韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は28日(現地時間)、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議(29~30日)が開かれるスペイン・マドリードで同国の国王フェリペ6世が主催する晩さん会に出席し、日本の岸田文雄首相と初めて対面した。
韓国大統領室によると、尹大統領と岸田首相は3~4分ほど言葉を交わしたという。
まず岸田首相が尹大統領の就任と今月1日の統一地方選の勝利を祝い、尹大統領は岸田首相も7月10日の参院選で良い結果を得られるよう願っていると応じた。
また、尹大統領が「参院選後に、韓日間の懸案を速やかに解決して(両国関係を)未来志向に進める考えを持っている」と述べると、岸田首相は感謝の意を示し、より健全な両国関係に発展させるため努力しようと呼び掛けた。
(引用ここまで)
岸田総理とユン・ソンニョル大統領がNATO首脳会議で短時間の立ち話をしたそうです。
それ以外に日米韓首脳会談。
日豪新韓首脳会談が行われました。
立ち話が3〜4分。
日米韓首脳会談が20分。
日豪新韓首脳会談が約1時間。
AP4は韓国側からは「予定が合わない」としてキャンセルされるとの話でしたが、日韓がらみではもっとも長く行われた模様。
とはいえ、1人あたりは15分で通訳もはさむとすると7分ほど。
まあ、大した話ができるものでもない。
個人的に意外だったのが日米韓首脳会談があっさりしていたことですね。20分ですから、1人あたりの時間は7分弱。通訳をはさむでしょうから3分ちょっと。
「日韓首脳の立ち話」とさほど変わらないレベルですよ。
もっとみっちり話をして、プレスリリースも出すのかと思ったのですが。
少なくともいまのところホワイトハウスからのリリースはないですね。出せるほどの話し合いはなかったのでしょうが。
韓国関係ないのですが、個人的にはアメリカとスペインの防衛協力をはじめとした在欧米軍の強化はちょっと驚きでしたね。
日米韓首脳会談がこのレベルであるならNATO首脳会議の主題である「対中国」「対ロシア」について、楽韓Webが何度か述べている「韓国には役割を期待していないのではないか」という推測はなおのこと当たっているように見えます。
前述したようにアメリカは在欧米軍の強化を発表しています。
米、ポーランドに常駐部隊設置(産経新聞)
これはもちろん対ロシアを主眼に置いたものですが、ここ2年ほどで「中国の脅威」がようやくヨーロッパに届いた、という話を何度かしています。
フランスやイギリスといったヨーロッパ諸国も対ロシアだけではなく、対中国を意識しているのは間違いありません。
イギリスの空母クイーンエリザベスがアジアに派遣され、かつ空母シャルル・ドゴールも日本への派遣を検討中とのこと。
こうした動きに韓国はどう対応するのか。
まるで見えていないのが実情です。
日本はCPTPPでは旗振り役になり、クアッド設立を主導し、IPEFにおいては折衝役を行ったとされています。
対中国の実績は山のように積まれている。
韓国はどうするつもりなのか、ということが問われていると思うのですけどね。
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