「ソウル地下鉄2号線弘大入口駅出口付近に落ちた財布を拾うな」という内容の警告性文が5日オンライン上に広がっている。
ツイッターには「弘大入口駅出口側に小さな財布をわざと落としていく中年女性を見た」という内容の文が3日に掲載された。作成者のA氏は「今週だけで2回見た。確かにわざと落とした。階段にわざと『トン』落として行った」として「今日退勤するのに2番出口の前にまたその小さな財布があった」と伝えた。
彼は「これは何の手口なのか」とし「財布拾ってはいけないようだが、怖い。経験したことがある方はいますか」という。続けて「財布を探してあげようと訳もなく良いことをして何かが起きるのではないか分からない。今日もその辺にそんな財布があった。気をつけて悪いことはないので、みんな気をつけよう」と付け加えた。A氏の文は掲示されてから2日で280万回以上照会され、共有数も1万6000件に迫った。
書き込みに接したあるネチズンは「絶対拾わず警察に申告しなければならない。知人が銀行ATM機の近くにある財布を拾ってそのまま銀行に預けたが、財布の持ち主が『財布に数万ウォンあった』と言い張って困惑した」と伝えた。ある人は「私はカフェでアルバイトをしていてカードを探してあげたが、謝礼すると言ったが、インチキ教会に連れて行った」と付け加えた。
(引用ここまで)
あー。
この「財布を落として、それを拾った人を責めたてる詐欺」ってけっこう韓国ではポピュラーな手法です。
記事の引用外にあるのですが。
・「最初から2万ウォンしか入っていない財布を通学路に放置して、小学生に拾わせて『40万ウォン入ってたんだぞ』と脅す中学生(現金を持っていなければ殴る蹴る)」
・「病院のエレベーターに財布を置いて、拾った人物に『夫と警察に知らせる』として恐喝を繰り返し、1700万ウォン荒稼ぎした男性」
──とかがいます。
記事よりも詳しく書いているのは以前の事件を知っていたから(笑)。
ちょっと前に「韓国が世界最大の詐欺犯罪件数を誇る国」との話をしましたが。
その記事に「ほとんどの人は信頼できる」との質問に対して肯定した人の割合が韓国では27%と世界最低レベルだったとの一文がありましたね。
スウェーデンで62%、日本で39%。
韓国は見事なくらいに相互不信社会なのだよな。
いつだったか中日新聞の記者が「韓国でもタクシーの置き忘れた財布が戻るのだ」と嬉々としてレポートしていましたが。
そんなものは例外中の例外であるってことがこの例からも分かると思います。
この駅前でそんな詐欺があったかどうかまで含めてともかく。
実際にこうした詐欺があり、韓国人がそれを納得して「財布は拾っちゃダメだ」って拡散されたという社会であることが面白いですね。
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