間違いないようですね。
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