韓国外交部の崔泳杉(チェ・ヨンサム)報道官は14日の定例会見で、朴振(パク・ジン)長官が日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を正常化させたいと発言したことについて、「北の脅威に対応するため、GSOMIAなど韓米日の安全保障協力が円滑に行われる必要があるという原則的な立場を表明したものと理解してほしい」とした上で、「日本など国際社会と意思疎通を続けていく」と述べた。
朴氏は13日(現地時間)、米ワシントンでブリンケン国務長官と会談後に記者会見し、日本とのGSOMIAについて、「韓日関係改善とともに、できるだけ早く正常化させることを望む」と述べた。
(引用ここまで)
あー、なるほど。
これ、ブリンケン国務長官に言わされてんなぁ。
パク・ジン外交部長官(外相に相当)が訪米していまして。
カウンターパートであるアントニー・ブリンケン国務長官と米韓外相会談を行ったのですよ。
その会談後の共同記者会見で「韓国は早急に日本とのGSOMIAを正常化させていきたい」と述べた、ということです。
「アメリカは日韓の情報共有協定を復活させるのになんらかの役割を持っているのか」という質問に答えたもので、この質問をしたのがVOAの記者。
Voice of Americaはアメリカ政府の国営放送。
ふむ。
で、それに対して「GSOMIAを早急に正常化させる」と答えた……と。
おっと、国務省のプレスリリースと動画をピックアップしておきましょうね。
Secretary Antony J. Blinken And Republic of Korea Foreign Minister Park Jin At a Joint Press Availability(国務省・英語)
完全に質問も込みの出来レースで言わされてますわ。
アメリカに来させられて「日韓関係を改善します。GSOMIAも正常化します」って言わされてる。
GSOMIAの正常化はあってもいいんですけどね。
先日の北朝鮮によるミサイル発射も日本側発表では6本以上、韓国では8本の発射となっていました。
こうした水平線の向こう側の情報に関しては韓国が有利なのは間違いないですから。
……まあ、この件については大型ロケットなので、日本にとってはどうでもいい情報といえばそれまでではありますけども。
あと短距離弾道ミサイルとかもけっこうどうでもいい。
それとIPEFが中韓関係に対して及ぼす影響については質問、および回答がありましたが、対中包囲網に関して韓国を参加させるという言葉はやはり今回もありませんでした。
北朝鮮については非常に多数の質疑応答があったのですが。
やっぱり韓国には対中包囲網には参加させない、というのはバイデン政権の既定路線っぽいですね。
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