悪材料、悪材料、悪材料また、悪材料。
最近の与野党の大統領候補の状況を要約すればこうだ。野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領候補の夫人キム・ゴンヒさんの虚偽経歴疑惑が政界の話題になると、16日には与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)大統領候補の息子の賭博議論が起きた。結局李候補は16日、尹候補は17日に頭を下げたが、終わりではなかった。 (中略)
最近の世論調査によると、両候補ともに下落傾向で、ボックス圏支持率に閉じ込められていた。17~19日の韓国リサーチとKBSの世論調査(全国の成人男女1000人無線電話面接)によると李候補の支持率は33.7%、尹候補は34.2%で両候補とも35%を超えられなかった。 (中略)
両候補の非好感度も相変わらずだった。韓国リサーチとKBSの調査で李候補の好感度は39.3%(非常に好感15.4%、概ね好感23.9%)だったが、非好感度は59.1%(別に好感はない21.4%、全く好感はない37.7%)で19.8ポイント高かった。尹候補も好感度は38.0%(非常に好感13.3%、概ね好感24.6%)、非好感度は60.5%(別に好感はない22.0%、全く好感はない38.5%)で22.5ポイント高かった。
こういう現象は支持候補を決定できない浮動層が厚くなる現象につながった。
(引用ここまで)
●支持率
・イ・ジェミョン 33.7%
・ユン・ソンニョル 34.2%
●非好感度
・イ・ジェミョン 59.1%
・ユン・ソンニョル 60.5%%
イ・ジェミョン候補はテジャンドン開発疑惑+息子の違法賭博疑惑で。
ユン・ソンニョル(ソクヨル)候補は妻の経歴詐称疑惑で。
それぞれ支持率を失っています。
大統領選挙の3月9日まであと70日ちょっと。
正直、ここまで丙丁つけがたい争いになるとは。
だいたい、大統領になる人物は50%前後の得票率を得ます。
2002年のノ・ムヒョンは48.91%。
2007年のイ・ミョンバクは48.7%
2012年のパク・クネは51.6%
2017年のムン・ジェインは41.8%。
2017年はそこそこの知名度を持つ候補が乱立したこともあって、ムン・ジェインが圧勝するかと思われたのですが2012年の自分の得票率(48%)にすら届きませんでした。
でも、いまのふたりはそのムン・ジェインにすら届いていない。
どんなに勢いがあったとしても左派候補を嫌う保守派は高齢者を中心にまだまだ確実に存在しています。
逆に中年層は左派を推していることが多い。
というわけで鍵を握るのは20〜30代の青年層なのですが。
若者はどちらの候補にも呆れかえっていてもう大統領選挙そのものから離脱しそうな勢いです。
「あまりにネガティブキャンペーンがひどすぎて誰にも投票したくない」っていう話がありましたが。
まあ……分かるよね。
日本であのふたりだけが総理候補だったら絶望しますわ。しかも、5年間辞めないんですよ?
最悪だわ。
Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローよろしくお願いします。→Follow @rakukan_vortex