56階(高さ300m)の超大型ランドマーク、ロッテ釜山タワーの建設をめぐってロッテグループと釜山市の気力けんかが佳境に入ろうとしている。 ロッテはタワーの景観デザインを釜山市の好みに合わせて変えて承認を期待しているが、市は「数十年間、先延ばしにしてきたタワーを、本当に建設するというもっと明確な意志を見せてほしい」と、建築許可を出しておらず、対立が尖鋭化している。 特に釜山市はタワーの建設を条件に2008年営業を許可したロッテ百貨店光復店の営業延長も「ロッテが約束を守らなかった」との理由で許可する案まで検討しており、職員3000人余りの雇用問題が起こるなど、波紋が広がっている。
29日、ロッテショッピングによると、釜山市は31日締め切りな百貨店の営業延長期限について「検討中の事案であり、ロッテ側が提出した計画案を土台に実施計画の認可を経て延長するかどうかを決定する」との立場を繰り返している。 百貨店の職員3000人余りと納品業者・協力会社を含めれば、数万人が生計がかかっている営業延長許可だけを眺める状況が起こったのだ。
ロッテショッピングの関係者は「ロッテタワー事業推進に向けた作業に着手したのに、釜山市は真正性がないとして批判的な態度を堅持しており、困惑する」と吐露した。
(引用ここまで)
ほう、釜山のロッテタワーが本当に建設されるかもしれない、とのこと。
計画自体は前世紀からあったのですよ。
予定では100階建てクラスで500メートルオーバーという超高層建築でした。
釜山沿岸部のランドマークとなり、ソウルのロッテワールドタワーと双子の高層建築になる……予定でした。
釜山市役所跡地の再開発計画のひとつで、地下鉄駅のそばという超好立地。
その後、なんだかんだで300メートル級に事業変更され、ショッピングモールのロッテ百貨店だけが建設されて開店している、という状況です。
まあ、韓国ではありがちな話。
ソウルのほうも「軍空港の着陸の邪魔になる」だのなんだの紆余曲折あって、敷地買収からオープンまで30年かかってますからね。
あと仁川タワーという構想がありまして。
仁川にやはり500メートル級の超高層ビルを建設する予定で、起工式には当時の大統領だったイ・ミョンバクまで招いたのですが。
その後、なんの音沙汰もなく計画頓挫。
なので、韓国ではよくあることだとしかいえません。
なんでも釜山市からは「ビルを建設しないのなら、ショッピングモールの営業許可を取り消す」まで言っているようですが。
20年以上「建設するから」とか言っている間にエルシティという超高層タワーマンション(それも3棟)ができてしまって、ランドマークとしての役割もそちらに奪われてます。
釜山って一度行ってみれば分かりますが「第2の都市」のわりにはしょぼくれたところですからね……。
エルシティのある海雲台あたりは別で高級住宅地なのですが、ごく狭い範囲。
釜山に高層ビルを建てる意味とかないんだよなぁ。
まあ、これまで「韓国ではありがち」で済まされてきたことが許されなくなってきた、ということではあるのかな。
Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローよろしくお願いします。→Follow @rakukan_vortex