事故後明らかになった亭子橋安全管理の現状は惨憺たるものだ。竣工12年後の2005年に「精密安全診断」を受けるほど「異常兆候」が発生したにもかかわらず、どういうわけか翌年2006年1月には精密診断優秀(A等級)判定を受けるなどの評価結果が出回った。現在、捜査当局は安全診断がまともに行われたかについても調査中だ。
今回の事故が「管理不良による人災」という分析が有力な中、城南市関係者たちは5年前に発生した野塔10橋沈下事件が今回の亭子橋崩壊事故と類似していると口をそろえる。特に野塔10橋事故以後、施工会社に対してこれといった責任を問わなかったことも今回の事故の一原因だと指摘する。 (中略)
2018年7月に発生した「野塔10橋事件」関連の城南市内部報告書と事故直後、施工会社K社を相手に城南市が提起した民事訴訟判決文を入手し分析した結果、当時裁判所は実際の施工会社に対して責任を問うことができなかった。判決文によると、野塔10橋は亭子橋のようなPSCスラブ工法で施工され、事故写真を見れば足が飴のように崩れ崩壊様相も似ていた。当時、死傷者がなく城南市は緊急補修と耐震補強工事を実施した後、K社を相手取って損害賠償訴訟を提起した。ところで裁判所は「被告(施工会社)の施工上の誤りが存在するが、事故の相当な因果関係がない」として施工会社の責任を全く認めなかった。城南市議会関係者は「施工を誤ったのになぜ責任を全く認めなかったのか気になり判決文を入手して数回読んでみたが到底理解できない判決文だった」と話した。
当時、城南市は野塔10橋が崩れた理由を「設計図上鉄筋定着長さ840㎜に達しなかった490~710㎜の鉄筋で施工したため」と一貫して主張したが、事故写真を見れば鉄筋の長さが足りないということを簡単に確認できる。それでも裁判所は「証拠および映像から見て、野塔10橋工事中に鉄筋施工と関連して施工会社の施工上の誤りが存在すると疑われる」と認めながらも事故の因果関係を認めなかった。鉄筋をまともに使わなかったことを認めたにもかかわらず、事故と関連がないというおかしな結論を下したわけだ。
裁判所がこのような結論を下した最初の理由は、「竣工した時点(1993年10月)から24年後に事件沈下事故が発生した」ということだった。たとえれば建設にも一種の「賞味期限」があるという論理だが、簡単に納得できない。
第二の理由は「原告(城南市)は公共施設(野塔10橋)の所有者としてこれを維持·管理する責任があるにもかかわらず沈下事故が発生するまで鉄筋施工と関連した瑕疵を発見できなかった」ということだった。すなわち、施工会社ではなく城南市の管理責任を強調したのだ。瑕疵があることを認めながらも、その瑕疵を把握できなかった城南市がさらに問題だという論理だ。
(引用ここまで)
またしても亭子橋ネタ。
5年前にも野塔10橋という橋が湾曲しまして。
当時、「猛暑で橋がゆがみ、その歪みで水道管を押しつぶした」とのことで、こんな形になりました。
(画像引用元・韓国経済新聞)
崩壊こそしていませんが、まあ……崩壊と同じですよね、こんなの。
んで、この歩道も亭子橋と同じく、車道メインで歩道は羽根を生やしただけのもの。
そしてその羽根にあたる部分の鉄筋の長さが足りていなかった、という原因も同様。
でも、裁判所は「24年経ってたから無罪」「熱かったから無罪」「城南市に管理責任があったから無罪」と施行企業の責任を認めなかったそうですわ。
で、その結果どうなったかというと……。
少なくとも2万6000カ所「顕微鏡点検」···「亭子橋に似ている」橋梁を全数点検(ニューシス・朝鮮語)
2万6000ヶ所もの橋梁を一気に点検しなければならなくなった、と。
5年前の崩壊について施行企業の責任を認めていれば、まだチェックを分散させることもできていたかもしれませんが。
……いや、無理か(諦韓)。
こうやって一時的に大騒ぎしても、すぐに喉元過ぎてしまって忘却するに決まってるし。
実際に点検するかどうかなんて分かったもんじゃないですしね。
何年かに1回のペースで崩壊しているのがいいんじゃないですか。
お似合いですよ。
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