英国のあるメディアがスペインサッカー代表チームが日本にわざと負けたという「陰謀論」を提起した。 (中略)
試合後、世界のマスコミが日本の奇跡に焦点を合わせた間、英国の「ザ・サン」はスペインの陰謀論を取り出した。 スペインがわざわざ日本に負け、組2位をしたということだ。 理由はトーナメントでブラジルを避けるためだ。
ザ・サンは、「余裕のあるルイス・エンリケ監督は日本戦が行われる前に、トーナメントでブラジルを避けて決勝戦に行きは、もっと簡易なルートを確保するため、戦術的に趙2位を考慮した」と報道した。 そして「偶然にも本当にそうして終わった」と指摘した。
(引用ここまで)
はいはい、陰謀論陰謀論。
まあ、言われてみればアディショナルタイムのプレス、チェイスはそこまできつくなかったとは感じます。
ドイツ戦での向こうが必死になって勝ち点を奪いにきていた時に比べたら……まあ……緩い感じではあったかな。微妙に。
スペイン側もスタジアムの掲示板で同時進行中のドイツ−コスタリカ戦が4−2であるということは分かっていたわけで。
じゃあ、ケガもしたくないし2位抜けを甘んじて受け入れよう、という方向性になっても不思議ではない、ともいえるかなー。
最後の数分間だけね、最後だけ。
「グループリーグ抜けできるならいいか」という考えがスペインに皆無だったとはいえないかなー、とは思います。
でもま、それって日本がドイツを破ったから選択できた話なのですよ。
ついでスペインがコスタリカに7点ぶちこんで得失点差での追随を不可能にしたため。
最大要因である「ドイツが第3戦までに勝ち点1に抑えられていた」のはなぜか、ということを考えるとその利益を受けるのは日本であって当然というべきでもある。
受益者というか、英語でいうところのdeserveかな。「その立場についてふさわしさを持っている」っていう意味なのですが。
前回のワールドカップでもさんざん語りましたが、グループリーグ第3戦は条件戦になるのでいくらでも不思議なことが起きるんですよ。
どの国の代表であろうとも2戦までに決まっていないかぎりは揺らぎの中にいるわけで。
E組は本当に混沌の中にあって試合中にもどんどん状況が変わっていたほど。
その中で確実だったのは「日本がスペインに勝った場合」に「ドイツはコスタリカに7点以上の点差をつけて勝たないとダメ」という条件。
スペインとしてはむしろコスタリカが勝って勝ち点で逆転されるほうが危うかったの です。
ドイツが生半に点差をつければつけるほどスペインはセーフティになっていたっていう。
やっぱり初戦は勝っておくべき、なのですね。
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