韓国政界を騒がせたいわゆる「清潭洞酒席疑惑」はユーチューブチャンネル「ザ・探査」が入手した問題のチェロ奏者の録音ファイルが発端ではあったが、共に民主党の金宜謙(キム・ウィギョム)議員と党指導部が論争を拡大させたと言える。政界がフェイクニュースを阻むどころか、検証もせずにあたかも事実であるかのように増幅させた代表例だ。
金宜謙議員が今年10月、国会での国政監査で疑惑を取り上げると、同党の張京泰(チャン・ギョンテ)最高委員はすぐに「法務部長官が法律事務所関係者らと酒席を持ったとすれば問題になる恐れがある」と公言した。金星煥(キム・ソンファン)政策委議長は「事実なら第2の国政介入だ」と述べた。彼らは疑惑が事実上虚偽と判明した後も「真実はまだ分からない」という立場を保っている。そうこうしている間に政界から飛び出した言葉はユーチューブとインターネット掲示板を通じて広がった。 (中略)
政界がフェイクニュースを断ち切ることができない理由については、「フェイクニュースほど短時間で大きな効果を得られるものはないためだ」との説がある。今月7日にはインターネット上で尹大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏がピンク色のスリッパを履いたまま、ベトナム国家主席と懇談する写真が急速に広がり、金建希氏の「無礼」を非難するコメントがあふれた。しかし、実際の懇談は室内で行われ、尹大統領とベトナム国家主席もスリッパ状の上履きを履いていたことが判明した。大統領室関係者は「同時に配布された他の写真を見れば、金建希氏だけがスリッパを履いたわけではないということは一目で分かった」とし、「意図的なフェイクニュースだ」と指摘した。2018年、米マサチューセッツ工科大の研究陣は「フェイクニュースは真実よりも6倍速く、深く広がる」という研究結果を「サイエンス」誌を通じて発表している。
(引用ここまで)
楽韓Webでは韓国を知るためのキーワードとして「分断」があるという主張を常にしています。
党派性が年を経る毎に強くなっている上に、あらゆる手段で強化しようとしている。
そうした分裂を極度に強めた左派の王がキム・オジュン。保守派からは「フェイクニュース工場」と呼ばれていたりしますね。
ちなみに冠番組の「キム・オジュンのニュース工場」は来年の3月で終了。
あとソウル交通放送自体もお取り潰し寸前。
「もう20年やろうとしたんだけど」… キム・オジュン、TBSニュース工場降板(韓国経済新聞・朝鮮語)
ソウル市議会で国民の力が優勢になったから、ですね。
ちなみにこうしたフェイクニュースをやりすぎたのか、ここのところユン・ソンニョル大統領の支持率はじわじわと上昇中。
尹大統領の支持率36%に上昇 5カ月ぶり30%台半ば(聯合ニュース)
世論調査によっては支持率が40%を越えるものもあったりします。
物流ストを「法と原則」でやめさせたことも評価されているようですね。
朝鮮日報はこうしたフェイクニュースを「第2のセウォル号、牛肉デモを経てユン大統領の弾劾を夢見ているからだ」と指摘しています。
【コラム】「セウォル号・狂牛病よ再び」…韓国亡国左派の夢想だった(朝鮮日報)
ムン政権での5年間、我が世の春を謳歌してきた共に民主党に野党暮らしが堪えているようです。
ユン政権がこのまま「法と原則」を貫くことができれば、それなりに評価されて再来年の総選挙でもなんとかなるかもしれませんね。
逆にいえばそれまでは国会で野党のやりたい放題が続くというわけですが。
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