文前大統領側によると、バイデン大統領との会合と関連した議論は3月9日の大統領選挙前の2月から進められていた。 (中略)
「バイデン大統領が提案した会合は昨年合意した韓米共同宣言の連続性を再確認し、互いに謝意を示す次元だった。最近一部で出ている対北朝鮮特使議論をはじめ、バイデン大統領が梁山(ヤンサン)を訪ねて文前大統領に会うだろうなどという主張は全く事実関係と合わない」とした。
外交界では「双方が推進した会合の背景や趣旨とは全く異なる主張が出てきた先週末を基点にホワイトハウスで文前大統領との会合に対する否定的な気流が大きくなったものと理解する」という話が出ている。
(引用ここまで)
あー、これでなんとなく分かってきた感じがしますね。
表敬訪問的に、ムン・ジェイン前大統領に対して「お疲れ様でした」と声をかけるくらいのことがしたい、としていたアメリカ側の意向があったと。
これくらいならばまあ、あり得る話。
そこに韓国のおそらくは共に民主党側が大きな意味づけをやりすぎたということでしょうかね。
ムン・ジェインがソウルにきて30分とか話して終わり、というイメージだったものに対して「いや、そうじゃないのだ」とやろうとした。
「バイデン大統領が(ムン・ジェインが引っ越した)蔚山に訪問する」だの「ムン・ジェインにアメリカの北朝鮮特使として向かってほしいという役割を頼むのだ」といった感じで話を膨らまそうとした。
ユン政権になって、共に民主党が無視されるような事態にならないように「偉大なる前大統領ムン・ジェイン」とでもいうべき位置づけをバイデン大統領の手で行わせようとしたわけです。
秀忠に対する家康のように、ムン・ジェインについて「大御所」であるというような意味合いを持たせようとしたのでしょう。
「アメリカの大統領が敬意を持って会いに来た」という意味づけを求めたと。
当初から大統領府の関係者が「バイデン大統領の訪韓時には、ムン・ジェイン大統領に会いたがっているんだ」とかリークしてましたからね。
で、アメリカがそれを嫌って「じゃあ、ムン・ジェインとの面談はなしということで」となったと。
アメリカとしたら共に民主党のそんな策略に乗ってやる理由はなにもありませんしね。
そりゃまあ、避けるわな……。
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