韓国と米国間のグローバル景気低迷を克服する案の一つである「韓米通貨スワップ」措置を含む金融強力案が徐々に具体化されている。
ユン・ソクヨル大統領とカマラ・ハリス米副大統領が29日午前、ソウル龍山庁舎で会い、米国インフレ削減法(IRA)規制緩和と通貨スワップを含む金融流動性供給装置協力を再確認した。
この中で通貨スワップと関連して、大統領室は韓国銀行と米国連邦準備制度が積極的に情報を交換しているということまで言及しながら最近の高為替レート基調に対する対応を示唆した。
ユン大統領とハリス米副大統領がこの日、ソウル龍山大統領室庁舎で接見をした後、大統領室関係者はブリーフィングで「政府と韓国銀行は金融市場安定のために米国との流動性供給装置発動に対する協議が必要だという認識を共にしている」とし「このような認識のもと市場状況に応じて流動性供給装置を稼動できるように韓銀と米連邦の間で積極的に情報を交換していると承知している」と話した。
大統領室の高位関係者も記者たちに「通貨スワップとして認識できる流動性協力に関連して水面下で調整後、ニューヨークで韓米首脳間協議する過程があった」とし「今日(29日)ハリス副大統領を通じて実質的に(通貨スワップを含む流動性供給を)履行するという米政府の意志を再確認した」と説明した。
(引用ここまで)
えーっと、ハリス副大統領が訪韓しまして。
予告通りに日帰りしたのですが。
韓国大統領室は「実質的に通貨スワップ協定と呼べる金融流動性供給装置を実行する意思を確認した」とアナウンスしているそうです。
大統領府のこのリリースによると……
ユン・ソンニョル大統領、ハリス米副大統領の接見結果(韓国大統領府・朝鮮語)
また、ハリス副大統領は、必要に応じて金融安定のための流動性供給装置を実行するために緊密に協力することにした両国正常次元の合意事項も再確認しました。
(引用ここまで)
7月にイエレン財務長官が訪韓した時に言っていた「金融安定のための流動性供給装置」云々の話ですね。
あと5月にバイデン大統領が訪韓した際の「為替市場での協力」というアレ。
最初のバイデン大統領訪韓時からすでに4ヶ月が経過しているのに、なんら動きなし。
まあ、これまでも水面下で交渉はしてきた、という設定になっているそうですわ。
で、先日の48秒の米韓首脳会談で通貨スワップ協定に言及した、ということで。
今回のハリス副大統領の訪韓で「実行履行の意思を確認」に至ったそうですよ。
さて、ここでいつものようにホワイトハウスのリードアウトを見てみましょうか。
Readout of Vice President Harris’s Meeting with President Yoon of the Republic of Korea(ホワイトハウス・英語)
……まあ、いつものようになのですが。
前回と同様、為替のかの字にすら言及がないってオチ。
毎度毎度同じオチで申し訳ない(笑)。
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