日本の岸田政権発足後初めて作成された経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)に、「5年以内に防衛費をGDPの2%まで増やす」という内容が盛り込まれると日本メディアが7日に報道した。原案には「防衛力を抜本的に強化する」という表現だけあったが、自民党内の保守派トップの安倍晋三元首相の持続的な要求により具体的な期限と金額が明示された。 (中略)
読売新聞によると、今年の方針内容のうち防衛費増額などをめぐり安倍元首相が政府原案に意見を出しながら政府がこれを何回も修正する異例の展開が繰り広げられたという。安倍元首相が防衛費増加額を具体的に盛り込むことと、防衛費増額に向けた財政支出を担保できる表現を明記するよう固執したためだ。
当初日本政府が1日に自民党全体会議に提示した原案には「防衛力を抜本的に強化する」という表現だけが含まれていた。これは岸田首相が先月バイデン米大統領と首脳会談を行った後に発表した共同宣言にも盛り込まれた文言だ。
だがこの内容を知った安倍元首相が、自身が主張してきた「5年以内に防衛費をGDPの2%以上に上げる」という内容を盛り込むべきと要求したという。 (中略)
歴代政権はGDP比1%を防衛費の暗黙的な基準としてきた。
(引用ここまで)
韓国メディアが今日、日本で閣議決定されたいわゆる「骨太の方針」について一斉に報じています。
「日本が防衛費のGDP2%を5年以内に目指すとしている!」との記事が多数出ていますね。
中央日報はそこからさらに一歩踏みこんで「岸田が安倍に翻弄されている」といった記事を書いています。
骨太の方針の中味について正確に言うと「防衛の抜本強化を5年以内に目指す」ということは書かれていますが、「NATOではGDP比2%以上の防衛費が義務づけられている」というのは脚注として書かれているだけ。
「ドイツも2%に〜」という文言はありますけどね。
2%を明記した、というのはほぼ言いがかり。
でもまあ、そのくらいまでは増強しないとどうにもならない時代になっているのも間違いない。
東京新聞が「防衛費の5兆円があればこんなことができる」という記事を6月3日の1面トップに持ってきていましたが。
まあ、断末魔ですね。
平和平和と唱えていれば平和になるんだっていうダチョウの安心でしかない。
何度か言及していますが、韓国国内では「日本が軍事増強に走れば朝鮮半島征服を目指すに違いない」と認識されていまして。
……いや、なんでっていわれても彼らの中ではそうなっているのですよ。
韓国というものがそれほどに魅力的なのだ、ということになっているのでしょうね。たぶん。
こっちからしてみたら「もう半島の経営なんてこりごりだよー」(アイリスアウト)って感じなんですが。
イ・ジェミョンも大統領選中にそんなことを言ってましたね。
「竹島奪取を大陸に進出するためのトリップワイヤにするつもりだ」でしたっけ。
まあ、あんな岩礁をどうしたら足がかりにすることができるのやら……って感じですが。
ちなみに韓国の防衛費は対GDP比で2.5%ほど。
国力から見たらけっこうな軍事大国であることに間違いはありません。
韓国の防衛費はムン・ジェイン政権下でぐいぐいと順調に伸び続けてましたね。韓国では左派政権時代のほうが「自主国防」を標榜するので防衛費が伸びるという傾向にあるのです。
なお、北朝鮮は24%。
ま、日本の防衛費高騰をどうのこうのいうのであれば、中国やロシアを「外交大国」を自称する韓国が大人しくさせて見せろって話でもあります。
ホント、やれるもんならやってみせろや。
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