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2022年10月

韓国がアメリカに155mm砲弾10万発を売却、ウクライナへの間接支援に

韓国国防部「米国に155ミリ砲弾輸出協議中…ウクライナ支援でない」(中央日報)
韓米が155ミリ砲弾輸出交渉を進めていることが11日、明らかになった。2月に始まったウクライナ戦争が続く状況で、米国の155ミリ砲弾在庫量が急激に減少しているという理由からだ。

米国がウクライナに武器や砲弾など各種戦争物資を支援しているという点で、今回の輸出が実現すれば韓国がウクライナに武器を間接的に支援する形になる。韓国政府は依然として「ウクライナに防毒マスクなど非殺傷軍需品や医薬品だけを支援する」という立場だが、今回の輸出交渉に対するロシアの強い反発が予想される。

これに先立ちウォールストリートジャーナル(WSJ)は10日(現地時間)、米政府当局者を引用し、「米国が韓国から155ミリ曲射砲の砲弾10万発を購入し、ウクライナに支援する」とし「10万発は数週間にわたり十分に使用できる分量」と報じた。 (中略)

こうした報道が出ると、韓国国防部は11日、「米国内の不足した155ミリ弾薬在庫量を補充するため、米国と韓国の企業間の弾薬輸出協議が進行中」と明らかにした。続いて「これは米国を最終使用者とするという前提で協議が進行している」とし「ウクライナに殺傷武器を支援しないという政府の方針には変わりはない」と強調した。

すなわち対米砲弾輸出は認めながらもウクライナ武器支援説は否認したということだ。ただ、国防部関係者は「米国側が保有する弾を第3国に提供することに関与することはできない」と説明した。

峨山政策研究院のヤン・ウク副研究委員は「武器販売時の輸出統制目的のために最終使用者を必ず契約書に明記することになっている」とし「しかし米国が韓国に知らせずウクライナに支援する状況を確認する方法は事実上ないとみられる」と話した。
(引用ここまで)


 韓国がアメリカに155mm砲弾を輸出することになった、というニュース。
 砲撃戦に使用するものでウクライナ戦争ではもっとも消費量が多いと思われる弾薬ですね。

 相変わらず韓国は「これはウクライナへの武器輸出ではない」としています。
 アメリカとの交渉で「最終使用者はアメリカにかぎられる」となったとはしていますが。
 まあ、実質的にはその分の砲弾をアメリカはウクライナに輸出できるという意味で協力ですし、記事中にあるようにアメリカが輸出しても韓国はそれを知り得ることはないでしょう。


 北朝鮮がロシアに弾薬を売ったことから、砲撃戦になる確率が下がったという判断もあるのかな。
 あれだけロシアへの制裁を渋りまくっていた韓国にしてはかなり大胆な施策に見えます。
 アメリカから二次制裁まで示唆されてようやく重い腰を上げたくらいなのにね?

 まあ、政権が変わったこともあってアメリカとの安保体制を重要視するようになった……ということなのでしょうけどね。
 うちでも何度か「ユン政権は米韓安保を立て直す」って話はしてました。

 その象徴ともいえるエピソードになるかもしれませんね。
 まあ、ポーランドへの戦車、自走砲等の輸出の時点で方針転換してた、ともいえるか。

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韓国大統領府、論争相手の放送局に対して大統領専用機への搭乗を拒否……子供だなぁ

韓国大統領室「MBC、偽ニュースの虚偽報道で取材倫理に相反する国益き損」(中央日報)
韓国大統領室が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の東南アジア歴訪の間、MBC取材陣の大統領専用機搭乗を許可しなかった決定に対して「MBCの偽ニュースの虚偽報道に対して何度も問題を提起してきた」として「二度と国益をき損することが発生してはならないという判断で、最低限の取材便宜の制限措置をとった」と説明した。 (中略)

大統領室はMBCが9月尹錫悦大統領の米国歴訪中に俗語論議を呼んだ発言を一番先に字幕で伝えた事例を「偽ニュース」と指摘した。

この関係者は「MBCの偽ニュースに対して真相確認が必要であり、私たちがMBCに質問書を送った」として「事実ではないことを確認したとすれば、少なくとも公営放送は報道の経緯について自主調査し、国民に知らせる義務があると考える。MBCは2カ月近く事実関係をチェックすることができ、検証および改善する時間が十分だったにもかかわらず、いかなる是正措置も取らなかった。

また「MBCは専門家も確認しにくい音声を字幕でつけて既成事実とした」として「このすべての手続きは取材倫理に相反する、明白に国益と外交成果をき損することだった」と強調した。
(引用ここまで)


 ユン・ソンニョル大統領のASEAN、G20参加のための東南アジア歴訪に向けて公営放送のひとつであるMBCに対して大統領専用機への搭乗を拒否した、というニュース。
 その原因はユン大統領訪米時に、アメリカ議会に対して「国会で、このXXどもが承認しなければ、バイデンは赤っ恥だろう」という発言をした……という報道をしたこと。

 ただし、ユン政権側は「そんな発言はなかった」としており。
 「声もろくに聞き取れない中で勝手に字幕をつけて先入観を持たせた」として非難しています。
 与党である国民の力はすでにMBCの社長、報道局長、取材記者に対して名誉毀損で告発を行っています。
 いくつかのメディアは音声解析の専門家に検証を依頼しているのですが、「いまひとつ明瞭でなくて分からない」「言ってるようでもあり、言っていないようでもある」くらいの結論が出ています。


 それでもMBCはいまだに検証すらせずに垂れ流したまま。
 まあ、韓国ではよくある話。

 以前、安倍総理が訪米した際にトランプ大統領に止まれ(stop)と言われたと大喜びで韓国メディアが報じたことがありましたが。
 実際には「大統領と総理、もうちょっと間を詰めて」と言われて、安倍総理が動いた時に「Yup(そこでOK)」という、フランクな物言いをされたのが真相でした。
 トランプ大統領のアップにしたときにstopのsの発音をする際の歯を合わせる様子がないのが見てとれます。

 でも、韓国メディアはなんの検証もすることなく、大喜びで報じて報じっぱなし。
 現実の日米関係と米韓関係を比べてもなんもいいことがなかったので、そういう遊びに興じたのでしょうけどね。

 あとMBCは「ユン大統領が酒席に出てた」という誤報を報じなかった、なんてこともありましたね。

韓国MBC労組「金宜謙議員が指摘した疑惑を報じないニュース番組…共に民主の失敗は扱いたくないのか」(朝鮮日報)

 今回の搭乗拒否に対して左派からは「言論弾圧だ」って言われてますが、もはやMBCは仇敵ですからね。
 まあ、分からんでもないけどガキのやりかたですよね。

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「犬を捨てたムン・ジェイン」に対して拡がる非難の声、まあ……ムン・ジェインだからなぁ

【萬物相】「私に感謝しろ」という文在寅前大統領(朝鮮日報)
文在寅(ムン・ジェイン)前大統領は「ありがとう」という言葉を特異な使い方で使う。文前大統領は以前、ソウル市内の飲食店で安哲秀(アン・チョルス)氏(現国会議員)と大統領選候補一本化のための会合をした後、「○○○という飲食店の名前はどれほど美しいことか。その名前を使ってくれて本当にありがとう」と言った。何がありがたいのかの説明はなかったが、会合後に自身が一本化された大統領候補になったのがうれしいという意味のように聞こえた。

 文前大統領は2017年3月、当時大統領だった朴槿恵(パク・クンヘ)氏の弾劾直後、貨客船セウォル号沈没事故現場に近い彭木港(全羅南道珍島郡)の芳名録に「子どもたち(事故で犠牲になった修学旅行の高校生たち)よ、君たちはろうそく広場の星の光だった。君たちの魂が1000万のろうそくになった。申し訳ない。ありがとう」と書いた。申し訳ないのは分かるが、事故犠牲者に感謝するなどという言葉は決して言ってはならないものだ。誰の耳にも、「セウォル号事故のおかげで弾劾が成立し、私が大統領選挙で勝てた」と言っているように聞こえた。文前大統領でない別の人物が事故犠牲者たちに「ありがとう」と言ったら政治生命が終わっていただろう。 (中略)

文前大統領たちは「私たちに感謝してほしい」という言葉もよく口にする。任鍾晳(イム・ジョンソク)元青瓦台(大統領府)秘書室長は今年3月の大統領選挙の時、「政権の審判というスローガンは不当だ」「最後まで心を砕いている大統領に『お疲れさまでした』『ありがとうございました』と言うべきではないのか」と言った。文前大統領は退任前のインタビューで、「住宅価格高騰」や「ヨンクル族(魂までかき集める人々=わずかな資産をかき集めて資産形成を狙う人々)量産」につながった不動産政策についても、「(高く)評価してもらわなければ」と言った。感謝しろという意味だ。

 文前大統領は、飼っていた豊山犬を飼育費支援問題で政府に返納したことについて、「(自身が)この6カ月間にわたり大統領記録物である伴侶動物を無償で育て、愛情を注いできたことについて、(人々は)むしろ感謝すべきだ」と言った。自身が飼っていた犬について、政府に「毎月250万ウォン(約26万円)の支援はできない」と言われるや、追いやった本人が「私に感謝しろ」と言ったのだ。犬を飼っている人々は犬に情が移って追いやることなどできないという。愛犬家のように見えていた文前大統領にそうした「情」はなさそうだ。そうした情はないものの、「私はみんなに感謝してもらうべきだ」という独特な感情はあるように見える。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン前大統領が北朝鮮からプレゼントされた豊山犬を「政府から来るはずの250万ウォンの支援が来ないので捨てた」ことについて、いまだに韓国の中ではけっこうな騒ぎになっています。
 なんというか、ムン・ジェインの人でなし感が伝わりますよね。
 人としてどうかしている、とでもいうべきか。
 感情のなにかが壊れている。

 本人的には「約束した支援を果たさない現政権への抗議」くらいのつもりだったのでしょうが。
 年に1億ウォン以上の年金を受け取っている人間が飼い犬をひょいひょいと捨てることに憤りを感じる人は少なくないようです。

文大統領、退任後の年金は月1390万ウォン…年間1億ウォン(中央日報)

 冒頭記事にある「ありがとう」とか「感謝すべき」という言いようもなにか壊れているなぁ……という感じ。
 パク元大統領の弾劾直後にセウォル号の被害者芳名録に「ありがとう」って書いたっていうエピソードとか、もはや狂気の所業ですよ。


 テグの市長(国民の力所属)もこの話題に参戦していて「私のような広域市の市長の給料よりも多い年金をもらっておいて飼えないとはどういうことか」ってなじってますね。

ホン・ジュンピョ、「豊山犬議論」で文猛暴… 「わずか3匹育てる費用がそんなに負担だったのか」(デジタルタイムズ・朝鮮語)

 この記事にも1000ほどのコメントがさくっとついている。
 注目の的になっていることが分かるのではないでしょうか。

 そんな中、これまでふたつしかこの豊山犬関連のニュースを扱ってこなかったハンギョレが反転攻勢に出ようとしています。

「豊山犬議論」:①「コミ」と「ソンガンイ」の法的所有者は誰?[ファクトチェック](ハンギョレ)

 「ファクトチェック」と称してこの記事も含めて3つの記事を一気に掲載して「法的に問題はないのだ」という方向性で擁護しようとしているのですね。
 逆効果かなぁ……という感じ。

 ムン・ジェインに非難の声が上がっているのは法的な話ではなく。
 「犬を捨てた」という一点ですからね。
 そこにさらに「6ヶ月は無償で育てたのだから感謝しろ」という物言いをしていることが加わっているので。
 多くは心証の問題。

 どれほど善人とされている人物でも「ペットを捨てた」という話が出てきたらそれだけでマイナスに感じる人がほとんどじゃないでしょうかね。
 今回のエピソードでムン・ジェインの異常性というものを認識してもらえることになったかなとは思います。

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