台湾に続きタイも、輸出用の韓国ラーメン製品の有害物質検出を理由に検査に着手した中、実際には「人体に及ぼす危害性が懸念される水準がない」という学界の声が出た。 これらの国が過度な基準を適用して急成長する韓国のラーメンを牽制するのではないかという指摘も提起されている。 (中略)
これと関連して30日、韓国食品安全研究院が発表した「ラーメン2-クロロエタノール(2-CE)検出事件に対する意見書」は、今回の事案で大きく二つの誤解があると指摘した。台湾・タイ当局が問題視したEOの数値は実際には2-CEであり、2-CEの検出基準値を大きく下回り、人体に向けての水準がないのにも検出された2-CEをEOの数値に換算して、過度な措置を取ったということだ。 (中略)
食品安全研究院は2012年のラーメンのベンゾピレン検出が問題になると、海外の国々が韓国のラーメンを大規模回収措置したことを取り上げ、「当時安全だという結論が出たが、ラーメン輸出に被害を受けた前例がある。今回も人体危害を懸念しなくてもよい水準だが、韓国ラーメンを牽制する他の国の『戦略的ノイズ』に振り回される必要はない」と強調した。
(引用ここまで)
タイでも台湾と同じく辛ラーメンから農薬成分が発見されて、約3000個が回収騒ぎになっています。
タイ、韓国製即席麺「辛ラーメンブラック」販売中止…約3千個を回収(朝鮮日報)
台湾と同様に発癌物質のエチレンオキサイドが検出された、とのことで。
まあ、台湾での話はやったらからいいか……と思ってスルーしていたのですが。
ちょっと面白い弁明が出てきたのでピックアップしてみました。
韓国食品安全研究院が「実際に見つかった物質はクロロエタノールで、換算値でエチレンオキサイドが見つかったとされている。問題がないほどの物質量であった」としています。
これは農心も同様のことを言っていまして。
記事中ではクロロエタノールの基準値は北米では940ppm、韓国では30ppmだが、台湾では0.055ppmとなっている、とされています。
台湾(やEUやタイ)の基準値が極端に低いためにこのような事態になったのだ……とのことなのですが。
まあ、その弁明自体はありといえばあり。
一方で台湾、タイ、EUの言い分も正しいとはいえる。
物質に対してどのような評価をしているかは国によって異なるわけで。
ただ、韓国の場合ここからがすごいんですよ。
「これらの国が過度の基準を適用して急成長する韓国ラーメンを牽制するためではないかと指摘されている」
「韓国ラーメンを牽制する他の国の『戦略的ノイズ』に振り回される必要はない」
──ですからね?
いやぁ……なんというべきか。
こうした言い分は「自分たちであればそうする」という自白なのだ、ということは何度も何度も語ってきたと思いますが。
……なんというか、韓国が変わらないままでいてくれて嬉しいよ。ホント。
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