ソウル江東区「遁村住公再建築(オリンピックパークフォレオン)」組合や施工事業団が1・2順位の当選者の最終契約率を公開せず、市場で様々な推測が飛び交っている。 契約率が50%を下回るという主張も出た。
28日整備業界によると、遁村住公再建築施工事業団と組合は、政党契約最終契約率を公開していない。施工事業団の関係者は「無順位成約が終わる3月まで契約率を公表しないだろう」と話した。 現行法上規制地域で民間マンションは、契約率と残りの世帯数などを公開しなくて済む。 江東区は1・3対策で規制地域から解除された。
オリンピックパークフォレオンは地下3階〜地上35階、85棟、1万2032世帯規模団地が造成される。このうち3695世帯が一般分譲に供給され、今後分譲市場の尺度となると関心を受けた。分譲受け付けを控えて「10万成約説」まで流れたが、実際の競争率は平均5.45対1で市場の期待値より低かった。
以後、正当契約を受け付けた施工事業団と組合は契約率を非公開することにした。 施工事業団は「予想よりもよく行われた。概ね肯定的」とし、占有59.84平米は70%以上という曖昧な数値を流した。 (中略)
しかし、関連業界では契約率が低迷しているために公開を憚っていると解釈する。 ある大手建設会社の関係者は「契約率の公開が義務ではないとしたが、市場の期待に応えたり、それに準ずる水準になれば公開する」とし、「知られることが分譲に悪影響を与えるほど契約率が低迷しているからではないか」と話した。 (中略)
不動産コミュニティでは、予備順番倍数を逆算して遁村住公契約率は48%台に過ぎないという主張も出た。 これについて、施工事業団は「市場に出回っている契約率は根拠がない」、「3月まで契約率非公開の方針を維持する」と話した。
(引用ここまで)
以前から「遁村住公がどうなるかで韓国の不動産爆弾の威力が決まる」といった話をしています。
遁村住公は1980年に立てられた公共住宅で、6000世帯ほどが入っていた「団地」でした。
「5階建ての団地」だったものを高層マンションとして再開発して、1万2000世帯規模のものにアップグレードして再入居した世帯以外を分譲するという計画でした。だいたい5000世帯規模が新規募集されたものですね。
で、なんでこの「遁村住公」がそこまで注目されているのかというと──
・ソウルの中心地に近い
・江南そのものではないけども高級住宅地である江南地区にほど近い
・ここまでの大規模分譲は久々
そして、なにより成約率が70%にならないとPF(プロジェクトファイナンス。分譲計画自体を担保とする実質無担保融資)の借り換えが破綻するともされていたのです。
「不動産爆弾の威力を決める」、というのも理解してもらえるのではないでしょうか。
さて、ソウルの不動産は去年だけで平均20%ほど下落したとされています。
ユン政権が矢継ぎ早に不動産投資規制緩和を出したのですが、それは遁村住公のためではないか……とされていたほど。
ソウルの不動産の命運を握っていたわけです。
そんな中、この大規模分譲の成約率がどうなったかというと……よく分からない。
事業団は「予想よりもよかった」「占有59.84平米の世帯は70%成約した」とかいう曖昧な物言いしかせず、一般的には公表される全体の成約率を発表しませんでした。
結果、こうして「想定よりも成約率が悪かったのではないか」との噂が駆け巡っているわけです。
疑惑を払拭するには
業界からは「半分も行ってないのでは」との噂が出ています。
3月までになんとか手当てをして、数字を整えるのではないかともされています。
まあ、その間にもソウルの不動産価格はじわじわと失血するかのように下がり続けているわけですが。
江南地区は一ヶ月で5.17%下落したともされていて、かなりやばそうです。
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