バイデン米大統領の訪韓を契機に韓米通貨スワップ締結を急ぐべきという韓国メディアの主張が出てきた。
韓国日刊紙東亜日報は14日、「為替相場に赤信号、資本流出防ぐ『防波堤』として韓米通貨スワップが急がれる」という見出しの社説 (中略)
韓国日刊紙世界日報は13日、「高物価にドル高まで、韓米通貨スワップ再稼働しなくては」という見出しの社説 (中略)
韓国経済紙ヘラルド経済も13日に「為替相場パニック、『安全弁』韓米通貨スワップ再び稼動しなくては」という見出しの社説
(引用ここまで)
韓国メディアが一斉に「米韓通貨スワップ協定が必要だ」という社説を出してきたな、という感触があったのでそのあたりをちらっと集めようかと思ったのですが。
ちょうど中央日報がやってくれたので、それをピックアップ。
もちろん、中央日報も同じような社説を書いています。
米国金利引き上げ「ビッグステップ」、緊縮の時代に備えなければならない(中央日報・朝鮮語)
アメリカの緊縮、金利上昇対策として米韓通貨スワップ協定を推進しなければならない、というもの。
アメリカの現地時間4日にFRBが政策金利を0.5%上げたことで、韓国メディアは一斉に危機感を露わにしていました。
その一方でユン・ソンニョル政権が対米宥和政策を打ち出しています。
比較的楽に通貨スワップ協定を結べるのではないか、という思惑が見え隠れしています。
昼の更新でも扱ったように「アメリカはユン政権の韓国を大事に扱わざるを得ないのだから、常設の通貨スワップ協定を要求するのがいい」くらいのことを言っているところもありますね。
ピックアップした記事の中でも「準常設通貨スワップが実現すれば……」としているメディアもあります。
これまでのムン・ジェイン政権はアメリカを顧みなかったので、コロナ禍での通貨危機に備えることしかできなかった。
しかし、ユン政権は別なのだ……といった考えかたが透けて見えてきていますね。
なんだろうな、この「韓国が望めばそれは叶う」みたいな全能感。
アメリカ側の都合とか信頼度とか、韓国が自由主義陣営にこれまでやってきた所業とか、韓国の(自称ではなく)力量とか完全無視。
政権交代したのだからって、もうそれらがなくなったかのような扱いになってます。
韓国的には「その証拠がバイデン大統領の訪韓が日本よりも先だということだ」という感じなのかな。
ま、そのラインでやってみるとよいと思いますわ。がんばってね。
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