海洋水産部の文成赫(ムン・ソンヒョク)長官が環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)への加盟と日本産水産物の規制緩和を結び付ける方針を考慮していないという立場を明らかにした。
文長官は20日、ソウル韓国プレスセンターのコシスセンターで開かれた「2022年海洋水産部主要政策外信記者懇談会」でCPTPP加盟のために日本産水産物の輸入規制を緩和する意向があるかとの日本メディアの質問にこのように答えた。
文長官は「日本産水産物に対する輸入規制は国民の健康のための措置で、韓国政府はCPTPP加盟と結び付けて考えていない」と話した。
(引用ここまで)
「CPTPPのために日本産水産物の輸入規制緩和はしない」と、韓国の海洋水産部長官(大臣に相当)が発言。
「国民の健康を守るための措置」とか偉そうなことを言ってますが。
まあ、実はなにも言っていないのと同じことだったりするのですけどね、これ。
輸入規制を取り下げたとしても、「科学的に検証できているからであって、CPTPP交渉のためではない」とか言える。
取り下げなかったら「我が韓国交渉団は堂々と協議から退場した」くらいのことが言える。
こういうのが本当の政治的曖昧さ。
韓国にしてはよくできたんじゃないでしょうかね。
ちなみに日本が韓国に対してこういうやりかたをしたのが慰安婦合意なのです。
日本にとっては韓国が合意を守ろうとも、破ろうともどちらにい転んでも利があるっていうね。
どちらに転んでも利がある。
どう受け止められてもいいように弁を弄する。
曖昧さを充分に含んだ行動ですね。
逆説的に韓国が米中間の外交でやってるのはどっちつかずでしかない。
マキャベリが言うところの「中立を決めこみ、勝者からも敗者からも恨まれて滅亡する君主」ということがよく分かるのではないでしょうか。
ま、アメリカはすでに解除。
台湾はCPTPP加盟に際して解除の方向で協議予定。
さて、韓国は実際の交渉の中でどうするつもりなんでしょうかね?
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