岸田首相は13日午後、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議の一連の日程を終了後、カンボジアのプノンペンで記者団の取材に応じ、韓国の 尹錫悦ユンソンニョル 大統領との首脳会談では、「元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)」問題の早期解決を図ることで一致したと明らかにした。
元徴用工の問題について、首相は「(今年9月の)ニューヨークでの私と尹大統領との指示を受け、外交当局間での協議が加速していることを踏まえ、懸案の早期解決を図ることで改めて一致した」と語った。
(引用ここまで)
日韓首脳会談、日米韓首脳会談、米韓首脳会談が行われまして。
日米韓首脳会談において、ひとつ大きな発表がありました。
韓米日初共同声明採用「北ミサイル情報リアルタイム共有」(東亞日報・朝鮮語)
「 インド太平洋 のための三国パートナーシップに関するプノンペン声明」という形で発表されています。
すでに外務省、ホワイトハウスからリリースが出てますね。韓国の外交部からも出ることでしょう。
Phnom Penh Statement on Trilateral Partnership for the Indo-Pacific(ホワイトハウス・英語)
日米韓首脳会合 令和4年11月13日(外務省)
北朝鮮のミサイル発射情報に関して、日米韓でリアルタイムに共有するという文言。
これはなかなかにすごい。
完全に三不一限を無視しているわけですから。
アメリカのMD体制に韓国が組み入れられるという宣言ですよ。
実際問題としてムン・ジェイン政権が行った中国への三不一限の誓いは主権の放棄ともいえる代物でしたから。
当時、アメリカのマクマスター大統領特別補佐官が「主権放棄をするとは思わない」と他国の国家主権について言及するほどの異常事態。
それがようやく補正された、という感じ。
中国がどのように反応するか、ちょっと楽しみですね。
あとムン・ジェイン政権を構成していた面々も。
日韓首脳会談ではメインはやはり対北朝鮮での安保協力について。
外務省のリリースでも梨泰院事故への哀悼を除いて、外交的な話として最初に書かれている項目です。
日韓首脳会談 令和4年11月13日(外務省)
「旧朝鮮半島労働者問題について(略)懸案の早期解決を計ることで改めて一致しました」という文言に突っかかっている人もいるようですが。
これについては実際の行動がどうなるのかによる、としか言えません。とりあえずは様子見しかできないレベル。
次の局長級協議を見守るだけですね。
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