災害安全総括部署である行政安全部は、4日午後4時30分を期して「中央災害安全対策本部」(中台本)の台風・豪雨対応水位を3段階に格上げしたと明らかにした。
危機警報も「注意」から「深刻」に上方修正した。
これは第11号台風「ヒンナムノー」の朝鮮半島上陸が差し迫ったことによる措置だ。
行安部は先立って3日午前10時頃、危機警報を「関心」から「注意」に高め、中対本1段階を稼動した。
対応段階を経ずに1段階から3段階へと「注意・警戒」をスキップして「深刻」に事例は今回が史上初めてだ。 (中略)
危機警報段階は「関心-注意-警戒-深刻」4段階に分かれ、全国的に大規模な被害が発生したときに深刻に格上げして対応することになる。 (中略)
中対本は半地下住宅や沿岸道路など危険地域に対する事前避難と先制的統制を実施し、養殖施設・港湾クレーン・船舶などは事前に固定・結泊することを要請した。 (中略)
また、人命被害予防のためにヒンナムノーが上陸すると予想される6日民間分野の出勤時間調整を積極的に勧告し、各級学校は学校長の自律的な判断の下で休校または遠隔授業を実施するよう要請した。
(引用ここまで)
台風11号、ヒンナムノーの上陸に備えて韓国で中対本 ── 中央災害対策本部が設置されました。
同時にもっとも警戒レベルの高い「深刻」が発令されたとのこと。
台風11号は今日の21時時点で大型で非常に強いという勢力を保持したままで、中心気圧は940hPa。
予想が更新される度に西側の進路となったのは太平洋高気圧がせり出しているせいでしょうね。
火曜日の朝頃に韓国南岸に上陸するという予想が多いようですね。
韓国気象庁の予想では9時頃。
気象庁モデルだと木浦あたり、気象庁予想だと麗水あたり、ウェザーニューズと米軍予報、韓国気象庁では釜山あたりに上陸するとの予想となっています。
画像は韓国気象庁の予想進路。
米軍予想だと上陸時は風速50メートル/秒、瞬間最大風速で60メートル。
韓国気象庁の予想では中心気圧は950hPaでの上陸になる模様。
これまで韓国に上陸した台風の中では最強といっても過言ではないと思います。
2002年の台風15号 ルーサー、2003年の台風14号 マエミーでそれぞれ大変な被害がありましたが。
勢力的にはそれ以上ではないかとも思われます。
マエミーの被害とかもう目も当てられなかったものでした。あと「なんでそんなことが起きるの」みたいなものもあったなぁ。
何度か書いている「台風上陸するのに地下のカラオケが営業してて、浸水被害で亡くなる人が多数いた」ってのはマエミーだったと記憶してます。
東シナ海の海水表面温度は台風が発達するとされる27度以上をキープしている……というか、少なくとも3日時点で気象庁の図では朝鮮半島南岸まで30度以上のピンクのまま。
韓国はこうした災害に脆弱な構造になっているので心配ではありますね。
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