進行者)日本が安全保障文書の改正を通じて、第二次世界大戦以来、最高水準の軍事力増強を決定しました。アメリカは日本のこのような軍事力投射を完全に支持しますか?
クリンク前副次官補:日本が国家安全保障戦略をはじめとする安全保障文書を公開したのは、戦後の日本の歴史において非常に重要な瞬間です。変化した時代を反映するのですが、北朝鮮、中国、ロシアが提起する脅威がすべて増大しました。約2週間前、中国とロシアの軍用機が韓国防空識別区域を侵犯し、韓国と日本の戦闘機が緊急出撃しました。日本は今後5~10年間、防衛費をGDPの2%水準に増やす計画だが、NATO水準と同じで合理的な投資だと思います。敵国が攻撃するときに反撃能力を行使するのは合理的であるだけでなく、国家の責任でもあります。したがって、私はこの動きに拍手を送ります。
進行者) 北朝鮮のミサイル発射に日本が反撃能力を行使するとき、韓国の同意が必要だと見ていますか?
クリンク前副次官補: いいえ、そんな状況では韓国政府のいかなる許可も必要ないと思います。正直なところ、他の国の許可は必要ありません。ただ、北朝鮮ミサイルが日本上空を通過するからといって、日本が反撃能力を必ず発動するとは思いません。私は日本が必ず必要な時だけ、その能力を使うよう強力な交戦規則を立てると確信しています。しかし、そのような状況は、米韓日協力を図るもう一つの機会です。三国が武力、情報、早期警報共有を拡大できるのです。
進行者)北朝鮮から飛んでくるミサイルに対応して反撃能力を行使する場合、韓国領空に戦闘機やミサイルが接近できます。日本が韓国とある種の合意を結ぶべきだと思いますか?
スナイダー局長:そのような仮定は、むしろ三角共助の必要性を浮き彫りにします。日米韓間の調律がない状況では、北朝鮮が私たちをさまざまな冒険の中に引き寄せることができます。ある国は米国の対応が弱すぎると思い、他の国は米国の対応が強すぎると思う状況につながる可能性があります。それで三角共助が非常に重要なのです。
(引用ここまで・太字引用者)
トランプ政権時代に国防次官補代理であったハノイ・クリンク氏が「日本が北朝鮮に反撃を行う際、韓国からの許可などは必要ない」と発言した、というニュース。
韓国では日本政府による防衛3文書の改訂に対して、「北朝鮮への反撃は韓国政府の事前許可が必要だ」と主張しています。
なんでも「憲法上、北朝鮮も韓国の領土であるので、北朝鮮への反撃は我々の許可を得てからにしろ」との話なのですけどね。
じゃあ、韓国が北朝鮮の不法行為についてすべて責任を持つのかっていう。
だったら拉致問題もすぐに解決してみせろっつーことですわ。
それができないなら黙ってろっていうのが日本の立場。
すでに日本政府からは「事前に許可を取る余裕はないだろう」として、韓国に事前協議を持ちかけることを拒絶済み。
それ以降も「いや、絶対に必要だ」と言い続けていますが……まあ、そんな時間があればいいですね?
で、アメリカの国営放送であるVOAで前政権の国防次官補代理、つまりそこそこの高官が「反撃判断は他の国の許可は必要ない」と断言。
まあ、主権行為ですから。
当然、アメリカもこのように判断するってことでしょう。
反撃を否定する材料がないもんなぁ。
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