韓国で活動するガールズグループの中国人メンバーが最近ファンたちに会った席で新年挨拶をする中で一人で中国式の挨拶をした。中国ではこのメンバーの行動に対して「上手くやった」と言いながら、韓国では「韓国で韓国式挨拶するのがそんなに難しいか」という批判が出た。
議論は去る2日に行われたガールズグループ、エバーグローのファンサイン会で行われた。この日メンバーたちはファンたちにクンジョルでお辞儀した。だが、中国国籍の王怡人だけが唯一、しっかりと立ったまま片手で他の手を包む中国式の挨拶をした。
その映像は中国SNSなどを通じて急速に広がった。「#王中国人はこんな挨拶をしない」との内容のハッシュタグは7日午前11時40分時点で照会数が42万回を超えた。
大多数は映像を共有し、「上手だった」「中国人はひざまずかない」「中国人は天と地、親だけにひざまずく」などの内容を上げた。官営グローバルタイムズも4日、「Kポップグループの中国人メンバーが韓国で伝統的な中国式の挨拶をして賛辞を受けている」と伝えた。
反面、韓国では「韓国で活動するメンバーが韓国式の挨拶をするのがそんなに難しいのか」、「私たちの国文化に従わない場合は、あなたたちの国に帰れ」など非難するコメントが続いた。「強要することはできないこと」「米国に行って韓国式で挨拶する芸能人も多い」など擁護する発言もあった。
(引用ここまで)
ガールズグループのエバーグローという人たちの中にいる中国人が、新年の挨拶で土下座をしなかったということで中国と韓国、それぞれで話題になっているというニュース。
ちなみにですが、土下座のことを韓国ではクンジョルと呼んでいます。
意味合いとしてはそれほど深いものではありません。
日本での土下座や、中国での三跪九頭叩のように重い意味はないのですね。
でもまあ、この中国人女性がやりたがらなかったというのも文化的には理解できる話ではあります。
韓国プロ野球の試合前に応援団の団長が「今日も応援をお願いします」といってクンジョル。
修能試験(韓国でのセンター試験)に向かう先輩を見送る後輩達がクンジョル。
鳩山由紀夫が独立運動家に対してクンジョル。
韓国人は「膝をついて謝罪しろ」ってよく言いますよね。イ・ミョンバクの天皇謝罪要求発言もそういうものでした。
韓国においては土下座はそれほどの意味合いを持たないので、日韓で意思疎通として齟齬をきたすことがあるのですが。
ちなみに大統領選でもイ・ジェミョン候補、ユン・ソンニョル(ソクヨル)候補ともにクンジョルをしています。
イ候補はムン政権の不動産政策が失敗したことなどを受けて「党を再生する」とか言い出してクンジョル。
ユン候補は野党内でのぐだぐだに対してクンジョル。
東京新聞はイ・ジェミョンの謝罪について書いていますが、日本の土下座とは意味合いが違うということについては書いていませんね。
当事者でないのに土下座…日本人の感覚では奇異な印象も 韓国の謝罪文化を考える(東京新聞)
はるかに意味合いが軽いということを書かないと、読者に謝罪を重く受け取られる可能性もあるんですが。まあ、東京新聞なんてそんなに読者いないからいいのか。
ただまあ……日本でも中国でも膝、手をついての謝罪っていうのは大きな意味合いを持つのに比べて、東アジアでは韓国(朝鮮半島)でだけ同じ意味合いを持たないというのも不思議ですね。
属国として中国に対して三跪九頭叩をやりすぎてきたので、その意味合いを軽くなんていう部分があるのかなぁ。
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