カナダ保健当局が自国民にアルコール摂取量を一週間に2杯に制限する、事実上「禁酒」に通じる健康基準を勧告して議論を呼んでいる。
18日(現地時間)、英紙ガーディアンによると、「カナダ薬物使用・依存症センター(CCSA)」はこの日、適当に飲む酒もがん、心臓疾患、脳卒中などを誘発するなど健康に深刻な危険になり得るとしてこのように勧告した。
カナダ保健部傘下のCCSAは、飲み会での適正アルコール摂取量は、5度のビール355ミリリットル1杯、12度のワイン148ミリリットル1杯、40度の酒1杯だと提示した。
CCSAは、このような飲み会が一週間に2回以下になると、健康を害する危険性が低いとみられると説明した。
(引用ここまで)
カナダの保健当局が1週間に2杯以上のアルコール摂取は病気を誘発するとした研究内容を発表しています。
ちょっと前くらいにそうした研究結果が出てましたね。
以前は「適度なアルコールは健康増進になる」とされていたのですが、実際には劇薬といってもいいくらいのもので。
ちゃんと「適度にたしむていどにできる」層は高所得者が多かったので、他の要因で長寿だったのではないかともされています。
で、このカナダ当局の発表を韓国では20を超えるメディアが報じています。
一番コメントが多いのはこのJTBCの記事かな。
「1週間にビール2杯だけ」… カナダ、「事実上の禁酒」勧告(JTBC・朝鮮語)
けっこう大きく扱われています。
さて、なんでこのカナダの話題がそれほどに取り扱われるのかというと。
韓国は世界でもアルコール摂取量が高い国のひとつなのです。
図書費の4倍、酒を買うというニュースがあったほど。
世界ランキングでも10位台。だいたい15位前後を推移してますね。
さらに男性だけにかぎると10位以内にランクイン。
女性だけになると日本よりも下になるのですが。このあたりも男女分断のひとつの要素だなぁ……。
韓国は飲酒に対しての寛容度が異常に高い社会となっています。
聯合ニュースの東京支社長が「我々は酒を飲んで殴り合ってストレスを解消する」とか言っていました。
実際、ハンギョレの記者同士が酒の場で殴り合って、相手をやっちまったなんて事件もあったほど。
そんな社会だからこそ「酒は毒」として実質的に禁酒を奨励するカナダを驚きをもって受け止めているのでしょう。
別に酒に強いというわけでもないのにね。
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