借金に押されて回生破産を申請する2030代が歴代最大だ。借金投資にオールインした回生裁判所の前に並んだ青年たちが経済回復の最大の障害になりかねないという懸念が出ている。景気低迷の中で回生より破産を選択する企業も大きく増加した。
会社員の金某氏(29)は2年前に融資を受け、株式とコイン投資を始めた。すでに大学の学資金融資で2000万ウォンの借金を負って社会に第一歩を踏み出したところだった。周辺では「借金をして投資して大変なことになる」と止めたが、借家でも用意するためには月給ではだめだと考え、むしろ投資金額を増やした。だが、株式・コイン市場は急落し、キム氏の借金は8000万ウォンに増えた。利子の返済も手一杯になると、キム氏は今年2月、ソウル回生裁判所に個人回生を申請した。
昨年、20〜30代の個人回生が急増したのには、青年世代が感じる経済的不安感が根強く残っている。着実に月給を集めて資産を増やそうとした両親・先輩世代が2017〜2021年不動産・株式・コイン熱風の前で挫折するのを目撃し、借金投資のためにヨンクルに追い込まれた20・30代が結局また苦味を味わったという話だ。耐え難い借金に裁判所の前に並んだ青年たちの姿が、韓国経済の成長エンジンに傷を残すという嘆きが続く。
3ヶ所以上の金融会社に借金をした多重債務者の中で20・30代の増加幅が最も大きいのも青年世代の不安感を示している。韓国銀行が国会企画財政委員会のチン·ソンミ共に民主党議員に提出した資料によると、昨年末基準で3ヶ所以上の金融会社に借金をした多重債務者447万4000人の内、20〜30世代が141万9000人で1年間で6万5000人増え40〜60代を圧倒した。 (中略)
今年に入って、このような傾向はさらに激しくなった。(中略)昨年、月平均7000件台だった個人回生申請件数は11月9085件、12月8855件を記録したが、今年に入って1月9216件、2月9736件に続き3ヵ月連続増加傾向を示した。今年に入って3月までの個人破産累積申請も1万120件で、昨年同期(9904件)より200件以上増えた。昨年の状況に照らしてみれば個人回生·破産申請者の半分以上が20・30代と推算される。
今年、高金利·高物価·高為替レートの3高渦が続き、借金に苦しむ20·30代の自暴自棄が加速化しかねないという分析も出ている。
(引用ここまで)
韓国の20〜30代は階層を抜け出すために借金をして投資をしている、という話を何度かしてきています。
魂までかき集めて(ヨンクル)投資するなんて話がよく聞かれます。
これまでであれば「魂をかきあつめる」のであれば、不動産に投資をしていたのでしょうが。
ムン・ジェイン政権下での5年間でソウルの不動産は2倍に高騰し、魂までかき集めても届かなくなってしまったのですね。
そこで株式、暗号通貨に向かったわけです。
最終的には「階層を抜け出すため」の不動産購入に向かうためなのですけどね。
以前も語ったように「ソウルの不動産を購入することが韓国の通過儀礼」であり、それが叶わなければ一角の人物としては扱われないのですよ。
誰しもがそこに到達することを願っている、というのは言いすぎではないはずです。
でも、借金しての投資なんて成就する可能性はほぼゼロなんですよ。
誰でも分かる予兆があるときのFXとかならともかく(それでも怖すぎ)。
韓国の投資リテラシーはまったくもって低くてですね。
これまで不動産投資に偏りすぎていたためにノウハウがないのですね。
日本のそれも現金に偏りすぎているのが問題ですが、それどころじゃない。
インデックス投資とかしない……というか、目的が「守りつつ増やす」とかじゃないからやるつもりもない。
高い利益を求めて暗号通貨、それも値がさのビットコインなどではなく雑コイン(アルトコイン)に手を出してしまう。
結果が、20〜30代の自己破産(記事中で言うところの回生)続出。
そして、それでなくても弱い内需がなおのこと萎んでいく……と。
……韓国における「幸せの設定」が変わらないかぎり、このままの社会が続くのでしょうね。
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