チュ·ギョンホ副首相兼企画財政相候補は2日、国会の人事聴聞会で、株式譲渡税と仮想資産課税猶予、不動産税制正常化、外国為替市場安定など経済懸案に対して立場を明らかにした。特に、米韓通貨スワップについては「21日に開かれる米韓首脳会談の議題として取り上げるかどうか検討する」と述べた。日韓通貨スワップについても「外国為替市場に前向きな影響を与えるだろう」と述べた。 (中略)
米韓通貨スワップについては「われわれは基軸通貨国ではないため、米国のような基軸通貨国と通貨スワップ装置を作れば、為替安定などに重要だと考え、肯定的に考える」とし、相手国の立場などを考慮し、韓米首脳会談の議題に引き上げるかどうかを検討すると述べた。
米韓通貨スワップは、2008年の初締結以降、3回延長されたが、昨年12月、追加延長が行われなかったため終了した。日韓通貨スワップは、日韓関係の悪化などで2015年以降途絶えた状態だ。チュ候補者は「日本との通貨スワップ装置も外国為替市場では肯定的な影響を与えると思う」とし「ただ両国間の政治·外交的な問題がかみ合っているため、好循環で進めなければならない」と述べた。
(引用ここまで)
ユン・ソンニョル政権における副首相兼企画財政部長官候補の国会聴聞会が行われています。
曰く、為替の安定のためには米韓通貨スワップ、日韓通貨スワップが有効なオプションになるだろう、と。
まあ……そりゃそうよね。あったかいごはんを食べれば身体が温まる、くらいのあたり前の話ですが。
問題はどうやったらアメリカの興味をそこまで韓国に引きつけられるのか、ということで。
新型コロナウイルスで市場の不安、恐怖が一気に拡がった2020年3月にはアメリカは600億ドルの通貨スワップを韓国と結びました 。
あのシーンで倒れてくれるな、というメッセージでした。
韓国にかぎらず、多くの国(9カ国)と締結していました。
経済的に不安定になって防疫を疎かにするな、という意思を見せつけたというべきか。
で、当面の恐怖、混乱が遠のいたと判断した去年12月に通貨スワップを終了させたと。
現状、アメリカは世界経済に影響が出るようであればさまざまな国に対して盾の貸し出しはする、という方針だったといえるでしょう。
韓国もそのうちの一国であったと。
さて、アメリカFRBには常設的に通貨スワップ協定を結んでいる5つの国・地域がありまして。
日本銀行、カナダ銀行、イングランド銀行、欧州中央銀行、スイス国立銀行となっています。量、期限共に制限なし。
まさに必要なところと必要な分、締結しているといったところですね。
で、日本とも通貨スワップが結べるようであれば結びたい、と言い出したのですが。
どうですかね。なんか韓国の大学教授は2020年に「円は弱っているから必要ない」とか言ってましたっけ。
そのときと比べてもさらに円安になっているので、韓国には必要ないんじゃないですか?
以前にカン・ギョンファ外交部長官が慰安婦合意を実質的に破棄すると言いに日本にきた時にも「通貨スワップを〜」と申し出をしてきた、なんてことがあったので韓国政府にとっては念願ではあるのでしょうけども。
まあ、それ以前にやることはいっぱいあるので、そっちを片付けてからにしてもらえるかな?
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