北朝鮮工作員とひそかに連絡を取り北朝鮮の指令を受けて活動した、いわゆる「昌原スパイ団」、自主統一民衆前衛(自統)のメンバーが、北朝鮮から「反日感情」をあおって闘争せよという指令を受けていたことが23日に判明した。
特に北朝鮮は、自統に「世論流布チームは福島沖で怪魚出現、奇●児出生といったデマをインターネットで大量にばらまき、社会的反感と不安感を増幅させよ」など、「反日感情」を刺激するよう具体的な指令を下していたことが明らかになった。 (中略)
ソン被告はこれとは別に2019年5月7日、北朝鮮から反日関連の指令文も受け取った。北朝鮮の指令文は「最近、米国のやつらが反共和国政策の共助を狙った韓米日同盟を積極推進する中、日本当局が福島原子力発電所の汚×水を放流すると決定したことと関連し、社会の各階層において反日気運が急激に高まっている」とした。次いで「理事会(自統)では、放射能汚×水放流問題を掲げて地域社会の反日民心をあおり立て、日本のやつらを極度に刺激する一方、あいまいに遊び続けている文在寅(ムン・ジェイン)一党を圧迫して、当局のやつらと日本の間の対立・葛藤を取り返しのつかないところまで追い込むことに重心を置いてさまざまな反日闘争を組織・展開していかねばならない」と伝えた。
その上で「進歩党の地域道党、民労総(全国民主労働組合総連盟)地域本部、○○進歩連合、地域市民運動をはじめとする政党および大衆運動団体が、青瓦台を相手に東京オリンピック競技大会参加拒否、日本水産物全面輸入禁止、日本商品不買運動といった対日強硬姿勢を要求する請願書を一斉に発送し、署名運動、一人デモ、ろうそく集会も組み合わせて展開し、文在寅一党が菅義偉政権のやつらと結託できないようにしっかりと圧迫けん制しなければならない」と指令を下した。
(引用ここまで)
韓国社会にはかなり深いところにまで北朝鮮の影響があります。
それは「北朝鮮は日本を打倒して政権を打ち立てたのに、韓国はそうはできなかった」という北朝鮮の建国神話に対して劣等感を抱いていることをはじめとしていまして。
日本人が一般的に想像するよりもはるかにその爪を社会内部に突き立てているのです。
特に左派にはさかんに指令が飛んでいるレベル。
「世界最悪の労組」として知られている民主労総の幹部は東南アジアで北朝鮮側の工作員と面会して、工作費用を受け取っていたなんてこともあるくらいです。
ちなみにムン政権下では半ば黙認されていたのですが、ユン・ソンニョル政権になって摘発されるという始末。
冒頭記事にある「韓国に社会不安を蔓延させる」という工作手法はかつて成功したことがありますね。
すなわち、牛肉デモです。「韓国人は狂牛病に罹りやすい」とするテレビのデマに乗っかって、デモが行われていたものを左派が乗っ取って政権批判にまで及んだものになったのですが。
その中途で朝鮮大学校の副学長が迂回工作を行ったことが判明しています。
それ以外にもF-35の導入に反対運動を繰り広げろとする北からの指令があったなんてことも知られていますね。
処理水放出に韓国だけが執拗に抗議している理由がそれだけとは考えませんが、その大きな理由として北朝鮮の工作はあるでしょうね。
離間事、イガンジルの一環です。
アメリカはそれを理解しているからこそ、いち早く「透明性を確保した放出決定に感謝する」と述べた、のだろうなぁ……。
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