韓国経済の減速に拍車がかかってきた。韓国銀行(中央銀行)が26日発表した2022年の国内総生産(GDP、実質ベース速報値)の伸び率(成長率)は前年比2.6%で、21年の同4.1%を下回った。23年は1.7%を見込む。物価抑制や通貨防衛のための高金利策が住宅ローンを軸に家計負債の金利負担を膨らませ、消費を冷やしている。
韓国銀行は23年の景気が「後半になれば改善する」と見込んでいる。だが、民間のシンクタンク各社は下振れを予想する。同年の実質GDPの伸びが1.4%になると予想するLG経営研究院は「金利上昇で証券・不動産市場が振るわず、消費者心理にはマイナス効果を及ぼす可能性が高い」と指摘する。 (中略)
韓国金融監督院によると、住宅ローンをはじめとする家計負債は22年9月時点で1870兆ウォンと、17年9月より4割増えた。家計負債のGDP比を21年のデータで比較すれば、韓国が104%で、米国(79%)、日本(64%)をいずれも大きく上回る。加えて金利負担が膨らめば家計の可処分所得は圧迫される。
(引用ここまで)
日本経済新聞も韓国の不動産ローンについての話をピックアップするほどになってますね。
「日経が報道」というのはけっこう特別なのですよ。
日本の経営者はなんだかんだで日経に信頼を寄せてますから。
「韓国の国内消費がやばい」って話を大っぴらにできるって意味でも大きい。
第4四半期の経済成長率はマイナスを記録しています。
韓国、昨年10-12月期の経済成長率マイナス0.4%…2年半ぶりマイナス成長(中央日報)
民間消費が減少したことが大きな要因となっています。
あと半導体価格の下落。
メモリ半導体の下落は延々と続いてまして。
SSDとかアホほど安くなってますね。1TBの2.5インチのは最安値で5980円とかになってます。
NVMe接続でも6980円とか。ウェスタンデジタルの高速なものもだいぶ安い。
DRAMはDDR4-3200で16GB×2が1万円ちょい。
メモリ増設のタイミングはいま、くらいの勢い。DDR5もかなり安くなりつつあります。
2.5インチSATA SSD 1TBが5,980円、同480GBが2,980円など記録的安値が続出(AKIBA PC HOTLINE!)
DDR5メモリは高速品を中心に下落、DDR4メモリは32GB×8枚組(合計256GB)の51,780円特価も(AKIBA PC HOTLINE!)
つまり、韓国の大黒柱であるメモリ半導体がダメ。
今年後半には反騰するのではないかとされてますが。
その上に不動産不況でどうにもならないって状況なわけです。
先日、野村證券が今年の韓国における経済成長率をマイナスと予想した、とのニュースがありましたが。
現状を見ると本当に厳しいかもしれんな……というのは実際。
後半で利下げできる事態になるかどうか。
無理なんじゃないかなー。
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