グリーンピースが福島第1原発建設会社であるGE原子力の原発首席管理者を務めた佐藤聡エンジニアとともに、日本政府の福島原発廃炉技術とそれによる汚染水の影響を分析(2021年3月)した結果、日本政府が目標とする2050年までに廃炉を終える可能性は非常に希薄です。廃炉のためには原発敷地内の高レベル放射性廃棄物となった土や草を全て外部に移さなければならないが、すべての廃棄物の量を余裕のある敷地を見つけることも不可能と予測される。したがってグリーンピースは、福島第一原発の敷地自体を巨大な放射性廃棄物処理場として活用し、汚染水も敷地内に長期貯蔵することが現実的な代替案だと見ている。 (中略)
さらに懸念される課題は、多核種除去設備(ALPS)にある。ALPSは三重水素に加えて汚染水に含まれている64種の放射性物質をきちんと処理した履歴がない。東京電力は最終放流する汚染水で三重水素だけを確認して放出すると明らかにした。 (中略)
日本政府は、ALPSの技術的能力が証明されていないにもかかわらず、三重水素と炭素14を除く汚染水の放射性物質の両方を安全に処理すると主張している。それでも最終放出する汚染水の放射性核種と濃度を公開しないという方針だ。 (中略)
日本政府は、国際原子力機関(IAEA)が福島原発を視察した結果、「海洋放流に関連して大きな問題点が発見されなかった」と明らかにした点に基づいて、国際機関の承認を受けたと主張する。東京電力もIAEAが検証したため、汚染水は海洋に放流しても安全だという立場だ。IAEAは、汚染水が生態系や隣接国の市民に及ぼす影響を検討し分析したことがない。IAEAが汚染水の安全性を担保できる機関でもない。 (中略)
国連海洋法は、「海洋環境の重大な損傷を防ぐために、その状況で適切と判断する暫定措置を命じることができる」と規定する。これにより、韓国政府は国際海洋法裁判所に暫定措置を請求することができる。この暫定措置により、汚染水の安全性が証明されるまで海洋放流を保留させることができ、その後法廷で汚染水の安全性が証明されていない部分を争う機会が与えられる。
(引用ここまで)
韓国の左派紙、京郷新聞が発行する週間京郷に「福島の汚染水放出を阻止する最後の手段」として国際海洋裁判所への提訴が提案されています。
なんでも──
・ALPSはトリチウム以外の核種を取り除けていない
・トリチウムも危険な物質だ
・韓国はかつてWTO提訴で日本に勝ったことがある
・IAEAは安全を保証する組織ではない
・国際海洋裁判所には暫定措置で停止させる権限もある
……とのことで。
まあ、やれるっていうならやってみればいいんじゃないですかね?
多国間で連携することも必要だ、みたいに書いていますが。
処理水がはじめに到達するアメリカが放出に支持声明を出しているんだよなぁ。
それも明らかに日本政府の方針発表とタイミングを合わせるかたちで。
ちなみにジャン・マリーというグリーンピースに所属している人物。
はい、解散解散。
こうした「市民団体」と左派メディアは仲がよいのは既出ですが。
そんなん鯨肉泥棒に言われてもな……としかならないんですよね、いまの日本だと。
もしかしたら科学的根拠があるのかもしれませんが(いや、ないけど)。
どっちにしても「ああ、あの鯨肉泥棒でしょ?」って言われておしまい。
筋が悪い。
ま、彼ら曰く「中国、ロシア、台湾、フィリピン、ニュージーランド、オーストラリア」等も反対しているって話なので。
国際世論を高めていったらいいんじゃないでしょうかね?
日本はIAEAのとの協議だけを優先しますのでどうぞご自由に。
国際海洋法裁判所への提訴もあのムン・ジェイン政権すらやれなかったことをユン政権ができるとも思えないしねぇ。
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