米国はまず、EUや英国、日本など主要基軸通貨国と常時の通貨スワップ協定を締結している。 これらの国と通貨スワップは、米国も現実的な必要によるものだ。 ユーロやポンド、円が必要とする時があれば安定的に使ったということだ。
イ・チャンヨン韓国銀行総裁は先月、人事聴聞会で、米国と常時スワップ可能性を問う質疑に「米国と常設スワップを持った国々は、全世界的な金融ハブとしているような国家」とし、「(韓国が)常時スワップがされにくい状態で希望しても無理だろう」と話した。
簡単に言って、韓国のウォンの国際的地位が米国が常時スワップを許容するレベルではないという、そして私たちが要請しても米国が受け入れる可能性が大きくないという現実論だ。
(引用ここまで)
1ドルが1300ウォンを超えそうな勢いの中、韓国メディアから「通貨スワップ協定を結ばなければ……」という声が出ています。
先日も企画財政部長官(財務相相当)から「米韓通貨スワップ協定を結びたい。日韓間でも……」というような話がありました。
NAVERニュースで「스와프(スワップ)」で検索すると、山ほどニュース出てきますね。
22日に予定されているバイデン大統領の訪韓時に「米韓首脳会談でスワップ協定を議題に出すんだ」っていうものが多数。
日本語版でもいくつかあるので、チェックしてみましょうか。
「文政権で崩壊された通貨スワップ、韓米首脳会談で議論を」(中央日報)
急激なウォン安…米国・日本との通貨スワップの必要性が急浮上(中央日報)
政権が変わったからアメリカ、日本のどちらともなんとかできるんじゃないか、という希望が出つつある。
アメリカ側とは安保体制を立て直すことができればなんとかなる可能性もないではないですが。
ムン・ジェイン政権で失われた信頼がそうそう回復できるとも思えませんよね。
記事にもありますが、「韓国は常設スワップ協定を結べるほどの実力がない」という話にもなっていまして。
「いまはスワップ協定を結ぶよりも韓国ウォンの力を強めるべき時だ」との意見も出ています。
……ハードカレンシーですらないウォンをどうするつもりなんでしょうかね?
イ・ジェミョンは大統領選挙当時に「ウォンを基軸通貨にするのだ」とか言ってましたが。
まあ、常設はともかくバイデン大統領の訪韓で米韓スワップ協定が結べるかどうか、ユン政権の初期信頼度を測るバロメータになるんじゃないか、という気はします。
さて、どうなりますかね?
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