東京電力福島第1原子力発電所の処理済み汚染水の海洋放出問題を議論するため、韓国が日本に提案した2国間協議体の設置について、韓国の外交部当局者は7日、記者団に「まだ日本側でも内部協議を通じ検討しているという公式回答を受けた」と明らかにした。
同当局者は「より体系的な情報交換が必要だということでは双方が必要性を認めている」として、「議題設定や協議体の参加者など詳細について意見を交換している」と説明した。
韓国は汚染水の海洋放出を巡り、国際原子力機関(IAEA)の検証とは別に2国間協議が必要との立場を示している。
日本は東京電力が公表した汚染水の海洋放出に伴う放射線影響評価報告書について、今月3日、韓国を対象に説明会を行ったが、韓国が求めている2国間協議体はまだ開催されていない。
同当局者は「最も近い隣国で、重要な利害当事者として特別に韓国に対し説明会を行った」として、「説明会を通じ、われわれが必要な情報を受け取ることも必要だと判断して参加した」と伝えた。
(引用ここまで)
先日、韓国に対して「ALPS処理水の現状に関するテレビ会議説明会」が行われまして。
韓国側は「放出前提の説明会は遺憾」として報道されていましたね。
韓日が福島汚染水会議…韓国政府「海洋放出前提の報告書は遺憾」(中央日報)
正直、こうした説明会を個別ですることすら個人的には遺憾なのですが。
特別扱いダメ、絶対。
まあ、そんな中でも「放出前提の説明会・報告書は遺憾」と言わせたのはよかったですけどね。
説明会開催自体あまり褒められたことではありませんが、処理水放出を撤回しないという前提での説明会であったのであれば……まあ、ぎりぎり許容範囲内かな。
ちなみに2カ国間協議体については今年の5月から韓国側が求めているものですが、日本政府側は完全に無視している状況となっています。
この時に楽韓Webではなぜ設置がダメなのかを解説していますのでそちらもごらんください。
8月に菅内閣が処理水放出を決定した際には韓国側は遺憾表明してきて、さらに「協議体を設置しろって言っているのに!」って言い出してましたね。
逆にあれで「ああ、完全に無視されてるんだな、これは」と理解できた次第です。
今回も日本側から「内部で検討中」との回答をしたそうで。
韓国側はそのまま受け取ってるのかもしれませんが、それ拒絶の言葉だから。
5月に申し入れて12月になっても検討中なんてことあるかって話ですわ。
というか、現状の日韓関係だけ見てもあり得ないよなぁ……。
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