イ・ジェヨン三星電子副会長のカムバックが切迫したのではないかという声が財界で出ている。 バイデン米大統領が訪韓中に三星電子・ピョンテクキャンパスを訪問するという見方とともにこの副会長の赦免に対する大統領府の気流が過去と変わったという話も聞こえる。 ここに最近、三星電子が米国の半導体買収合併最高の専門家まで獲得したことも、李副会長の登板シグナルに解釈している。
30日、半導体業界との外交界によると、バイデン大統領が来月20日から三日間の訪韓期間中に、三星電子・ピョンテクキャンパスを訪問する予定であることがわかった。 すでに米国側の先発隊が動線点検とセキュリティ確認のための下見まで終えたとされる状況だ。バイデン大統領の当該一定にこの副会長が同席するという見通しが力を得ている。 三星電子の関係者は「李副会長の日程については共有されたことがない」と言葉を慎んだ。
ただ、多数の財界関係者たちは「三星電子ピョンテクキャンパスは2030年まで単一工場としては世界最大規模の半導体生産基地となるところで、バイデン大統領が好奇心を持つだろう」とし、「バイデン大統領が来るのに当然、この副会長が同席していないことはないだろう。VVIPたちの日程であるため、動線は徹底的に極秘にされているが平沢ピョンテクキャンパスで『バイデン-ユンソクヨル-イ・ジェヨン』スリーショットが自然に映る、韓米経済同盟の絵が描かれものとみえる」と話した。 (中略)
大統領職引継ぎ委員会のある関係者は「バイデン大統領の訪韓核心議題は、経済安保と技術協力」とし、「歴代米大統領が訪韓したコースを見よ。いつも日本が先だった。しかし、今回は違う。それだけ、三星半導体を米の確実な経済同盟と認識しており、それを対外に誇示しようとする趣旨だと思えばいいようだ」とした。
(引用ここまで)
いまだに「バイデン大統領が! 日本よりも先に! 韓国に!!!」ってやってまして。
その原因を探る、みたいな記事もこうして出ています。
要するに半導体工場を見にくる、ということのようですが。
まあ、実際には6月6日からアメリカでの米州機構の首脳会議があるので、22〜24日に訪日してから韓国に行くというパターンだとスケジュールがきついからというのが大きいとは思われます。行くだけじゃなくてホストですから。
素直に見たら。
日本でのクアッド首脳会談はオーストラリアの総選挙が21日にあるので期日が決まっている。
じゃあ、韓国訪問を前倒しにしようというだけの話に見えるんですけどね。
でもまあ、日本よりも先にバイデン大統領が来るほどの国になったのだ、と思うのであればそう思わせてあげてもよいかな、とは個人的には思います。
「もはや我々はG8」とか、パン・ギムンが国連事務総長になったことで「世界大統領を輩出する国になった」とか、G20開催で「揺るぎない先進国になった」とかいう、いつものアレではありますが。
あとこうしてネタにもなることですし。
それとNATO首脳会談への韓国による出席も取り沙汰されていますね。
ブリンケン国務長官から実際の国名が出てきたのは日本だけなのですがAP4=Asia Pacific4=アジア、太平洋の4カ国について言及していて、それが日本・韓国・オーストラリア・ニュージーランドのことだとの話です。
NATO首脳会議に日本参加 米国務長官が言及(日経新聞)
「バイデン、NATO首脳会議に韓国次期大統領を招請する方針」…中露同時牽制(中央日報)
以前から「ユン政権になればアメリカは安保立て直しをしてくるだろう」と予測していましたが、けっこう積極的ですね。
ムン・ジェイン政権では対ロ独自制裁に加わらないほどの弱腰さでしたが。
さて、ユン政権はどこまで米韓同盟を立て直すつもりがあるのか。
NATO首脳会議への参加はその試金石のひとつになる、といったところかな。
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