352人の死傷者を出した梨泰院、ハロウィーン向けの惨事を追慕するための集会が5日午後、ソウル市役所広場近くで開かれた。 同日午後5時ごろ、ろうそくの勝利への転換行動(ろうそく行動)は4車線を占めて2時間「梨泰院惨事の犠牲者追悼のろうそく」集会を開いた。 主催側は午後6時基準5万人が集まったとしたが、警察は9000人と推算した。 (中略)
週末ごとにユン・ソクヨル大統領の退陣を要求する集会をしてきたこの団体は「無責任な政府が惨事を呼んだ」と犠牲者を追慕して政府を糾弾した。彼らは当初、光化門広場で集会を進めようとしたが、ソウル市で「正式に申請しなかったし、申請期間も過ぎた」という理由で拒否し、市庁駅近くの道路に場所を移した。
同日の集会参加者たちは'謹弔'と書かれた黒い色リボンを胸につけて「梨泰院の犠牲者を追悼しましょう」「ユン・ソンニョルは退陣せよ」「退陣が追悼だ」などが書かれたプラカードを手に入った。 午後5時、司会者が集会開始を宣言し、円仏教、仏教、カトリックそしてキリスト教が順次的に宗教儀式をし、追悼詩朗読、追慕の演奏、ダンサーのサルプリ舞の公演などの文化イベントも共に行われた。 (中略)
惨事追悼式が政治的道具に転落したことを批判する声も少なくなかった。この日、追慕式に参加した職場のキム某さん(43)は「帰り道に追悼式をしていると言ってきたが、政府批判だけする内容だけがあり、追悼式本質がぼやけているようだ」と話した。大学生パク某さん(26)は「似たような同年代たちが惨事を受けて胸が痛む」としながらも「今回の惨事で人々が怒る相手を探しているようだ」とした。
(引用ここまで)
梨泰院の犠牲者追悼を名目にしてろうそくデモがはじまりました。
まあ、そうはいってもやっていることは政争の具として梨泰院の事故を使おうというって話なんですけどね。
主催者発表で「5万人集まった」としているものの、警察による推定参加人数は9000人。
まあ、いつもの。
実際問題、パク・クネの弾劾につながったろうそくデモはこんなもんじゃなく、光化門広場を埋め尽くす勢いでしたし。
高校生はおろか、中学生まで自ら参加してました。
あとインドにいたバックパッカーも「ムン・ジェイン政権になった韓国はすべてが好転する」って信じ切ってましたしね。
ホント、あの3人には「いまどんな気持ち?」って聞いてみたい。
あのうねりに比べたら、数千人レベルのデモなんて空気レベルです。
彼らは「ユン・ソンニョルは退陣せよ!」と叫んでいますが、少なくとも現状では同調するのは左派のみ。
記事にもあるように「やっぱりあいつらはこんな悲劇でも政争にするんだ」と嫌気が指している人も少なくないようです。
少なくとも現状からユン政権打倒は難しいかな、という感触。
ただまあ、今回の事故について行政側に問題がないかというとそういうわけでもないですから。
支持率がさらに低下して政権運営が難しいことにはなるかもな、というところ。
対日外交でも難しい局面が出てきてしまうかもしれませんね。ま、それはそれで別にかまわないのですけども。
北朝鮮が大きく暴発でもしてくれれば別でしょうが、当面は苦しいままかな。
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