大統領室は22日(現地時間)ニューヨークで会ったユン・ソクヨル大統領とジョーバイデン米国大統領が両側NSC (韓国国家安全保障会議・米国国家安全保障会議)に韓米通貨スワップ問題を集中検討するよう指示したと明らかにした。
大統領室の上級関係者はこの日の深夜頃、現地のプレスセンターのブリーフィングでこのように語った。NSC検討指示事項には米国インフレ削減法(IRA)・対北拡大抑制も含まれた。
大統領室は先に報道資料で両国首脳が去る19日から21日までロンドンとニューヨークで3回会った結果、必要なときに韓米両国が金融安定のための流動性供給装置( Liquidity facilities )を実行するために緊密に協力していくことにしたと伝えた。
これをめぐって韓米通貨スワップも迂回的に議論されたという解釈が出た。
これに対しチェ・サンモク経済首席はブリーフィングで「流動性供給装置には様々なものがある」とし「両国金融当局間協議を通じて具体化すると考えるが、通貨スワップも両国当局間協議の対象となる流動性供給装置に含まれる」と言った。
(引用ここまで)
「48秒の米韓首脳会談」以外にもロンドンとニューヨークで2回ほど立ち話をしたらしいのですよ。
で、その中で電気自動車の補助金問題と、為替安定について話し合った、とされています。
ただどちらも立ち話ていどのもので、そこまで突っこんだ話はできたとも思えないのですが。
それでも大統領府の経済主席は「その為替安定には通貨スワップ協定も含まれる」と宣言してしまったのですが。
……まあ、いつものアレなんですけどね。
現状の米韓関係で通貨スワップ協定が結べるかどうか。どう考えてもないだけどなぁ。
「金融安定のための流動性供給装置」がそのままイコールで通貨スワップではないですからね。
あくまでも「通貨スワップ協定も含まれる」というだけで。
前にもピックアップしましたがバイデン大統領が訪韓した後の5月の時点で、韓国の大統領府から「米韓で通貨スワップに準ずる協力を推進する」とか言ってましたからね?
韓国大統領室幹部「米韓は通貨スワップに準ずる協力推進」(韓国経済新聞)
それから4ヶ月以上経過していますが、なにかあったのか……ということです。
もちろん、アメリカからのリリースはなにもなし。
Readout of President Joe Biden’s Meeting with President Yoon Suk Yeol of the Republic of Korea(ホワイトハウス・英語)
見事なくらいに為替のかの時もないんだよなぁ。
これ狙ってやっていないわけがないですからね。
つまり、そういうことです。
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