今年第3四半期の合計出産率(女性1人が生涯生むと予想される平均新生児数)が0.79人と集計された。 2四半期(0.75人)に続いて史上初めて2期連続0.7人台の出生率を記録した。 人口の自然減少は9月まで35ヵ月間続いて今年だけで10万人以上になるものと観測された。 (中略)
1~9月までの累積出生児数は19万2223人で昨年同期対比5.2%減少した。 1~3四半期の出生児数が20万人未満を記録したのは今回が初めてだ。
3四半期の合計出生率は0.79人と集計された。 前年同期比0.03人減少した。 合計出産率が2.1人以下に下がれば、現在の人口を維持できない状態に入る。 1.3人からは超低出産国家に分類されている。 出生児数が少なく、人口減少を心配しなければならない段階だ。 韓国は2002年から1.3人を割り込み、超低出産国になって久しい。 3四半期の出生率(0.79人)は超低出産、ベースラインにもはるかに及ばない水準だ。
地域別に見ると、ソウルが出産率0.59人を記録して全国で最も低いことが分かった。 釜山が0.73人、大邱(テグ)と仁川がそれぞれ0.75人を記録して後を継いだ。 世宗(1.03人)と全羅南道(1.04人)は高い方だったが、この地域であっても超少子化の基準から離れたレベルのものではなかった。 (中略)
4四半期には相対的に、出生児数と出産率が減少するために反発の可能性は低いものと把握される。 昨年4四半期の出生率が3四半期より0.11人低かったことを考慮すれば、4四半期に史上初めて0.6人隊の出生率を記録しかねないという懸念も提起されている。
(引用ここまで)
超絶少子化社会が進んでいる韓国で最新のデータが出てきました。
合計特殊出生率は0.79。前四半期は0.75だったので微増。ただし、前年同期比だと0.02の減少。
これだけ世界をぶっちぎりでの最低値を記録しておきながら、いまだに下がる余地があるっていうすごさ。
去年全体の合計特殊出生率が0.81。
今回の結果から今年は0.7台が確実視されてます。
韓国の新学年は3月はじまりで、1月生まれから12月生まれまでが同学年。
同じ学年でできるだけ能力を高くしたい、という意向が親にあるために第1四半期である1〜3月生まれにするよう調整をするのです。
といったわけで第1四半期だけが異様に出生数が高くなるわけです。 このあたりも全体が低くなる要因のひとつになっていそうですね。
で、都市別に見るとソウルが0.59になっているということが衝撃をもって伝えられています。
ソウルは韓国の人口の1/5弱が集中している年ですからね。
そこでここまで超少子化が進んでいるってことは、新婚等の子供が持てる層がソウルを嫌っているってことでもあるわけで。
さらにいうとソウルの経済エンジンとしての役割が削られつつある、ということでもあります。
どこまで行けるかのチャレンジだな。
ちなみにムン・ジェインが就任した2017年にはまだ1.05くらいあったのですよね。
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