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2022年04月

10年前に設立された韓国の基礎技術研究院、空中分解寸前。目玉プロジェクトの重イオン加速器も完成の目処は立たず

【コラム】大胆なてこ入れ迫られる韓国のノーベル賞プロジェクト(朝鮮日報)
2005年にソウル大学物理学部のミン・ドンピル元教授をはじめとする科学、芸術、人文学の教授らが集い、「ランコントゥル(出会い)」という集まりをつくった。彼らは、世界一流の科学者が集まって自由に討論し、研究する「銀河都市」をつくるべきだ、と提案した。世界中の物理学者らを呼び込める加速器(超大型施設)の建設も進めるべきだと主張した。

 この構想は、当時大統領選の候補だった李明博(イ・ミョンバク)元ソウル市長に「銀河プロジェクト」という名で報告され、公約として採択された。こうして2011年11月、基礎科学研究院(IBS)が発足した。一つの研究団に年間100億ウォン(約9億6000万円)の研究費を支援し、最低10年間の研究期間も保障する、という前例のない破格のシステムだった。韓国の念願とも言えるノーベル科学賞を受賞させ、研究成果を上げる、というのが目標だった。 (中略)

 10年以上にわたって、IBSは数多くの成果を上げてきた。30以上の研究団が毎月数多くの論文を著名な学術誌に掲載した。しかし、内部をのぞくと、IBSの奇形とも言える構造が如実に垣間見える。昨年IBSは三つの研究団に対する支援を打ち切り、今年も一部の研究団が消える。研究団が解体されれば、構成員らは皆、新しい職場を探さなければならない。10年間蓄積してきたノウハウが空中分解するわけだ。評価内容としては「団長と副団長間の協力不足」「独自性不足による競争力低下」「次期研究団長に適当な候補者不在」といった辛辣(しんらつ)な内容が盛り込まれている。今年の評価については「落第寸前だったある研究団が団長の政治力で生き残った」という言葉まで聞かれる。KAIST(韓国科学技術院)のある教授は「最初から予想されていた惨事」という。学者として最盛期を過ぎた科学界の人々が、名声を掲げて研究団長に就任したため、ノーベル賞を受賞するだけの研究成果は最初から期待し難かったのだ。 (中略)

内部からの雑音も絶えない。ある研究団長は、特許を流出した疑いで有罪判決を受けたほか、商品券の不法現金化、虚偽の見積書作成などで懲戒処分となった研究員もいる。IBSを代表する施設である重イオン加速器「ラオン」は、2017年の稼働が目標だったものの、工期の遅れなどが重なり、完成は27年にまでずれ込む見通しだ。この加速器に少しでも関係した人々は「触れたくもない」と口を閉じる。表面的には技術的な問題を理由にしているが、実際は内部構成員間のあつれきが絶えないため、との話も聞かれる。
(引用ここまで)


 ここで取り上げられているIBS(基礎科学研究院)という団体は、イ・ミョンバクの公約のひとつとして掲げられたもので。
 「ひとつの研究団に100億ウォンの研究費を最低10年間支出する」という、韓国では珍しい基礎科学を扱う団体として設立されたものでした。
 モットーは「世の中を変える巨大な基礎科学研究」だったそうです。

 それなりには成果を出していたとのことですが。
 ムン・ジェインの仇敵であるイ・ミョンバクの公約によって成立した団体なので、ムン・ジェイン政権や与党から「積弊勢力」であるとして縮小の一途を辿っていました。
 代表的なプロジェクトとしては重イオン加速器のラオン(RAON)があるのですが、プロジェクトスタートから10年が経過してもまだ未完成
 世界初のスペックを盛りすぎてにっちもさっちも行かなくなったという。


 10年かけてなにか形にできたのか、というと。
 なんかこう、韓国国内では物理の賞をいっぱい取っているようなのですが。
 国際的な実績を積んだかと言われると……見つかんないですね。
 もしかしたらなんかものすごいプロジェクトが秘密裏に進行しているかもしれませんし、30年後くらいに「実はすごい基礎技術だった」ってことでノーベル賞を取ったりするのかもしれませんけど。

 それにしても記事中の「商品券の不法現金化」とか悲しくなりますね。
 貧すれば鈍する。
 保守政権が打ち立てたプロジェクトは革新政権によって破棄され、またゼロからやり直し。もちろん、その逆もやるでしょうね。
 賽の河原で石を積むがごとし。
 いつか例の台座の上に銅像が飾られる日が来たりするんでしょうかね?

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韓国人「WHO統計の超過死亡数で韓国は10万人あたり6人で、日本はマイナス8人? WHOなんて信用できるか!」

WHO「韓国で6288人コロナ19で超過死亡」(KBS・朝鮮語)
2020年と2021年2年間、コロナ19ウイルスの大流行によって、韓国でコロナ19が発生しなかった場合より6288人がさらに死亡したと推定される、という分析が出ました。

世界保健機関(WHO)は現地時間5日「コロナ19関連の世界超過死亡」報告書を発表しました。 超過死亡とは、コロナ19大流行が発生しなかった場合の予想死亡者数と実際に発生した死亡者数の差を比較したものです。 報告書によると、韓国の超過死亡者は6288人と推定されて、少なくとも1440人から最高1万1254人と推算されました。

超過死亡には各国がWHOに報告したコロナ19の死亡者数とともに、各国が公式死亡者数に含まれていないが、コロナ19と直接関連した死亡者数が反映されます。 さらに、コロナ19による医療体系と社会変化の影響によって死亡した、他の疾病死亡者も該当します。 (中略)

人口10万人当たりの超過死亡者数が最も多い国はペルーに、437人と推算されました。 さらに、ブルガリア、ボリビア、北マケドニア、ロシアの順で多かったです。 主要国家の超過死亡者を見ると、米国が10万人当たり140人と推算されており、ドイツ116人、英国109人、フランス63人と分析されました。 韓国の10万人当たりの超過死亡者数は6人と推定されました。

コロナ19が発生する前より死亡者が減少したと推定されている国も把握されました。 オーストラリアやニュージーランドは10万人当たりの超過死亡者が-28人と推定され、日本は-8人、中国は-2人と分析されました。 共通的に厳しい防疫対策を施行した国々です。
(引用ここまで)


 誰も非難することのできない輝かしいK防疫を世界に轟かせ、「我々こそが標準だ」とムン・ジェインが演説し、先進国として屹立した立場を確定させた韓国。
 ですが、WHOの統計によると2020〜2021年の2年間で超過死亡は少なからずありました、というオチ。
 WHOの統計はこちら。

Global excess deaths associated with COVID-19, January 2020 - December 2021(WHO・英語)

 韓国の2年間での超過死亡は6288人。
 同じ期間での新型コロナウイルスによる死亡は5563人。つまり700人少しが医療崩壊等の理由で亡くなったということになるわけです。
 ちなみに2020年の数字はプラスマイナスゼロで、2021年の数字が10万人あたり12人。ならして10万人あたりで6人となるとされています。
 ほとんどが2021年後半のデルタ変異体蔓延下で亡くなられた方々のようですね。

 さて、このWHOによるレポートの関連ニュースにあるコメントを見ると、どれも「キレギ(ゴミ記者≒マスゴミ)がこんなものをニュースにしやがって」だの「WHOなんて信じられるものじゃない」というものばかり。


 というのも、同時期の超過死亡数(人口10万人あたり)で中国はマイナス2人、日本はマイナス8人(2020年でマイナス24人、2021年はプラス8人)とされているため。
 特に2020年は防疫意識が行き渡って、むしろ超過死亡がマイナスになったというのは既報でしたね。
 まあ、そもそも日本の数字を取り上げている韓国メディアの記事も少なめなのですが。
 韓国の数字も欧米や東南アジアと比べれば相当に優秀なんですけどね?

 アメリカ、ドイツ、イギリスはそれぞれ140人、116人、109人。
 それらに比べたら二桁異なるのは充分に優秀。
 まあ、韓国でもっとも悲惨な状況になったのは明らかに2月以降なのでこの数字はまだ「K防疫」がオミクロン変異体に通用すると思い違いをしていた頃の話ではあります。

 しかし、こうして見ると「諸外国と比較して韓国の防疫は通用していた」だのという言いかたはできると思うけど。
 それを政府が誇らしげに、かつ高らかに「K防疫を否定するな」って言い出したり、国外への広報で1200億ウォンも浪費するのは違うよなって思いますね。
 オミクロンについてはほぼ放置でしたから。

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韓国メディア「日英同盟が復活しつつある。このままでは韓国は自由主義陣営から弾き出されてしまう!」……それが願ってきた「中立」なのでは?

120年前のロシアけん制再び…復活する英日同盟(朝鮮日報) 韓国版
英国と日本がロシア・中国けん制を目的に120年前に締結した同盟関係を復活させようとしている。20世紀の始まりと同時に1902年に締結された英日同盟は第1次世界大戦後の1923年まで世界における両国の立場強化に大きな役割を果たしたが、最近も急激な国際情勢の変化に対応するため両国の利害関係が一致し、新たな次元の同盟が強く求められているためだ。

 英国のボリス・ジョンソン首相と日本の岸田文雄首相は5日(現地時間)にロンドンで首脳会談を行い、両国の「円滑化協定(RAA)」締結に向け大枠で合意した。これには両国の防衛関係者が入国する際にビザを免除し、兵器や弾薬を即座に搬入できるとする内容が含まれている。RAAは事実上の軍事同盟に準ずるとも評価されている。これによって両国は共同軍事訓練をさらに増やし、円滑に行うためいつでも大規模部隊が相手国に入国できるという。日本がこの協定で合意するのは今年1月のオーストラリアに次いで英国が2カ国目だ。英日間の軍事面での接近はここ6-7年で一気に進展した。2015年から外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)が4回開催され、昨年9月には英国の最新鋭空母クイーン・エリザベスが日本に初めて寄港した。 (中略)

 120年ぶりに英日同盟が復活する背景には当時とよく似た世界情勢が影響している。(中略)今回もロシアと中国の膨張を阻止するため両国の利害関係が一致した。ブレグジット(英国による欧州連合からの離脱)以来、アジアにおける影響力強化と大英帝国の繁栄復活を望む英国の「グレート・ブリテン戦略」とも軌を一にしている。

 英日による軍事協力の次の段階としては日本のオーカス(AUKUS)参加が予想されている。AUKUSは米国、英国、オーストラリアの3カ国による安全保障同盟で、原子力潜水艦技術の共有を目指すものだが、日本がこれに参加し「JAUKUS」になるとの見方も浮上している。ジョンソン首相はこの日「(AUKUSへの日本参加について)英国は前向きであり、排他的ではない」と発言した。

 英日同盟の強化は韓国がアジア太平洋地域における自由民主主義諸国の軍事同盟ラインから疎外される要因になるとの懸念もある。韓国は中国けん制を目指すクアッド(米国、日本、インド、オーストラリア)とAUKUSのどちらにも入っていない。アジア太平洋地域で韓国を外し米国、日本、オーストラリア、インド、英国の5カ国による軍事協力だけで自由民主陣営の防衛が可能という最悪のシナリオが固定化しかねないということだ。
(引用ここまで)


 ゴールデンウィークに岸田総理は東南アジアとヨーロッパ、林外相は中央アジアとフィジー・パラオ、騎士防衛相はアメリカにそれぞれ外遊しています。
 特に岸田総理の訪英はかなりの成功を収めたといっていいのではないでしょうか。
 日本からの輸入規制を解除をアナウンスし、自衛隊とイギリス軍についてRAA締結に向けて大筋合意。
 対ロシア、対中国について日英での連携を取ることを内外に示したことになります。

 RAA、円滑化協定については去年から交渉が開始されていましたが、それが今回の訪英で実った形になっていますね。
 イギリスはブレグジット以降、インド太平洋地域へのコミットメントを明白にしています。CPTPPへの加盟申請、空母クイーンエリザベスのアジア派遣と行動にもしっかりと表していますね。
 今回のRAA大枠合意で日英は準同盟関係になったといっても過言ではないでしょう。
 日本−アメリカ−オーストラリア−イギリスが線で結ばれ、面を築きつつある。

 で、なぜかその日英連携に韓国メディアの朝鮮日報が渋い顔をしているという。


 「このままでは日本、アメリカ、イギリス、オーストラリア、インドの5カ国で自由主義陣営の防衛が可能という最悪のシナリオが固定化されかねない」としています。
 ……いや、自由主義陣営から一定の距離を置いて「自主防衛」を目指していたのはムン・ジェイン政権5年間の成果ですよ?

 2018年以降はアメリカとの大規模演習をすべて避けてきたし。
 海上自衛隊艦の観艦式参加を実質的に拒絶して。
 空母クイーンエリザベスは釜山に入港すらしなかった(コロナ禍が理由)。

 北朝鮮に阿るために自由主義陣営から離れてきた。
 なんだったら「ちょっとおかしい人物」ってヨーロッパ某国の首脳に言われるほどに制裁緩和を唱えてきたわけで。
 自由主義陣営から信用されなくなったのは、いってみれば「成果」なのですよ。
 負の成果じゃないかっていわれたらその通りなのですが。

 それでもムン・ジェイン政権の行動の結果なので受忍してもらうしかないですね。
 韓国では「血盟で結ばれた韓米軍事同盟こそが一線級のもので、米日同盟はアメリカが戦犯国である日本を監視するためのもの」という見方が根強くあります。
 ですが、そうした見方を大きく揺るがすほどにムン・ジェイン政権はやってのけた、ということなのです。

 クアッドもCPTPPもAUKUSにも入らない、というか入れない。
 現在の韓国は左派政権だけでなく常に願ってきた「中立」の立場を得られているんじゃないですかね?
 まあ、それは「スイスのような誰でも認めざるを得ない強力な中立」ではなく、どこからも相手にされないおミソ扱いとしての中立ですけど。

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マキアヴェッリ語録(新潮文庫)
塩野 七生
新潮社
2016-05-20

楽韓さん、本日の動向 - 目に見えぬ侵略他が99円のセールは大注目

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 目に見えぬ侵略、見えない手の中国共産党による浸透工作が描かれている2冊が99円。ゴールデンウィークセールの一部かな。
 飛鳥新社が大きなセールをしているのですね。たぶん12日まで。
 どちらも読んでおいて損がない本。同社が出しているハンドブックからはじめるのもありだと思います。



「目に見えぬ侵略」「見えない手」副読本
『月刊Hanada』編集部
飛鳥新社
2021-02-08


 韓国関連だと室谷克実氏の呆韓論、韓国自爆、古田博司教授の「統一朝鮮」は日本の災難あたりが対象でやっぱり99円。

呆韓論
室谷克実
産経新聞出版
2014-07-11

韓国自爆
室谷克実
飛鳥新社
2022-03-05

「統一朝鮮」は日本の災難
古田博司
飛鳥新社
2018-09-07


 あとルトワックの日本改造論も99円。

ルトワックの日本改造論
エドワード・ルトワック
飛鳥新社
2019-12-13


 全部買っても693円。マジか。

●土曜投資短信
 マイクロンをちょっとナンピン。
 インテュイティヴサージカルも2株追加。株価安を円安が救っているけどナンピンのためのドル買いがしんどい(笑)。
 バフェットはロシア情勢がこうなることも見据えて日本の商社株を買っていたのかなぁ……と思いつつ、「これが神格化というヤツか」とか思ったりする。
 商社株は1単元ずつしか買えていなかったびびり。
 でもまあ、余剰資金投入だったからこれでいいのだ。個別株はおまけで趣味のレベルに収めておきたい。
 鉄火場はもう2011年のFXだけで充分よ。

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 昨日は池袋のアニメイト近くにあるならやでおそめの昼食。
 天ぷらそばでおそばは粗挽き。おかわりで通常のそばも。
 ここはいいおそばやさんだ。そばのほんのりとした甘みを感じられるとこはそんなにないですからね。

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 今度はそばがきを頼んでみよう。

 それと搾り取らないで女商人さん!!、ギャル騎士アンジェリカ、異世界に転生したら全裸にされた等々の1巻が11円の竹書房のセールは今日までっぽい。





 今日のKindle日替りセールからのピックアップこちら。