韓国代表選手は2月1日に所属チームで練習を始めた。そして2月15日に米アリゾナ州ツーソンに集まった。2週間ほど練習した後、韓国に戻って高尺(コチョク)ドームで練習試合をした。そして3月4日に大阪に移動した。6、7日に日本プロ野球チームと練習試合をした後、9日に東京でオーストラリア戦に臨んだ。
特に斗山ベアーズのキャンプ地オーストラリア・シドニーで練習をしていた梁義智(ヤン・ウィジ)は、WBC開幕前にシドニー→ソウル→アリゾナ州ツーソン→ロサンゼルス→ソウル→大阪→東京と移動した。代表チームの招集序盤にコンディションが良くなかったは当然だ。時差に適応できず立って寝たという話も聞こえる。
このような非常識なことが生じた理由はただ一つ、プロ野球KTウィズの李強チョル(イ・ガンチョル)監督が代表チームの監督を兼ねているからだ。KTは2月にアリゾナでキャンプをした。KTだけでなくキウム・LG・起亜・NC・ハンファなど計6球団がここでスプリングキャンプをした。それで代表チームのキャンプも米国でしようという意見が多かった。しかし予想外にアリゾナ州ツーソンの天気は良くなかった。練習試合が中止になったほか、移動中に飛行機の不具合もあり、日程に支障が生じた。 (中略)
しかし代表監督制は5年で消えた。一部の国会議員は、2018アジア競技大会で韓国が金メダルを獲得したにもかかわらず宣銅烈(ソン・ドンヨル)監督を国政監査に呼び出して恥をかかせた。
(引用ここまで)
今回のWBC、韓国代表は戦わずして負けていたのではないか、との話。
代表監督は専任ではなく、KBOのKTウィズの監督が兼任。
KTウィズのキャンプ地であるアリゾナ州ツーソンで代表チームのキャンプも兼ねた、と。
で、2月下旬までキャンプして、韓国にいったん帰国して練習試合、大阪に移動して練習試合、で9日に東京でオーストラリア代表と第1戦。
無駄な移動がありすぎたのではないかと。
……ドイツワールドカップでなぜかスコットランドでキャンプを張った韓国代表の二の舞ってことですかね。練習試合のためにノルウェーにまで遠征したっていう。
移動は無駄な体力を使いますからね。できるだけ避けたい。疲れの質が違うというか。
んで、専任監督がいない。
これは記事中にもあるように「代表の選定」で兵役免除がらみの恣意的な選定があったのではないかとしてソン・ドンヨルを糾弾した結果ですね。
あの「韓国の英雄」であるソン・ドンヨルですら糾弾されるのですから、誰がやっても同じことになる。
貧乏くじのつけ回しになった結果、KBOの監督と兼任監督になることになったのですね。
ソン・ドンヨルが糾弾される〜とのエントリでも書きましたが、韓国人選手であれば「ソン・ドンヨルに恥をかかせるわけにはいかない」と認識があります。
「この人を勝たせなければならない」という想いで選手をまとめられるのですね。
その人物があんな扱いになる。
あと韓国代表の強化試合なんかも一切やってません。そこが問題点だとも指摘されています。
WBC:「日本のように毎年韓国代表を招集して強化試合を」…専門家たちの提言(朝鮮日報)
侍ジャパンは東京オリンピック後となる去年でも、台湾、オーストラリア代表を招いていますし、日ハム、ジャイアンツとの強化試合もしています。
栗山監督はこの時から代表監督としてチームをまとめていますね。
会見とか見ると「ああ、選手は『この人を勝たせたい』って思うだろうな」って部分がありますよね。
とりあえずは専任監督だよなぁ。引き受けてくれる人物がいるのかどうかがそもそも問題ですけどね。
イ・スンヨプとかならまとめられるんだろうか。
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