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2023年03月

韓国で拡散される「巨額の不動産開発ローンが破綻した!」との怪文書……怪文書のままだといいですね?

「貯蓄銀行からお金を出せ」···金融界を揺るがした「ちらし」は誰が回したのか(韓国経済新聞・朝鮮語)
12日午前、「ちらし」の一つが金融界を揺さぶりました。ウェルカム貯蓄銀行とOK貯蓄銀行の不動産プロジェクトファイナンス(PF)貸出で1兆ウォン台の欠損が発生し、これら銀行口座が支給停止される予定だという内容でした。「残高を引き出しすべき」という言葉も付け加えていました。

該当貯蓄銀行側は直ちに「全く事実ではない」として「警察側に捜査依頼した」と釈明しました。貯蓄銀行中央会は「該当貯蓄銀行の昨年末基準健全性比率は非常に良好な水準」とし「流動性比率も貯蓄銀行監督規定で定めた規制比率より十分に上回る水準で安定的に管理されている」と説明しました。金融監督院もやはり「現在貯蓄銀行の受信などには全く問題がない状態」と明らかにしました。

この日「ちらし騒動」を単純ハプニングとは見難いのは金融産業では誤った情報ひとつで「ないはずだった危機」を作り出す可能性が大きいためです。最近、不動産PF貸出不良憂慮が韓国の金融システムの「雷管」として注目される状況ではなおさらです。先月、シリコンバレー銀行(SVB)を破産に追い込んだバンクラン(大規模な引き出し事態)には2日もかかりませんでした。約55兆ウォンに達する預金がスマートフォンで36時間で流出しました。実際、ちらしに言及された貯蓄銀行の顧客がちらしを信じて預金を大規模に引き出したとすれば、想像するだけでもぞっとします。 (中略)

不動産景気が悪化し、PF貸出不良に対する警告音が鳴っているのは事実です。しかし相対的に貯蓄銀行は貸し出し専門金融・証券会社などと比較した時、管理監督が強い方です。例えば、貯蓄銀行はPF事業資金の20%以上を自己資本で調達できる借主に対してのみ融資が可能です。貸し出し専門金融・証券会社などはこのような規制を受けません。韓国信用評価によると、1件当たり平均取扱額も貸し出し専門金融・証券会社の場合は100~300億ウォンですが、貯蓄銀行は30億ウォンにとどまります。

危機に敏感でなければなりませんが、過度な危機感が危機を煽る悪循環は警戒しなければなりません。危機感を助長して利益を得ようとする勢力があることも覚えておくべきです。危機であるほど冷静かつ合理的な判断が必要です。
(引用ここまで)


 韓国の第2金融圏でプロジェクトファイナンスの破綻が恐れられています。
 え、なにを言っているか分からない?
 そりゃま、そうか。

 第2金融圏は都市銀行等を除いた「金利はやや高いものの、貸し出しのハードルが低い金融機関」です。
 ここでいう貯蓄銀行は銀行業務もやるものの、メインはそうした「やや低い信用レベル」の人や企業への貸し出し。

 プロジェクトファイナンス(PF)は「不動産開発そのものを担保として、開発資金の貸し出しを行う」というタイプの金融商品。
 不動産価格が右肩下がりの現状では各方面から危険視されています。


 すでにIMFが「プロジェクトファイナンスが危機にある」と指摘しています。
 その際に釜山の新都心が着工すらできていないって話をちらとしました。
 シンシアリーさんのところで詳しく語られているのでそちらもご覧ください。

広がる不動産リスク・・ブリッジローンだけで370億円規模の釜山の『ちょっとした都市規模』開発事業、公売行きか(シンシアリーのブログ)

 ま、こんな状況なので「○○貯蓄銀行のPFが不良債権になった」みたいな、いわゆる「チラシ」(韓国語でも「ジラシ」と発音する。この場合はチラシ=怪文書の意)が出るようになったと。
 どこまで「怪文書」で終えることができるか、ちょっと見物ではありますね。

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タマネギ男ことチョ・グクの娘、「医師免許取り消しまで徹底的に法廷闘争する」と発言。イメージ戦略としては正しい方向なんだろうな、これ

チョ·グク「娘、医師免許取り消しになればまた訴訟する…」「今楽しい生活」(朝鮮BIZ・朝鮮語)
チョ・グク前法務部長官が11日、政府が娘のチョ・ミン氏(32)の医師免許を取り消す場合、別途に政府を相手取って訴訟を起こすという立場を明らかにした。最近、裁判所が釜山大学医学専門大学院がチョ氏の入学を取り消した処分は正当だという判決を下し、チョ氏は直ちに控訴した経緯がある。この判決が最高裁で確定した後、政府がチョ氏が医師免許を取り消せば、再び法廷で争いを続けるということだ。

チョ前長官はこの日午後、釜山海雲台区のあるコンサートホールで開かれた「チョ·グクの法古典散歩著者との対話(ブックコンサート)」で「娘が控訴した状態であり、保健福祉部が医師免許を取り消せばそれに対する訴訟がまた進行されるものと見られる」と話した。

これに先立ち釜山地法第1行政府(部長判事金徳熙)は6日、チョ氏が釜山大学を相手に提起した医学専門大学院入学許可取消処分取消訴訟でチョ氏の請求を棄却した。裁判部は「入学願書及び自己紹介書の経歴事項 虚偽記載及び偽造表彰状の提出は、原告の母親の敬虔審に対する確定した刑事判決など関連証拠を通じて十分に認められ、入学許可取消処分を取り消してほしいという原告の主張を受け入れない」とした。
(引用ここまで)


 先日、タマネギ男ことチョ・グクの娘チョ・ミン氏に対する「釜山大学医学専門大学院への入学取り消し処分」が決まりまして。
 それに対してチョ・ミン氏は不服申立を行い、まず地裁で負けました。

釜山地裁、曹国氏娘の釜山大学医専院入学取消処分訴訟で「入学取消は正当」判決(東亞日報)

 大学側に文書不正があれば入学を取り消すという項目があり、規程に従っただけであるとの判断。
 ただ、即日控訴しているのでまだ医師免許は取り上げられていません。
 なんでも大法院(最高裁に相当)まで戦うつもりだとか。

 でもって、チョ・ミン氏もチョ・グクの「朗読コンサート」やらに父親と一緒になって出席して、笑顔を振りまいていたそうですよ。
 以前、楽韓Webでは「弾圧されたチョ・グクの娘という形でインフルエンサーにでもなるのでしょう。というか、それ以外にもう生きていく術がない」と指摘しました。



 実際、すでに収監されている母親であるチョン・ギョンシム元教授の下にはチョ・グク支持者からあふれるほどの寄付金が集まっているとのこと。

娘チョ・ミンの入試不正で服役中のチョン・ギョンシム受刑者、2年間で領置金が2.4億ウォンに(朝鮮日報)

 2億4000万ウォンも集まっているんですって。
 支持者からの寄付金で暮らせるな、これは。  着々とムン・ジェイン支持層に訴えかけることで生活基盤を固めているといったところかな。
 なんなら政治家になる、というのも手か。

 んで、釜山大学医学専門大学院への入学取り消しが大法院で認められたとしても、今度は医師免許取り消しに対して訴訟を行うと予告。
 「間違って行われた処分に対抗していく」というイメージを植えつけようとしているわけですね。
 ま、イメージ戦略としては正しいと思います。
 モラル的に正しいとは思えませんけどね。食うためにはしかたない。

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韓国で崩壊した橋、7年前から沈降がはじまっていた……韓国での「安全点検」って……

「亭子橋、7年前から沈んでいる」……安全点検の疑い拡散(YTN・朝鮮語)
ポータルサイトのロードビューで見た京畿道城南亭子橋の様子です。
普通だった歩道が2016年を基点に少しずつ下がり始めます。

3年後の2019年には手すりも沈み、2021年には車道にかすかな亀裂が生じました。
5日、歩道が降りる直前にCCTV画面に捉えられた亀裂と似た位置です。

このように裸眼で写真に目を通しても道路のたるみと亀裂現象が現れますが、亭子橋は昨年定期安全点検で「良好」等級を受けました。
(中略)

専門家たちはまず、技術者が肉眼で外観を覗く定期安全点検では異常兆候を発見し、積極的に措置することが難しかったと口をそろえています。
道路の亀裂が観察されても、施設を補修して解決すればいいと判断して移ることがほとんどだということです。 (中略)

盆唐区庁は2021年、炭川にかかる橋20本を精密安全点検するのに1億7000万ウォン相当を費やしました。
足一本に800万ウォンほどかかったもので、この単価では事実上書類検査程度しかできないというのが専門家の意見です。

チェ・ミョンギ(大韓民国産業現場教授団教授)「定期点検のようなものを与えた時、そこの業者に対して力量が十分かどうかについても評価する、こういうものもあるんですよ。行って確認してみなければなりませんが、しなかった可能性もあります」
(引用ここまで)


 先日、歩道部分が崩落した亭子橋ですが、ポータルサイトのストリートビューで見ると2016年時点ですでに沈降が見られていたとするニュース。
 当初は「大雨によって土砂が流れてしまったのでは」といった推測もあったようですが。
 そんなことは関係なく、羽根つき餃子の羽根部分が崩壊しただけだった、というオチに終わりそうです。



 なお、この橋を設計した事務所はオリンピック大橋や西海大橋といった巨大な橋の設計もしていたことが判明しています。


広安·オリンピック·西海大橋も···「2人死傷」の亭子橋設計業者が担当(MBN・朝鮮語)

 どうも「設計ではなく施行と手抜き工事、安全確認の問題」のようではありますね。


 まあ、安全のためにメンテナンスを行い、まともな運営を続けるというのは韓国人がもっとも苦手にしている部分といえます。
 セウォル号とかまんまそうですからね。
 より貨物を乗せられるように違法改造を行い、さらに許容範囲以上に貨物を搭載したことで事故を起こしたわけです。

 この亭子橋の13年前にも同じような構造の橋の歩道が同じように崩壊しています。
 ちなみにこの13年前の事故のこと、楽韓Webでも扱ってましたわ。

建設からわずか24年で橋が崩れ落ちる国

 当時も写真を見て「歩道が後付けされたような形状だ」って指摘しています。

 でも、事故なんて滅多に起こらない。
 実際、今回の歩道崩落事故が起きたのも13年ぶり。
 「だったらいいか」くらいなのが韓国人の気分です。

 セウォル号沈没事故の際に「いや、なにをどう言おうとも第2第3のセウォル号は出てくる」という話をしました。
 というか、セウォル号が沈没したこと自体が第2、第3の三豊百貨店であり、聖水大橋崩壊、KBブリッジ崩壊なのですけどね。
 なので今回のような崩落事故も何度でも起きるんですよ。
 韓国ですから。

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