京畿道城南市が5日「亭子橋崩壊事故」以後、18橋梁を対象に精密安全診断を行った結果、炭川にかかるベッキョン橋など12橋梁の歩行路を再施工することにしたと22日明らかにした。
先立って18日、城南市が仏頂橋と水内橋、金谷橋、宮内橋など4つの橋梁に対する再施工を決めたことを含めれば歩行路再施工対象橋梁は計16個になる。 (中略)
再施工が決定された16の橋梁の歩道はいずれも垂れ下がり状態がひどかった。先立って城南市が発表した精密安全診断中間結果によると、仏頂橋、水内橋、金谷橋の歩行路安全等級はE等級水準だった。直ちに使用を中断しなければならない安全診断上最下位等級だ。これらの橋梁歩道はそれぞれ最大255㎜、192㎜、220㎜まで垂れ下がっていたことが分かった。
一方、両県橋とファンセウル歩道橋の歩行路はC等級(普通)の判定を受け、補修·補強工事を通じて安全性を確保することにした。
(引用ここまで)
5日に歩道部分が崩落した亭子橋事故から半月ほどになります。
で、これまでこの橋がかかっていた炭川の他の橋をチェックしたところ、16の橋が再建設しなければならないとの結論になったそうです。
設計、施行、保守のどこが悪かったのか、まだ分かりませんが。
すでに20センチのたわみがあった3つの橋がE級(使用中止勧告)に指定され、それ以外も13の橋が再施工の必要ありと判断されたとのこと。
記事の画像にはジャッキアップされている様子が描かれています。
それ以外にも2万6000もの橋でチェックが必要とされていましたね。
実際にどこまでチェックが行われるのか、行われるとしてチェック自体がまともなものになるのかどうか怪しいところではありますが。
こうした事故が起こった後に自治体から「チェックする」とされたもので、実際にはチェックすらされていなかったなんてパターンは韓国ではよくあることなので。
いや、実際に。
そもそも定期検査ではひとつの橋につき3万円しかかかっていなかった。
しかも、すべて下請に任せられていたとの話ですから。
なにも韓国では昨日や今日になってから「春になれば道路が陥没」「橋は定期的に落ちる」「建設中の建物も傾く。傾いたていどならジャッキアップして再利用。最悪の場合なら崩壊する」なんて状況になったわけじゃないですからね。
しっかりとした社会的伝統に基づいてこうなっているのです。
安全係数は低く、事故は起きない前提。
低コスト中リスクを許容する社会として発達してきたのですから。
セウォル号ほどのショックを受けても変わらなかったものが、そうおいそれと変わるわけないんだよな……。
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