韓日首脳会談で残念な部分がないわけではない。岸田首相は多くの韓国国民の望みにもかかわらず植民地支配に対する反▲と謝△に直接言及しなかった。韓日外交当局は最後までも激しい神経戦を行ったという。共同声明を出せなかった理由だろう。岸田内閣は4月に統一地方選挙と補欠選挙を控えている。彼の政治的去就に影響を及ぼしかねない重要な選挙なので右派の内部批判を避けようとしたとみられる。今後岸田首相がシャトル外交の一環で韓国を訪問することになるならばより前向きな立場表明があることを期待する。日本企業の参加は直接言及しないまま曖昧に残した。尹大統領は求償権行使を想定しないと言及することにより日本企業に安心感を与え、岸田首相は今後の呼応措置に対して「具体的にひとつひとつ応じていく」と答えることにより可能性の扉を閉めなかった。3月6日の韓国の対策発表で始まった韓日関係正常化プロセスは首脳会談で本格軌道に上った。4月末の韓米首脳会談、5月のG7サミット招待が実現する場合に予想される韓日米首脳会談、そして岸田首相の答礼訪問などにつながる一連の過程の中でひとつずつ結実していくのを期待してみる。
(中略)
日本の言葉と行動は韓日関係の去就を決める重要な変数だ。まず日本で軽挙妄動や問題発言が飛び出さないよう細心なメッセージ管理がなければならない。右翼の配慮なく無責任な一言が心を込めた塔を押し倒すケースが多かったという厳然として歴史の教訓を再確認する必要がある。また「一言で千両の負債を返す」という韓国のことわざに耳を傾けることを望む。韓国にお金がなくて日本に金銭的補償を要求するのではなく、不幸な過去に対し申し訳ないという真正性があるのかと尋ねているためだ。
韓日関係はいま正常化の糸口を開いた。これからの関係深化と拡大に向けた大きな一歩を踏み出せるかは両国政府と国民の努力にかかっている。過去に埋没しない未来志向的関係、侵略者と被▼者の二分法を超える対等なパートナーシップ、韓半島に限定しない広い世界の共同開拓に韓日が積極的にともに出ることを期待する。
(引用ここまで)
ソウル大学のパク・チョルヒ教授が今回の「解決策」について評価をしてますね。
ユン政権の対日外交ブレーンなのです。
韓国で指折りの「日本の専門家」であり、日本でも本を出すほどの人物。
ちなみにユン・ソンニョルの当選後のインタビューで「韓国が答えを書いてくれば日本が採点するというアプローチ方式は通用しない」って言っていました。
ただ今回、ユン政権が発表した「解決策」はまんま、「韓国が答えを書いて、日本が採点する」ものでしたけどね。
まあ、パク教授的にはそういう方向性にはならないと思っていたのでしょう。
ならないというべきか、そうなるつもりはなかったというべきか。
で、しおしおになって「日本は韓国に誠意を見せろ」「日本は言葉を慎め」って言っていると。
ここまで日本側がなにも対応しないとは思わなかったのでしょうね。
あとユン政権がそれを許容する(許容せざるを得ない状況になる)とも。
まあ、何度も書いていますが日本としてはこうする以外に手はなかったわけです。
日本政府が動いてしまうと、自ら日韓請求権協定を否定することになりますからね。
実際にはそれを理解していたのでしょうが、日本政府が本当にその原則に沿ったままで動かないとは思っていなかったのだろうなぁ。
「我、敗れたり」って宣言ですね。
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