「3年ほど前からこの前の道路が切れたのを2、3回ほど見たんです。区役所で補修したのに歩道が引き続き欠けてしまったんです」
2日、京畿道高陽市一山東区マドゥ洞グランドプラザの建物の前で会った近隣住民のイ・ギョンスク氏(57)は、心配な表情で語った。昨年12月31日、この建物の地下3階にある柱が破裂し、入居者が緊急避難する騒動が起きた。さらに、建物前の道路地盤まで沈下したことが観測され、近隣の商人や市民の懸念が高まっている。
2日の本報取材の結果、数年前からこの建物前の道路地盤が何度も沈下していたことが確認された。地図アプリケーションの「ロードビュー」を見ると、2019年10月の撮影写真では比較的平らに見えた建物前の道路が2020年11月以降、写真には明らかに鎮火していた。住民アン某氏(57)は「4、5年前も事故地点で上水道管が飛び出して保守工事が行われた」とし「以後地盤が次第に座って何度も工事をした」と戻った。
住民たちは今回の事故現場だけでなく、近傍にも地盤沈下の危険があるのではないかと懸念している。マドゥ洞と隣接する白石洞の新築工事現場付近の道路でも地盤沈下事件が何度も起きたためだ。
高陽市は2016年以降、この一帯で地盤沈下と道路亀裂現象が8回起きたと明らかにした。 2019年12月には白石洞アルミ公園前の5台の車が約20mに渡って1mの深さに沈んだりもした。グランドプラザの建物から約200m離れたアパートに住む住民キム・モ氏(58)は「もしこの近傍が全般的に脆弱なのではないか心配だ」と話した。高陽市は2日、グランドプラザ建物の精密診断検査に着手した。
(引用ここまで)
先日、「こういうのでいいんだよ」としてお伝えしたマドゥ駅前のビルが傾いた件ですが。
実際には道路陥没が4年前からはじまっていた、とのことです。
道路陥没がどかっとあったわけではなく、その兆候として沈降があったという感じっぽいですね。
で、報告される度に市は補修をしていたものの、最終的にはこんな事態になった……と。
まあ、それほど大騒ぎされなかったのは韓国においてはそれほど珍しい事態ではないからでしょうね。
歩道のうねり具合とか本当にひどいですから。
雨が降ると歩道に水たまりがひどすぎて人が蛇行するレベル。
かつて朝鮮日報の特派員として来日していたソンウ・ジョン氏も「日本から帰国して韓国の歩道を見るとあまりにもでこぼこでがっかりする」と述べていましたね。
実際に韓国の歩道を歩くとやたらに疲れるのですよ。足首までホールドできるトレッキングシューズのほうがいいかもしれませんね。
そういう状況が日常であれば「ああ、またか」ってなって補修も遅れるでしょうし、原因究明にも至らない。
韓国では雪解け時期になると道路陥没が連発するのですが、凍っていた地下水が溶けて軟弱地盤が緩むからなのです。
ですが、今回は雪解けすら待てなかったほどにシンクホールが拡がった……という結果なのでしょう。
ま、日常だったらしかたない。
その延長線にはセウォル号やKTXの脱線転覆事故があるのですが。
それが韓国というもの、ですから。
Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローよろしくお願いします。→Follow @rakukan_vortex