テラフォームラボのクォン・ドヒョン代表(32)が裁判所の度重なる質疑にもかかわらず、「財産規模がマスコミを通じて露出されることを望まない」とし、最後まで明らかにしなかった。 (中略)
権代表らは同日の初裁判で、それぞれ40万ユーロ(約5億8000万ウォン)を出すとして保釈を請求した。イバナ·ベチッチ判事は権代表を退廷させた後、ハン氏に財産規模と保釈金を払う人などを尋ねた。ハン氏は妻が保釈金を払うと答え、自分の資産はおよそ500万ユーロ(約73億ウォン)と推定されると明らかにした。
法廷に戻ってきたクォン代表も、保釈金は自分の妻が払うと答えた。財産規模を尋ねる判事の質問にクォン代表は「韓国にアパートが1軒ある」とだけ答えた。彼は他の財産は何があるのかという質問に「言論の前では明らかにしにくい」として難色を示した。これに対し、ベチッチ判事は「財産規模を正確に明らかにしてこそ保釈と関連した決定を下すことができ、財産規模を隠し続ければ今後の裁判に影響を及ぼしかねない」と警告した。
(引用ここまで)
ちょうど去年の今頃、暗号通貨のテラ、ルナが崩壊しました。
「テラはドルにペッグしているステーブルコインで、異変があればルナを発行して埋め合わせする」とかいううたい文句のもので。
ルナの価値は最大で時価総額400億ドルほどに膨れ上がったとされています。
まあ、仕組みを一瞥するだけで「これ詐欺じゃん」って普通の人……というか、あるていどの知識、知能があれば理解できると思うのですけどね。
まあ、暗号通貨への熱狂はそんなものすら吹き飛ばすものだったのでしょう。
特に韓国人にとっては「誇らしい韓国産の暗号通貨」ということでかなり投資をしていたようですよ。
なお、時価総額400億ドル、約5兆円だったものは完全に消え失せています。
そのきっかけになったテラのドルペッグ破綻がどこから仕組まれたのかはまだ不明なのですが「もしかしたら自作自演なのでは」との噂もちらりとあったりします。
テラ・ルナ騒動の中で暗号通貨そのものへの疑問が膨らむようになり、ビットコインやイーサリアムまで少なからず暴落していました。
まあ……これといって価値に裏付けのないものですからね。なにかあれば大ダメージを受けて当然というべきか。
で、その首謀者であったクォン・ドヒョンはアメリカからも韓国からも詐欺容疑で国際手配されていまして、モンテネグロで「違法な書類を使った(パスポート偽造?)」ことを理由に逮捕されました。
その裁判で仮釈放するために「自分の財産総額を申告せよ」と裁判所から言われても頑なに「メディアの前では言えない」と拒絶していたのだそうですよ。
もうムーブが完全に犯罪者のそれ。
ちなみに40万ユーロを差し出して保釈金として預けたそうです。
モンテネグロ裁判所、クォン・ドンヒョンの保釈請求認める… 近いうちに解放されるように(聯合ニュース・朝鮮語)
さらにいうと、一昨日には韓国当局が隠し財産を見つけたとして2333億ウォンを凍結したとのこと。ビットコインや住宅、投資用アパートなどが凍結された模様。
テラ創業者ド・クォン氏の個人資産237億円、韓国裁判所が凍結(コインテレグラフ)
ちょっとした「韓国の英雄」だったのですけどね。
少なくとも一時期は。
まあ、暗号通貨は投資として扱うようなものではないですよ。正直。
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