融資を受けてアパートを購入した若者が高金利と住宅価格下落に苦しんでいる。ある30代の男性は「実際に居住するために購入したアパートの価格が1年も経たないうちに1億ウォン(1000万円)も落ちた」とし「さらに高金利により利子負担が増え、インスタントラーメン中心の食生活をしている」と打ち明けた。
33歳の会社員Aさんは4日、CBSラジオ番組「キム・ヒョンジョンのニュースショー」のインタビューに匿名で応じた。Aさんは昨年3月、大田(テジョン)の30坪のアパートを7億ウォンで購入し、うち半分以上の4億5000万ウォンを住宅担保融資などを利用して用意した。
Aさんは「実際に居住する目的で購入し、当時の金利は2%台序盤だった」とし「毎月のようにアパートの価格が上昇し、周囲では『いま買わなければ購入がさらに難しくなる』という声が多かった。そのような話を繰り返し聞いたので購入を決めた。大きな理由はなかった」と語った。
2%台だった金利は現在5%台まで上がった。 (中略)
Aさんは「住宅担保貸出だけではなく、複数の融資を受けていて、その金利も一斉に上昇して1カ月間に出ていく金額がかなり増えた」とし「もともと(利子は)すべて合わせて180万ウォンほどだったが、今では200万ウォン台半ばに増えた」と明らかにした。
Aさんは「給料日にはほとんどそこにお金が出ていくので、他の消費がほとんどできない。それで外食やデリバリーアプリのようなものはすべて消した。家でインスタントラーメンを食べながら暮らしている」と話した。
(引用ここまで)
ムン・ジェイン政権下における(都市部のみでの)異常なほどの不動産高騰に踊らされてマンションを買ってしまった30代男性が「利払いがきつすぎてインスタントラーメンしか食べられない」とテレビのインタビューで話した、とのこと。
ただ、この人の支払い状況はマシなほうで、変動金利もまだ5%台ほど。
であればまだなんとか、とも思えます。
以前に標準的なモデルケースとなっていたのは「年末までに7%台になるとローン支払いで300万ウォンが出て行く」というものでしたから。
今月の24日に予定されている次の金融通貨委員会でまた0.5%ポイント上がることは既定路線なので、7%にほど近くなるのも間違いないでしょうけども。
引用外ですが、7億ウォンで購入したマンションはすでに1億ウォンほど取引価格が下落しているそうです。
本人は「取引価格は気にしない。見てもなにも変わらないから」と言っていますが。
まあ……もう買ってしまった以上はローンを支払い続けるか、売却するかの2択ですからね。
これからソウル近辺以外のマンション価格が上がる余地があるのかどうか。
この記事の男性が買ったのは一応、都市圏といえないこともない大田。KTXでソウルから1時間といった場所。
うーん、難しそう。
一応、公的機関がいくつかある場所なのですけどね。
以前も報道があったように、韓国では第2の都市である釜山ですら消滅可能都市とされていますから。
韓国の地方都市はこの先、どうやって生き延びるのかを本気になって考えるフェイズになるのでしょうね。
Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex